職務経歴書について

今回は、職務経歴書について記載します。
 
<概要・使われ方>
初めて転職される方にとっては、「職務経歴書」は聞き慣れない言葉だと思います。職務経歴書は、自らのこれまでの業務の履歴、そこから得たスキルを記載するものです。
 
ある人の能力は、それまでにどんな仕事をどのようにしてきたか、によって表現できます。一般の転職活動では、この職務経歴書と履歴書が用意する全てになります。求人企業はこれらと本人の説明を聞き、求めている人材にマッチしているかどうかを判断するのです。

デザイナーの場合は作品集が重視されるのでこれが全てとはなりませんが、面接で効率的な自己紹介をするのに使用されます。また、2次面接、3次面接でデザイン部門以外の方が面接をする場合、作品集ではなく職務経歴書を重視されることがよくあります。
 
<書き方>
書き方に決まったフォーマットはありませんが、少なくとも以下の項目は記載します。なお、紙のサイズはA4で、1-2枚です。
 
なお、シンプルで読みやすいレイアウトデザインが好まれます。特に見る側もデザイナーですので、デザインが見苦しいと余計なところで悪印象を与えてしまうので、最低限はデザインに気をくばるべきです。
 
1)職歴
何年から何年まで、どこの企業のどの部門に所属し、どのような製品をデザインした、どのような業務を担当した、という点を簡潔に記載します。
あまり有名でない企業の場合は、一言、何をしている企業か説明を付けます。
  
新しい順に書いても、古い順に書いてもどちらでも構いませんが、職歴が長い場合は新しい順に書いた方がわかりやすくなります。
 
なお、就職してから数年後、留学した、学校に通いなおした、等は職務経歴書では年代の中に入れた方が理解しやすくなります。
その場合、空白の年が無いようにします。留学準備、就職活動、フリーランスとして受注、等、会社に所属していない年があれば、その間何をしていたか記載します。
 
2)能力
どのようなデザインおよびその周辺業務ができるのか、簡潔に記載します。例えばラフのアイディア出しからファイナルレンダまで、もしくは3D図面まで、製造手配まで、操作パネル、画面デザインも、等々。
 
また、デザイン経験のある分野、例えばコンシューマ向け小型家電、大型家電、オフィス向け家具、等。
 
使えるソフトウェアも別項として記載します。そのレベル、業務に使っていた/一部のみ使用可能/現在学習中、等も記載します。
 
話せる言語(英語、中国語等)とそのレベルも記載します。
 
3)その他
他に見かける項目としては、職歴が長い場合は最初に「経歴要約」を付ける場合があります。これは3行から5行程度で、これまでの職務経歴をまとめたものです。
 
また、代表的なデザイン作品を半ページから1ページでまとめる方もいらっしゃいます。
 
以上です。
 
なお、もちろん弊社に登録いただいた場合には最初に作品集、職務経歴書を確認させていただきますので、その際に必要であればアドバイスいたします。
 
 
■追記■ 第99回 かわさきデザインフォーラムのご案内
弊社が運営の補助業務を受託しております、川崎市主催の「かわさきデザインフォーラム」を開催いたします。
 
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テーマ:『シニア向け商品 ヒットの秘密』
     『製品の課題を発見するUDワークショップ』 
日 時:2013年8月30日(金) 
講演会:14:00?17:15 / 交流会=17:30?19:30
場 所:川崎市産業振興会館 9階 (川崎駅 歩8分)
会 費:無料、交流会のみ2000円
 
今回は、株式会社サクサのデザイン室長 末田様にご講演いただき、実際にその場で軍手やテープを使って、ユニバーサルデザインにどの程度対応できているか、をチェックする手法を学べるワークショップです。
ご都合よろしければぜひご来場ください。
 
詳しくは以下webをご参照ください。
http://www.kawasaki-net.ne.jp/design/kdf/annai.htm
 
(下村航)
 

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