職務経歴書・ポートフォリオ作成のコツ(番外編)

過去に弊社ブログにて連載していた「職務経歴書・ポートフォリオ作成のコツ」をまとめました。以下は、かなり以前に掲載した内容ですが、いまでも通用する事項も多いので参考まで掲載しておきます。

職務経歴書作成のポイント(1)

職歴の記載順

職務経歴書に、どういう順序で自身の経歴、職歴を書くか。
職種別か、年代順か。
通常は、「最新のものから」「現在のホットな仕事内容から」書くように勧めているが、今現在、失業中だと書きづらいかもしれない。しかし、そこは知恵の使いどころだ。

中途採用の場合、求人側は急いでいることが多く、出来れば明日からでも戦力となって来て欲しいわけだから、今何が出来るかということを最大限にアピールするためにも、最初に明記しておくと突破口になることが多い。

何人もの応募者の中から、まずは書類選考で残るような個性ある書き方も「デザイン」のうち、デザイナーの腕の見せどころだ。

経歴のビジュアル化

求人側、つまり応募書類を見る側のことを考えれば、経歴は簡潔、明解が鉄則だが、実際はなかなか難しい。
だが、そこは持ち前のデザイン力を最大限発揮するチャンスだ。

まず、自分の得意分野、アピールポイントをコンパクトにまとめ、それを図にして(視覚化して)みよう。
イラストが得意ならイラストを、好きな書体があればそれで表現してもいい。

求人側が目を止めるようなビジュアル、見てくれるような工夫を、デザイン力で仕掛けるのだ。
それは、仕事でデザインを依頼され、作成、納入する「作品」と同じに考えるといい。

一枚の職務経歴書が、面接までこぎつけられるかどうかの鍵を握っているのだ。
職務経歴書は、今までの自分のデザインワークの、いわば集大成となるものにしよう。

表現方法は自由

先日、「東京モーターショウ」の先行公開のことを書いたが、そうした市場調査報告の表現方法も、多彩に選べる時代になった。
例えば、その先行公開の模様を映像に収め、スマホなどに取り入れて、その場の雰囲気を映し出し、後で見てもらってもいい。

デザイナーの表現方法の選択肢が、これほど広くなった時代はない。
こうした最新の機器を使わない手はない。
例えば、GUIが専門であれば、自分の作品をこの手の機器で編集、職務経歴書のプレゼンに使ってもいいだろう。

表現というのは、デザイナーのアイデア次第でどうにでもなる。
このあたりを真剣に考え、既成概念にとらわれることなく、自由に表現して行くのも、デザイナーの特権だ。
そのくらいの自由な気持ちで、職務経歴書の作成に当たって欲しい。

キャッチフレーズ

職務経歴書では、自分の経歴を手短に書くことが鉄則と言われ、それではと、まとめてみるものの、短く書けば書くほど何も伝えることが出来ないようで、悩むことが多い。

そこで、一つの方法として、自分の経歴を3年、6年、9年と、3年ごとに大きくつかみ、それぞれにキャッチフレーズをつけ、並べてみると、少し分かりやすくなる。

まだ職務経験が3年しかない場合は、1年毎に分けてもいい。
さらに、そのキャッチフレーズの流れにストーリー性があると、なお相手に伝わりやすい。

要は何事も、大枠をつかむ力と、細部をつかむ力の組み合わせ。
どうすれば見てもらえるか、伝わりやすいか、そこを工夫するのも「デザイン」。
そう考えれば、職務経歴書の作成も面白くなってくる。

転職回数記入法

このご時世、倒産や事業撤退という会社都合で、職を替わらねばならない場合が不幸にして複数回になってしまうこともある。
すると、職務経歴書に記載する転職回数も多くなり、正直に全部記入すると、A4数ページにもなってしまう。

しかし、あまり細かく書きすぎても、誰も見てくれないので、せいぜいA4で3枚までに押さえたい。
このところのコンサルティングで、転職回数が数ページに及ぶ人に数名に会ったが、あまり過去ばかりにこだわると明日が見えてこない。

ここは、思い切って割愛してもいい。
比較的長かった職場のみ記入し、バイト的な職場は省略するのだ。
その上で、職務経験は、仕事の内容や作品の質で見てもらうといった工夫が必要だ。

