マネージメント経験

今回は求人条件によく出る「マネージメント経験」のお話です。
 
この視点でいうと、求人は大まかには2つに分かれます。現場でバリバリ作業をしてほしい若手の方を求める求人案件と、部下の業務管理やデザインディレクションを担当する中堅の方を求める案件です。
 

もちろん会社によっては生涯現場デザイナーとして仕事をする場合もありますが、多くの場合、中堅の募集の際は「マネージメント経験」が必須条件もしくは歓迎条件としてつきます。
 
とはいえ、これらの経験がある方は少ないのが現状です。理由としては、以下が上げられます。
 
・デザイン部門自体が小さく部長と現場しかいない会社が多い。
 (こうなると部長以外は何歳になっても現場社員となります。)
 
・デザイン事務所も小さい会社が多く、社長以外はフラットである場合が多い。
 
・企業内でマネージメント経験のある人(課長、部長職に就いた人)は転職意思がある人が少なく、市場に出てこない。
 
マネージメント経験のある方へのアドバイス
 
上記のように、実はデザイナーでかつマネージメント経験がある方は非常に少ないのが現状です。もしマネージメント経験をお持ちなら、職務経歴書に必ず記載すべきです。
 
「職歴概要」などと同様に「リーダー経験」という項目を設けて、どのような業務で何人の部下を持ったのか、その際に気を付けたポイント、苦労した点等を記載すると良いでしょう。
 
 
マネージメント経験のない方の対応法
 
弊社にコンサルに来た方で、希望する求人はマネージメント経験が条件であるのに本人に無い場合、「リーダー経験はないか」聞きます。
 
例えば部署横断の一時的なプロジェクトでもいいし、学生時代の経験や、プライベートでイベントのリーダーをやっていたり、ボランティアで地域小学生にサッカーを教えているなど、いろいろと考えられます。
 
もしそうした経験があれば職務経歴書に「リーダー経験」という項目を付けて、その際に人を動かした方法や苦労談などを記載することを勧めています。
 
 
実際に、条件の中に「マネージメント経験必須」とあったのに、候補者の方の作品集が良かったためデザイン室長が気に入り、単発のプロジェクトのリーダー経験でOKとなった例があります。
 
もし全く無い方は、今後は日常において、自分から進んで手を上げてリーダーになるようにしてください。リーダーは組織に1人いればいいのではなく、組織全員がリーダーであれば順調に
業務が回ります。それぞれが自分から動けるからです。
 
 
以下は蛇足ですが、、、
私の個人的な持論として、子育ては実質的にはマネージメント経験と言えると思います。完全に上下関係が決まっており、時には怒り、時には褒めて人を育てるからです。
 
残念ながらそれを記載してもまず通じませんが、かつて候補者の方に2人の子がいたため、採用担当者に直接話して説明し、前述のリーダー程度のプラス評価をいただいたことがあります。
 
(子供のいない方は差別的発言と感じられたら申し訳ありません。私自身未婚で子もないのでご容赦ください。。。)
 
 

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