関西の”離宮”名の、ホテルの旅と「あべのハルカス300」

先週の初め、お天気にも恵まれ久しぶりに関西の”名所めぐり”を堪能。
先ず初日は、神戸の奥屋敷・有馬温泉へ。
○○有馬離宮と名がつくだけあり、山を借景に景観は素晴らしく、
建物も凝りに凝っているから見ごたえがある。
離宮とは、本来の王宮や皇居以外に作られた宮殿と辞書にはあるが、
王宮や皇居が見当たらないから、ここのところは、有馬の”離れ屋敷”
と考えればいいのだろうか?
フランスのベルサイユ宮殿風であり、日本のものでないぐらい大理石が
使われていて、豪華絢爛である。
ゴルフのような、会員制のホテルだからか平日にかかわらず満室に近い。
景気が良くなったとみるべきか迷う。

DSC00211.JPG
2日目は大阪に出る。この3月にオープンした高さ300m日本一、
立体都市「あべのハルカス300」に、おのぼりさん、仲間入りする。
(大人、入場料1500円)
大阪平野をはじめ、京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、
生駒山系、そして関西国際空港など、広大な景色をここでも堪能する。
次に通天閣で串焼きを食べ、ナニワの食道楽の一端に触れる。
友人夫婦が会いに来てくれ、「あべのハルカス」に行った話をすると
彼らは入場が無料になれば行くだろうが、有料では出かけないという。
今は地元の人のものではないのだろう。
(近鉄本店の店内ご案内パンフ、
実に詳細にできていて、大阪商魂の一端を見る。) 
 
abenoharukas.jpg
夕方京都に出て、地下鉄で国際会館へ。
お迎えのバスで、○○京都 八瀬離宮に行く。
さすが京都の離宮だけあり、レンガ色の建物、紅葉も手伝い、
ファサードなどは心憎いほど素晴らしい。大理石、ガラスなど、
現代建築の粋を集めてあるだけに、デラックス感が漂う。
夕食は、和食が満室でイタリア料理に回される。
京都でイタリア料理を頂くとは、またも感無量・・・。
DSC00210.JPG
翌日は京都大原の三千院を巡り、午後の新幹線で名古屋に。
昔の仲間夫婦との久しぶりのランチ、ノーベル賞受賞者が
出た名古屋大学の話も出て、話が尽きない。
3日間の駆け足旅行もいいもの、少しは充電になったかと思いながら、
今ひとつ、ホテルの建物も「あべのハルカス300」も綺麗すぎて
面白みに欠けていて、私には物足りなかった。
“猿真似”とまで言わないが、どこかで見たものの組み合わせに
過ぎないように思った。離宮ホテルなどの次なる設計には、
日本のユネスコ無形文化遺産に登録されている職人の技などを
ふんだんに取り入れた、オリジナルな”離宮ホテル像”を期待したい。
また「あべのハルカス300」も、高級ブランドの成長に陰りが出ている
ことも意識し、中国や韓国、アジアの人たちだけのデパートでなく、
地元の友人夫婦も無料で行けるようなデパートに変身して欲しいと
思った。
(喜多謙一)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

PAGE TOP