まだまだ日本では、欧米のように転職回数が勲章になっていない。
そうした現実をわきまえて記入したい。
特に年配の人は、「転職回数=飽き性」という偏見を持っている人が多いことにも注意したい。

期間が空いていることを聞かれたら、口頭で答えられればいい。
そして、次にチャレンジしたい希望の仕事が、それとなく記入されている
……そんな書き方が望ましい。

転職は、明るく前向きに。
階段を一つ昇る気持ちで臨もう。

アクセントカラー

職務経歴書にも、効果的にアクセントカラーを使ってみよう。
赤は、男女間で最も好まれる色の1つといわれている。
特に外交的な性格の人は、赤を好む。

赤が好きな人は活動的で行動力が有り、運動神経良く、情熱的で正義感が強い……etc.
色彩の本に、よく書いてあることだ。
先日、あるデザインセミナーで、A4一枚の印象的なレジュメを見た。

これは!というところにアクセントカラーを使い、セミナーが始まる前から、何を言いたいか、結論がほぼカラーで示されているのは、さすがデザイナーのセミナー、色の使い方がうまいと感心した。

A4一枚のレジュメで、これだけのインパクトが出せるのだ。
これを職務経歴書にも応用し、求人側に面接してみたいと思わせる書類を、デザインを学んだ者なら作れるはずだ。

経歴をモノクロで羅列するだけで良いと思っていては、個性も何も無い。
「赤が好きなんですか」と問われたら、そこですかさず、自分の性格をPRすることも忘れてはいけない。
色の使い方はデザイナーの命の1つなのだから。


職務経歴書作成のポイント(2)

意思表示をする

先日、久しぶりに自分の部屋を掃除して分かったことがある。
読んでいない印刷物が多いことと、パソコン、デジカメ、携帯電話等のアクセサリーが増えていることである。

それらをどう片付けるか迷いながら、持ち過ぎていることだけは分かった。
すべて捨てればいいのに、それも出来ない。
しかし、思い切って、今、自分に必要なものだけに絞って整理してみると、意外に片付いた。

そのことを、先日、相談に訪れた転職希望者に話した。
そこで、職務経歴書だ。
派遣や契約社員として働いていると、意外にまとまった仕事はしていないし、プロジェクトをまかされることもなく、職務経歴書に書きづらい。

そこで、ついつい全部並べてしまうと、見る側には何がなんだか分からない。
そこで、将来自分が進みたい分野に絞り込んで、それに関する経歴だけを優先的に記すことを勧めた。

経歴を全て網羅するよりは、「この道に進みたい」という意思表示になる。
職歴が10年あれば、「まとめる」という感覚や、「自分史を作る」ことも可能だが、派遣や契約という断続的な職歴では、それも難しい。

そこで、「自分の進みたい職歴の道順を明記する」という視点に絞って意思表示するのがベターだろう。
無理にまとめるより、隙間があっても、あなたの意思表示が明確に出ていると、好感を持たれること間違いない。

まとめ術

ものづくりの拠点は、国内から、台湾、中国、ベトナム、インド等へと変わっている。
例えば、輸出入製品のデザインに関わると、いつの間にかいろいろ経験をする。

4~5年も経てば、製品の流れが見えてくるし、中国などの生産拠点に打ち合わせに行く機会もやって来る。
そこで、その出張記録をメモし、職務経歴書に書き込むなど、「きめ細かいまとめ」を活用してみよう。

たとえ国が違っても、デザインやものづくりにおけるチェックポイントは同じだから、海外生産におけるノウハウは貴重な経験だ。
それは、職務経歴書の一項目として存在するに値するし、どの職場でも、いろんな形で応用がきくから、歓迎されること間違いない。

デザイン界では、時代の流れの半歩前を歩くことが鉄則。
生産拠点の変化も、その時代の流れの一つといえる。
その貴重な経験値を、職務経歴書にまとめて記入することをお勧めする。

素直さと積極性

最近、4月入社を決めた転職者3人の職務経歴書を見ていて、気付いたことがある。
それは、3人とも、「素直さ」と「積極性」の持ち主であったことだ。
実は、職務経歴書がずば抜けてすばらしいということでもなかった。

