履歴書Ⅱ:志望動機は大切に デザイナー転職ガイド2026 

この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職ポイントを掲載していますが、他のデザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら

はじめに

志望動機は、”その企業で働きたい理由と、入社後にどのように貢献したい”かを伝えるものです。応募企業への関心や入社意欲を具体的に伝えることで、採用担当者が応募者を理解するための重要な材料になります。そのため、応募企業についてHPなどで情報収集し、できるだけ具体的に記載しましょう。
しかし、どこにでも使えるようなあいまいな志望動機は意味がありません。企業によっては「この人は他社にも応募していて、志望動機を使いまわしているな」とマイナスに取られることもあります。その企業だけの志望動機を書くことがポイントです。

特に「応募の多い企業」「応募条件が比較的広い求人」「経験が浅い若い方」「1次面接が人事面接の場合」などは、志望動機が重視されることが多いので注意が必要です。

※注意点※
前職を辞めた理由、現職を辞めたい理由は「退職理由」です。志望動機とは違います。退職理由は面接で聞かれることが多いですが、書類には書く必要はありません。 

志望動機の構成例

構成例1

  私は大学卒業後、(こういう仕事)をしてきました。
  貴社のこういう点に魅力を感じております。
    以前○○した際に貴社の製品を使う機会があり、○○だと感じていました。
  そのため、私の経験を貴社の業務に活かしていきたいです。

自分の経験を入れるところがポイントです。

 構成例2

  以前に○○で貴社の製品を使う機会があり、○○だと感じていました。 
  貴社のこういう点に魅力を感じております。
  私は○○、△△をしてきました。
  私の経験を貴社の□□な業務に活かしていきたいです。

出だしに自分の具体的な経験を入れると効果的です。

特に上記の構成にこだわる必要はありませんが、とにかく企業についてよく調べ、入社したい理由を自分の言葉で真摯に伝えるとよいです。

※一般的には、書類などの書き言葉では「貴社」、面接などの話し言葉では「御社」を使います。

ChatGPTなどAIの活用について

 ChatGPTなどのAIツールを使うのもおすすめです。しかし、あくまでもたたき台を作り、それをベースに自分の言葉に変える、というものです。例えば以下のようなプロンプトが考えられます。

以下の情報をもとに、転職活動で提出する職務経歴書に記載する「志望動機」を作成してください。

【前提】
– 志望動機は、応募先企業の理念・事業内容・強みと、私のこれまでの職務経験やスキルがつながっていることを示す内容にしてください。
– 応募先企業の特徴やHPから読み取れる姿勢を踏まえて、なぜその会社で働きたいのかが伝わるようにしてください。
– 300~400字程度でまとめてください(文字数指定がある場合は適宜変更)。

【私の職務経歴書の概要】
(ここに、要約した自分の職務経歴を記入)

【応募先企業の概要】
(企業のHPなどから抜粋した会社概要、理念、特徴、事業内容などを記入、もしくは企業のHPアドレスを記載。また、応募したいポジションの仕事内容も求人票から記載、もしくは求人サイトのHPアドレスを入れる)

上記を用い、転職ガイド「職務経歴書の書き方」にあるサンプルから職務経歴概要を入力し、弊社とお付き合いのあるデザイン会社フォルム様に関する情報を入力したところ、以下のような志望動機が出てきました。

ChatGPTによる志望動機(例文)

大学でプロダクトデザインを学び、卒業後は玩具・ノベルティグッズの企画デザイン会社およびデザイン事務所にて、商品企画、外観デザイン、製造見積、量産手配、納期管理まで一貫して携わってきました。工場へ足を運び、素材や加工方法、製造工程への理解を深めながら、実現性と品質を意識したデザインに取り組んできたことが私の強みです。

貴社が「想いをカタチに」という考えのもと、スタイリングにとどまらず、企画・開発・設計・試作・量産手配まで担い、生活用品から医療、航空機内装まで幅広い領域に取り組まれている点に強く魅力を感じ、志望いたしました。

これまで培った企画力、造形力、製造知識に加え、パッケージやカタログ制作の経験も活かし、製品の価値を総合的に高めるデザイナーとして貢献したいと考えております。
*****

文章としてはまとまっていますが、フォルム様のどの事業や製品、取り組みに関心を持ったのかが十分に具体化されていません。

生成された文章は、志望動機の構成や表現を考えるためのたたき台としては活用できます。ただし、この例文だけではフォルム様に対する具体的な関心や、応募者本人ならではの経験が十分に伝わりません。企業の事業内容や製品、取り組みについて自分で調べた情報を加え、自分の言葉で書き直すことが大切です。

<次回「面接」です。>
下村航

ここまで読んで、
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