読書の秋・リス・カラスとの闘いの月?

わが家の1本のミカンが色着くと、リスやカラスがやってくる。食べごろを彼らは動物の“感“でわかるらしく、毎年この季節は気が抜けない。少しぐらいなら分けてあげていいが、集団で来て、そう食べられると、もう許せないと、怒り心頭、黄色くなる前にすべて収穫し、家でストックすることにしている。今年もその時期が来た。

物心ついた時から”読書の秋“本を読む習慣がついているが、昨今の新聞は、全国で毎日、本屋さんが一軒ずつ廃業に追い込まれていると報じているのを見ると悲しくなるが、これも時代の流れ、”読書の秋“が”スマホの秋“になっても、私にはかまわないが、・・・最近読んでいる本を少し紹介したい。

    「お前は誰だ」と、私は穏やかなにわか雨に尋ねた
     興味深くも、にわか雨は私に返事をくれた
   それを以下に書き記す。
   私は「大地の詩」だ、と雨の声は言った(・・・)
   地球の旱魃(=干ばつ) と、粒子と、埃に潤いをあたえるために
   私は地上に降りてくる
   地球では、私なしで存在するものはすべて
   潜在的で、まだ生まれていない種子にすぎない
   そして私は昼夜を問わず、みずからの起源に永久に新たな生命をあたえる。
   私は起源(地球)を鈍化し、美しくする
   生まれたところから発する歌は、それが実現した後は
   あちこちさまよい
   ひとがそれを聞こうが聞くまいが、
   愛をまとって正しく戻ってくるのだから。

ホイットマン「雨の声」と題する有名な詩より。

これを読みながら、能登半島に豪雨が起きたのは、元旦に起きた能登半島地震の8か月余り後、近くのかほく市に生まれた私には、自然災害、多重災害は人ごとと思えず、この本を読んでいる。

地球の早魃と、粒子と、埃に潤いをあたえるために
私は地上に降りてくる
地球では、私なしで存在するものはすべて
潜在的で、まだ生まれていない種子にすぎない

私は、特に、このくだりは好きと、日々、読み返している。(喜多謙一)

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