しかし、自分の意思は持ちながらも、こちらのアドバイスを素直に聞き、A4、1~2枚で、簡潔に自分の希望をまとめ、人事担当者にも理解できるような、分かりやすい経歴書になっていた。

そして「積極性」という点では、入社希望の会社のことを自らよく研究し、その会社で何をしたいかということを書き込んであったことが良かったように思う。 それが、採用担当者のハートを熱くさせたと同時に、面接時には、自分の希望もはっきりしていたために、率直にイエス、ノーが言え、人柄の良さが光っていたとも聞いた。

運やタイミングの良さもあっただろうが、家族の応援も受け、ねばり強く、まじめに転職活動を続けた結果だった。

さらに付け加えるなら、3人とも、メールや電話で常に連絡をくれたり、職務経歴書の作成にあたっても、自らのポリシーを持つと同時に、こちらのアドバイスも素直に受け入れる柔軟性も持っていたりと、コミュニケーションの良さも抜群であった。

今回、入社を勝ち取ったのは、3人とも、日本有数のハードルの高い大企業であったことのみ、ここで記しておきたい。

出張レポートを参考に

職務経歴書を書くということは、誰でも気が重くなる。
まして、提出期日が迫ってくると逃げ出したくもなるだろう。

辞書によると、『経歴』とは、「専門的技能を要する職業についていること」とあるから、デザインの世界が長ければ長いだけ、専門知識が多く、書くことが多岐にわたるからまとめ難いものだ。

ここで少し見方を変えて、いつも仕事で提出している出張報告書やデザインレポートの類と同じと割り切ってみると、スムースに書けるかもしれない。

・初めに、なぜ出張したかの全体像を書き、
・何をやってきたかを短いキーワードで綴り、
・今後どうすべきかを書く
という要領で職務経歴書を書いてみるのだ。

志望先が明確であれば、志望動機の内容をシャープに示し、デザインレポート類で学んだ、事業提案書(案)等を添付すると、より具体的になり、求人先の担当者の目に留まることが多い。
ここで大事なことは、デザイン用語でまくし立てるのでなく、平易な言葉で書くことだ。
人事担当者に伝わらなければ意味がない。

どうしても書ききれなければ、もう一つキーワードを立て、さらに事業提案書(案)を付け加えるなど試みてみよう。


作品集の制作について

作品集は2冊に

デザイナーが、職務経歴書とともに持参するのが、作品集だ。
小さなものから大きなもの、一人でデザインしたものからグループでのもの、様々あるものをランダムに並べた作品集を作っていないだろうか。

採用側は、候補者個人の能力を知りたいわけだから、より分かりやすい作品集の編集に時間をかけたい。
先日も、見てもらいたい作品は山ほどあるというデザイナーに、整理整頓して、作品集を2冊に分けて編集するようにアドバイスした。

1冊目は、全体がわかるもの、2冊目は専門的な得意分野の作品集。
ポイントは、職務経歴書に沿って編集すること。
要は、デザイナーが、自らデザインしたものをプレゼンする、あの要領で、自分の作品集を編集すれば、分ってもらえるはずである。

起承転結 ~作品集の編集~

【起承転結】
「漢詩の構成法の一つ。
起は主題を起こし、承はそれを承(う)けつぎ、転は一転して別趣の境を開き、結は一遍全体の意を結合する」と辞書にある。
これは、文章の書き方の基本とされている。

連休を前に、いろいろと転職について悩んでいる人には、「起承転結」で、作品集を編集してみることをお勧めしたい。

「起」は、デザイナーにあこがれて各種の学校へ、「承」はそれを承(う)けつぎデザインの世界を覗く、いやそこは、思ったような世界でないと「転」して、少し路線を見直そうと、冷静に作品群を並べていく…
すると自分が見えてくることがある。

ポイントは、結論など出さずに、冷静に自分を見直した作品集を作ることだ。
そこに、時間のあるときに、最近の作品を加えて行けばいいわけだ。
昨日も書いたが、転職にはベンチャー的な部分がある。

