パッケージデザイナーの分類と求められる能力

7月に弊社がお手伝いしているかわさきデザインフォーラムにて
パッケージデザインをテーマにしたセミナーを実施したためか、ここのところ
パッケージデザイナーの求人をいただく機会が多くなりました。
そこで今回はご参考まで、パッケージデザイナーの求人を携わっていて
得られたご参考情報として、分類とポイントをご説明します。

<パッケージデザイナーの分類と求められる能力>
パッケージデザイナー自体、決して数は多くない職業です。美術系の学校でも、
グラフィックデザインの1つの科として存在するところすら少ないのではないでしょうか。
しかし、パッケージはお客様に最後にPRできる、商品の「顔」でもあります。
(パッケージデザインの重要性、面白さについては、かわさきデザインフォーラムの
 レポートをご覧ください。)
そうした人数が多くない業界ながら、その中でさらに以下の3つに分類されます。
●化粧品・トイレタリー パッケージ
 トイレタリーとは、身だしなみのため、身体を手入れするための製品です。
 クレンジング、洗顔、シャンプーやリンス、ヘアワックスやヘアスプレー、
 スキンケア製品、ボディケア製品、日焼け止めなどです。
 この業界はパッケージにコストを多くかける傾向にあるため、入れ物も
 ゼロから成型することが多々あります。従って、グラフィックだけでなく、
 形状もデザインすることが求められます。
 (会社によっては、グラフィックデザイナーと立体形状デザイナーを分けて
  採用している企業もあります。)
 ご参照ください)の知識や、女性が好むような華麗なグラフィックデザインが
 できることが求められます。
●食品・飲料パッケージ
 食品パッケージでよく求められるのは、写真加工技術です。
 対象の製品写真をよりおいしそうにシズル感を出す加工ができることが
 条件になることも多々あります。
 以前にある企業の方にお聞きしたところ、新卒採用時に作品集で
 Photoshopが得意かどうかをチェックしているとのこと。最近は
 Illustratorが発達しているのでPhotoshopを全く使わない学生も
 多く、逆にPhotoshopに精通していることがわかると他の学生との
 差別化になるとのことです。
●雑貨(および小商品)パッケージ
 雑貨のパッケージでは、包む対象が多様な形状なため、幅広い知識が
 求められます。
 どういうことかというと、例えば中身が球体だった場合、どのような
 形にすれば中身の安全安定を確保しつつ、魅力的なパッケージができるか、
 中が見えた方がいいのか、半分見えればいいのか、窓だけあければ
 いいのか。またその製品の固定方法は?などです。
 また、魅力的な形だが、タテに複数積んだときにつぶれてしまわないか、
 なども頭にいれながらデザインしなければいけない、とお聞きしました。
以上、大きな分類とその特徴でした。
パッケージデザイナーの求人は多くいただいている状況ですので、もし転職を
ご検討のパッケージデザイナーの方はぜひご登録をお願いいたします。

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