面接Ⅱ:よく聞かれる質問【前編】 デザイナー転職ガイド2026 

この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職ポイントを掲載していますが、他のデザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら

面接において、一次面接の面接官は「デザイン部のトップ」と「人事の担当レベルの方」である場合が多く、企業によっては転職エージェントの同席が認められています。私もこれまで数多くの面接に立ち会ってきました。今回は、その経験をもとに、デザイナーの面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを解説します。
なお、二次面接になると、たいてい社長や役員など、より上位の役職者クラスが出てくるので同席が許されることはほぼありません。デザイン事務所の場合は最初から社長が出てくることが多いです。

Q:簡単に職務経歴と自己紹介をしてください。

特に時間の指定がなければ、1~3分程度で簡潔に話すことが一般的です。職務を順に説明し、そこで何を得てどんな能力がついたのかを説明できると良いです。
基本的に口頭だけで簡単に説明するイメージですが、もしこの場面でポートフォリオを説明したい場合は、一言「ポートフォリオを使って説明してもいいでしょうか」と聞くといいでしょう。ただし、ポートフォリオを使うとどうしても時間が長くなってしまうので、まずは口頭で簡潔に回答しましょう。

また、意外ですが、名前を名乗るのを忘れがちなのでご注意ください。そして、自己紹介の最後には「本日はよろしくお願いします」で締めると良いです。

▶より難易度の高い質問の場合
「今までの業務の中での成果を、定量/定性の両面で答えてください」という質問がありました。ITのスタートアップ企業で、1人目デザイナーの募集でした。売上や制作数などの数値だけでなく、業務改善や社内評価といった定性的な成果も含めて、具体的に説明できるようにしましょう。

Q:ポートフォリオを説明してください

この質問では「〇分で説明してください」と時間の条件が付く場合があります。

例えば、先日の某社の面接では「10分」という条件でした。10分は長いように感じますが、順に説明していくとあっという間に終わってしまいます。そのため、作品に優先順位をつけ、この作品は絶対に説明したい!と思う作品を決めておくことがポイントです。時間が余った場合は残りの作品を順に説明すると良いでしょう。

※面接によって、ポートフォリオの見せ方が異なります。対面面接では、PCやiPad、印刷物など、当日スムーズに提示できる形式を準備しておきましょう。オンライン面接の場合は、すぐに画面共有できるように準備し、練習しておくとよいです。また、、説明が長くなりすぎないようポイントを絞りましょう。

Q:当社を志望する動機は何ですか?

基本中の基本の質問です。「御社のホームページを拝見してこういう点にとてもひかれました」というような内容を用意しましょう。そのためにも、応募企業についての情報収集が欠かせず、企業に対する礼儀でもあります。履歴書等に記載して提出済みであれば、あらためて確認しておきましょう。

履歴書に書く志望動機については、履歴書Ⅱ:志望動機を大切に(2026更新)で説明しています。ただ、履歴書に記載した志望動機をそのまま話すと長すぎることが多いので、必要に応じて短くしましょう。競争率の高い人気企業の場合、入社意欲を重視する可能性があるので十分に準備しておきましょう。

Q:退職理由はなんですか?在職中であれば、転職を考えている理由は?

面接官に人事部の人がいる場合によく聞かれる質問です。会社都合による退職であっても、事情を簡潔に説明できるようにしておきましょう。自己都合で短期間のうちに退職した場合は、特に納得感のある説明が必要です。

▶すでに退職済の場合
転職先が決まる前に退職し、一時的に離職期間が生じたことをネガティブに捉える面接官もいます。そしてそこに対して質問される場合があります。明確な理由があれば良いです。特にない場合は、例えば、「働きながらだとどうしても業務が忙しくてポートフォリオ作成が進まず、どんどん先延ばしになってしまっていたので、思い切って退職をしてから転職活動に集中しようと考えました」という理由もあります。ただし、事実と異なる理由を作るのではなく、ご自身の状況に合わせて説明してください。

▶避けた方がいい理由
「キャリアアップのためです」だけで終わらせるのは避けましょう。スタートアップや外資系なら良いかもしれませんが、多くの場合は、再び早期に転職するのではないかと懸念されることがあります。

 ※退職理由と志望動機を混同する方がいますが、志望動機は応募企業に「入りたい」理由、退職・転職理由は今の会社を「出たい」理由です。多少重なるところもありますが、異なるのでご注意ください。

Q:当社で、あなたのどのような能力を最も活かせると思いますか?

自分の強みを聞かれています。応募企業が求める人物像を踏まえ、ポートフォリオや職務経歴書に記載した実務経験と結びつけて回答しましょう。 

Q:これまでのデザインで心掛けていることは何ですか?

頭の中でイメージし、言語化しておくと良いでしょう。別の切り口で、「デザインの根拠を立てるときはどのように行っていますか?」という質問もありました。 

Q:長所と短所は何ですか?

たまに聞かれる質問です。あらかじめ考えておかないと短所の回答が難しいです。また、短所の回答によっては、相手が不安になってしまう場合があります。必ず、「短所を改善するためにこういうことを心がけている」ということを付け加えましょう。 

Q:一緒に働く上で苦手とする人はどのような人ですか?

前述の短所の回答同様に「このような人が苦手ですが、こう接することで対処しました」というような対処方法や工夫を付け加えましょう。思い当たらなければ、学生時代の話でもよいので、「社会人になってからは特に感じたことはないのですが、学生時代に・・・」というような言い方が良いです。また、明らかにこんな人は迷惑だな、と思われるような人を挙げておきましょう。

Q:社内外での折衝(コミュニケーション)で、うまく進めるためのポイントなどはありますか?

コミュニケーション能力はどの会社でも求められるところですので、具体的な経験をもとに話ができると説得力のある回答になります。

今回は以上です。まだまだあるので、次回の後編に続きます。 

<次回「面接Ⅲ:よく聞かれる質問【後編】」に続きます。>
下村航

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