日々の忙しい時間の使い方とともに、連休などのまとまった貴重な時間をどう使うかが、成功のキーになることもある。

数字が読めるデザイン ~作品集の編集(2)~

転職をまだ考えていなくとも、デザイナーであれば、日頃から、自分の作品集をまとめておいて欲しい。

時間が経つと、アイデアスケッチなどの資料が無くなるし、デザインプロセスがあいまいになり、後でまとめるのは大変な労力がいるからだ。
そこで、プロジェクト毎に、A4で2枚にまとめることを勧めたい。

1枚目には、アイデアスケッチ、ラフスケッチ、モデル図面、仕様など列記する。
もちろん、大日程は明記する。
2枚目には、製品化した写真(カタログ写真可)や、記者発表資料、販売価格・販売時期など、データを明記する。

半年後や一年後の売れ行きが分かれば明示しておくと、数字が読めるデザインに一歩近づく。
プロダクトデザインの場合、例えば自動車などは、車種によっては2~3年かかるものがあるから、後からだと、あいまいになりやすい。

日頃から、いずれまとめるのだと決めて、その都度、必要な資料をA4の封筒に入れておくだけでも、ずいぶん助かる。
後で、こうした資料を使って、数字が読めるデザイン資料を1~2点作っておくと、面接者はみてくれるし、転職には有利だ。

日常を盛り込む ~作品集の編集(3)~

デザイナーの転職に必要な書類は、
1)職務経歴書 2)履歴書 3)作品集 の3点セットだ。
中でも作品集は、2冊は用意したい。

例えば、実務経験3年であれば、学校での卒業制作前後の作品集と職場での実戦作品集の2つが望ましい。
もう一つ具体例を挙げよう。

A君の場合、2冊の作品集は、デザイナーらしく、しっかりと編集され、見やすくできているという点では、好感がもてた。
しかし、逆にきれい過ぎて魅力に乏しく、「ただの商品カタログ集」のようになっていたので、アイデアスケッチやラフスケッチを、あいだに挿むことを勧めた。

なぜなら、アイデア発想時の追い詰められた頭の中のメモや、手帳のアイデアスケッチなど、デザイナーの「日常」が作品集にあると、この世界が現実味を帯び、見る人を惹きつけるからだ。

A君には、日常の出来事なくして作品は生まれないことをここで見せてもらいたいという意図でアドバイスをしたのだ。
数日後、彼の作品集は、見違えるほど変化に富んで、魅力的になり、素人でも、デザインのプロセスが手に取るように分かる作品集になっていた。

これで、A君の「3点セット」が揃ったが、もう一つ「オマケ」に彼のデザインしたパッケージがコンビ二に並んでいたので購入し、作品集の付録とした。デザイナーの日常が「3点セット」になることを、お忘れなく。

書類と作品の整合性

職務経歴書をはじめ、企業への提出書類では、少しでも良い内容を書きたくなるのが人間だ。
しかし、誇大でも謙遜でもなく、できるだけ客観的に、そして正直に答えることが大事だ。
難しく考えない方がいい。

書類や面接で繕っても、最終的に就職できた場合、結局は適性がないと三日も勤めることが出来ないからだ。

応募者選考は、職務経歴書など書類提出後は、
1)面接 2)適性検査・学科試験 3)実技テスト
といったステップをパスした場合、晴れて就職決定となる。

中小企業の場合は、1)面接 2)適性検査・学科試験のみで選抜されることも多いが、最近、デザイン事務所あたりでは、3)の「実技テスト」まであることが多い。

その場合、時間内でパソコンを使い作品を仕上げるテスト、あるいは、出された課題を自宅で作成し、一週間後に提出という場合もある。
そこでは、職務経歴書の中身と、実際のテスト作品の出来具合、そして整合性を見ることになる。

従って、プレゼンはできるだけ分りやすいものに仕上げたい。
ここまでくればゴールは近い。健闘を祈る。


デザイナー転職の心構え

第2新卒の場合

第2新卒と言われる人は経験が少ないから、提出するための作品も、ほとんど無いに等しいだろう。
となると、職務経歴書も白紙になり、諦めがちになるが、そこで知恵を絞ってアルバム(作品集)を作ってきた創意あふれるデザイナーの実例をご紹介したい。

