履歴書(プロダクトデザイナー転職ガイド2024)

当社の求人はプロダクトデザイナーが最も多いのでこのようなタイトルですが、他デザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容を加筆したものです。一気に読みたい方はこちら

今回はデザイナー転職時に軽視しがちな「履歴書」についてです。

デザイナー転職での3点セットは、ポートフォリオ、職務経歴書、履歴書です。重要度の順番はこの通りで、場合によっては「書類審査では履歴書は不要」というケースもあります。 そのような扱いの履歴書ですが、重要だったケースが何度かありましたので、その経験を説明します。  


<よく注意する点>

1) 写真はほほ笑む程度の笑顔で

一昔前には「あごを引いて真剣な顔で」と言われた記憶があるのですが、現代においては少し口角をあげてややにっこりしているぐらいの表情が好まれます。他社のサイトなのですが、このページのよい例にあるように、少し口角を上げて歯は見せずほほえむ程度がちょうどいいです。企業は「一緒に働く仲間」を探しています。これを見れば、笑顔の方が採用されやすい、とわかるでしょう。

転職HACKS「履歴書写真 落ちない撮り方丸わかり」
https://ten-navi.com/hacks/resume-9-3839

2)写真の服装はスーツが無難

勤務時の服装がビジネスカジュアルであったとしても、写真ではスーツが無難です。履歴書は人事部も方も重視するので、デザイン部の方は何とも思わなくても人事部の人が「常識がないな」と思ってしまうかも知れません。わざわざリスクのあることをする必要はありません。(実際に、過去に「履歴書の写真の服装がだらしない」という理由で落ちた人がいました)

3)志望動機のあるフォーマットを使う

履歴書はいろいろなサイトでフォーマットが見つかりますが、必ず「志望動機」のあるフォーマットを使ってください。そこに、御社に入りたい、という熱い気持ちを簡潔に書きましょう。
某メーカーでは、デザイン部門のマネージャーにポートフォリオと職務経歴書を提出したところ、「うちの製品はやや特殊だから、これまでの経験だけだと何とも言えない。なぜうちに入りたいのか、志望動機が知りたいので、履歴書も提出してもらえますか?」と言われました。特に応募が多い人気企業では志望動機が重視される傾向にあります。

4)職務経歴、学歴に空白を作らない

例えば仕事を辞めた後、次の会社まで1年や2年あいたり、海外留学までに1年あく場合があります。そうした方に質問すると、たいていきちんとした理由があります。例えば「会社を辞めた後、次の就職先を探しながら、友人から単発で仕事を受けていた」、「海外留学のためにお金を貯めるために1年間デザインと関係のないアルバイトをしていた」「学校を卒業した後、大学院に行くか就職するか迷いながら就職活動をしていた」等々です。

いずれにしても、何も書いていないと採用する側は不安になったり悪い想像をしてしまうので、上記のような理由でも構わないので職務経歴欄に()付で1行足して、空白期間が無いようにしましょう。

5)不必要に転職を多く見せない工夫

例えばA社からB社、C社に2年ごとに出向したとか、会社が合併や分社して名前が変わったという場合には、転職したわけではないことを表現するため、以下の画像のように書くと良いです。

良い例(クリックで拡大します)

悪い例(クリックで拡大します)

いかがでしょうか。人事部門が応募を受け付けする際に転職回数で足切りをする場合があります。「悪い例」の方だとその事情などは見ずに機械的に足切りされてしまう可能性があるので要注意です。

6)指定がなければ手書きでなくてOK

たまに聞かれますが、中途採用の際には手書きである必要はありません。むしろ読みにくいので、よほど字に自信が無い限りは、PCで作成してプリントしたもので構いません。

ただし、逆に「履歴書(手書き)」と記載があったら要注意です。作業の丁寧さ、文字のバランス等も合わせてチェックされています。過去、手書きでの履歴書が必須である会社で、書類審査で落ちてしまった方がいらっしゃいました。確認したところ、履歴書の文字が雑で、欄からはみ出してしまっているところもありました。

<その他、過去に求職者から聞かれた質問>

Q)学生時代の就職活動の際に使った、○○美術大学と書かれた履歴書が家にあるのですが、これを使ってもいいですか?
A)やめた方がいいです。先ほどの「志望動機」は御社に入りたい、という熱意を示すもの。それを、家にあった昔の余りを使って表現する、というのはおかしいですよね?採用する側も、「なぜこの人は学生時代の履歴書なんだ?」と疑問に思うと思います。

Q)本人希望欄(給料、勤務地、・・・)という欄があるのですが、ここで希望年収は書いた方がいいですか?
A)よほど譲れない条件があるなら書いた方がいいですが、基本的には書かない方が良いです。
  譲れない条件とは、例えば「年収〇〇万円以下なら辞退します」などです。年収の場合は理由を明記したいところです。「今回の転職理由が年収アップなので、現職プラス50万の〇〇万円を希望します」などです。

以上です。

職務経歴書の時も書きましたが、人事部門の役員など、デザイン部以外の方が面接に出てくる場合、ポートフォリオを見ないで職務経歴書と履歴書だけを熟読している様子がよく見られます。そういった方々にも人となりをアピールする材料だということを忘れないでください。

冒頭にも書いたように、履歴書は最も重要度が低いのでつい油断しがちですが、凡ミスの無いよう、ご注意ください。
(誤字があると、雑な仕事をする人だと思われるので、よく見直しましょう!)

<次回は「面接」についてです>

(下村航)

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