作品集(ポートフォリオ)について3 <コンペ作品の掲載>

また今年も弊社が運営を受託している「かわさき産業デザインコンペ」の
募集が開始されました。そこで今回は、作品集にコンペ作品を掲載する
ことについて書きたいと思います。
デザインコンペ提出作品に代表されるような「仕事以外での作品」に
ついて、掲載していいのか、という質問が時々あります。その答えは、

良い作品であれば掲載した方がいい、と答えています。

以前のブログ作品集(ポートフォリオ)について2において、以下の
ような図を掲載しました。
作品集の深さ.jpg

左側が作品集の1ページ目、右側が最終ページを示します。タテ軸は、
載せた作品に対する説明の深さを示します。
(図はクリックで拡大します)

この中で、「自分の能力の幅を見せる」という後半ページに
コンペ作品はピッタリです。近年デザイナーの業務はますます
多様化していることもあり、特にメーカーのデザイナーは、
ある特定の製品しかデザインしていないかと思います。
その場合に、仕事で携わった作品だけを作品集に載せていると
相手企業から、この人はこれしかデザインできないのではないか、
と考えられてしまうことがあります。
以下は、実際に企業の方に言われたことのある言葉です。
「この方は大きい製品ばかりデザインしているが、当社は手に収まる
ような製品ばかりなので、この方ではデザインできないのでは?」
逆に、「小さい製品ばかりだが、当社製品のような大きい製品のデザイン
経験はないのですか?」また、他の切り口では、「この方はBtoBの
製品しかデザインしたことがないようですが、当社は消費者向けの
製品がメインなのでそうした製品の経験はありませんか?」
他には玩具メーカーから、「当社は楽しい雰囲気のデザインができないと
厳しいのですが、そうしたデザインの経験はありますか」
こうした際に、デザインコンペに自主的に出した作品で、そうした
本業では見られない「デザインの幅」をPRして内定した方もいらっしゃいます。
(入賞していなくても構いません)
但し、その作品の出来を冷静に見極めて、掲載場所を判断してください。
というのは、コンペの作品は基本的には片手間で作成することが多いので、
本業のデザインよりも粗の目立つレベルの低いデザインになりがちです。
そうしたものであれば、たとえ入賞していても前述のように作品集の後半に
簡単に概要だけを掲載することをお勧めします。
目的はデザインの幅を見せられればいいので、そこで細かいところを指摘
されるほど詳しく見せてしまうと、損をしてしまう場合があるからです。
もちろん、細部まで徹底してこだわってデザインしたのであれば、前の方に
掲載しても問題ありません。むしろ受ける企業の方向性に近いのであれば
積極的にPRすべきです。
最後に、「かわさき産業デザインコンペ」のPRをします。
このコンペは高い賞金もさることながら、「商品化を目指す」ことをうたっており、
一次審査を通過した10作品前後には、課題提出企業が紹介されます。
その中小企業と共に試作を作り、最終作品に臨むのですが、そこで意気投合して
オリジナルブランドの立ち上げにつながったデザイナーもいらっしゃいます。
((有)相和シボリ工業とデザイナー BLOCK DESIGN 山崎 義樹氏です。
 「onami」というブランドを立ち上げ、都内のデザインショップなどで販売されています。)
 onami ホームページ http://onami-sibori.com/
作品集の充実のためにも、ぜひともご応募よろしくお願いします。
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  ◆第20回かわさき産業デザインコンペ2015作品募集のご案内◆
かわさき産業デザインコンペは、川崎市内の企業がその特性にふさわしい
個別課題を設定し、提案の商品化を目指すコンペです。
実現性・市場性・安全性に優れ、独創的かつ魅力的な提案をお待ちしています。
二十歳を迎えたコンペは、次のステージを目指します。
詳しい課題内容、応募要項などは下記URLからご参照ください。
http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000067852.html
◆個別課題◆
課題A?課題Gの7課題があります
(複数の課題に応募することも可能です)
課題A 板金の特性を活かした新しい生活用品
課題B 保育園・幼稚園で使用する木製主体の据え置き型万華鏡
課題C 石で「和」を感じさせる生活用品
課題D マグネシウム合金の特性を活かしたステップラダー/ステップスツール
課題E 超精密ピン・シャフト加工技術が生みだす新しい生活用品
課題F 「数理造形」を感じさせるメタルクラフト・キット
課題G 博物館・美術館館内員が使用する椅子
◆応募要項◆
●賞/賞金
グランプリ1点(賞金100万円)他 賞金総額200万円
●応募資格と条件
・2016(平成28)年1月29日(金)開催の最終(公開)審査会と表彰式に
 出席できる方(グループ・企業での応募も可。応募点数の制限はありま
 せん。複数の課題にも応募できます)
・作品はオリジナルで、受付締切日(9月25日(金))において未発表の
 もの。
●審査方法
 ・第1次審査 作品パネルとコンセプトシートによる審査
 ・最終審査  第1次審査通過者が制作したモデル及び作品パネル、プレ
        ゼンテーションにより公開審査を行い、各賞を選定します。
作品応募受付期間
2015年9月1日(火)?9月25日(金)必着

●応募作品提出先
かわさき産業デザインコンペ事務局(株式会社ビートップツー内)
〒105-0012 東京都港区芝大門1-15-1第三高千穂ビル2F
電話:03-5405-1471 ファクス:03-6450-1654
メールアドレス:kcompe@bt2.net 
(持参の場合は事前に事務局まで連絡の上でお持ちください。原則として受付
期間内の平日午前10時から午後4時)
●お問合せ先
川崎市経済労働局 次世代産業推進室 
電話:044-200-0168 ファクス:044-200-3920
メールアドレス:28sangyo1@city.kawasaki.jp
住所:〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町11-2 川崎フロンティアビル10階

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(下村航)

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