彼は、社会人2年目、配属されてみたらデザインの仕事は無く、悩んだ末に転職を選んだが、2年では実務経験も心もとない。

そこで彼は、学生時代に苦労した作品や、コンペで入賞した作品などを市場調査、アイデアスケッチ、ラフモデルという順序で並べ、ものづくりの過程をわかりやすく編集したアルバム(作品集)を作った。

コンペの評価資料も添付されているので、彼のものづくりの考え方がわかり、審査員という第三者からの客観的評価もわかり、アピールできる応募資料としては、実にまとまっていた。

これなら、採用企業側でも、第2新卒としての生の実力を見て取ることができ、即戦力でなくとも、3~4年で実戦にでる腕が期待され、評価されるだろう。
彼のこうした努力は、評価に値する。認めてあげたいと思った。

何はともあれ、転職に「諦め」は禁物。
歯を食いしばってでも夢を追うぐらいでないと、自分の希望には近づけない。

作品は命

数ある職種の中でも、面接時に自分の作品を見せるのは、おそらくデザイン関係だけだろうから、いい作品集で自分を売り込むのも重要だ。
しかし、職場によっては、秘密漏洩防止のため、作品等すべて持ち出し禁止で、個人の作品集が作れないことも多い。

作品はデザイナーの命ともいうべきもの。それがないと実力が分からない。
それではと、学生時代の作品を提出しようと思っても、昔の作品では、採用側も実力を判断できないから、用をなさない。

そこで、部分的にでも、日頃のアイデアスケッチ等をこまめに整理し、必要な時にそれを編集することを勧めたい。

例えば、ある自動車デザイナーの作品集を見せてもらったら、今売り出されている車(一般向けカタログ)の、タイヤならタイヤの部分的なアイデアスケッチが貼り込まれていた。

そこには「経験3年生の実力です」と、単純明解に記されていていたく感心したことがある。
採用側は今の実力を知りたいから、それに応える作品集を持参するしかない。
良い作品集をデザイン、編集するのもデザイナーの仕事と考えて、日頃からアイデアスケッチ等を集めておきたい。

大事なキーワード

4月に入り、各企業は、既に来年に向けて人事、人員の計画を立て始めている。
中途採用は、会社にとって、差し迫って必要で、即戦略となる人材なわけだから、人事担当者は、必死で応募者の書類を見るという。

そこで先日、某採用担当者に、応募書類のどの欄を一番先に見ますかと、ずばり聞いてみた。
年齢?学歴?それとも現職欄?
すると、その答えは、「自己PR欄」だった。

そこから、人物像を汲み取るという。
「ユーザビリティ」や「他部門との連携」、「コミュ二ケーション」などのキーワードは、やはり目に留まるらしい。

それは、確かに一理あると思った。
だからといって、自己PRにオイシイ単語だけを並べても、人事のプロには、嘘はすぐ見破られるが、間違いなく大事なキーワードだ。

「やる気」の確認

最近、某社の人事採用担当者と会う機会があった。
そこで、彼らは職務経歴書をどのように見ているか、少し時間をかけて聞いてみた。
まず、「やる気があるか」、「ここで生きがいを見つけて定着してくれるか」、「仲間に入って共同作業がやれるか」などをその文面から読み取ろうとしていることが分かった。

採用側も真剣、書類一つ、文章一つもおろそかにしないで読むそうだ。
応募側も、一字一句おろそかにしないで書いたはず。
両者の真剣勝負である。細心の注意を払って書くべきと改めて思った。

その担当者いわく、その中でも、「やる気があるか」ということに最重点をおいて読み、面接に進む者を決めるという。
職務経歴書をはじめとした書類に、どれだけの「やる気」を盛り込めるか。

デザイナーである以上、いろいろなアイデアを駆使し、表現することを学んできたわけだから、その経験を充分発揮すべし。
書類一枚にも全力でトライして欲しい。

未来を描く表現力

昨今、セミナーを受講する機会が多いので、プレゼンの良し悪しについて改めて考えている。
その中で、「東京都心の開発と環境共生型街づくりへの取組み」という、大きなプロジェクトを手がけている、三菱地所の長島氏のプレゼンは、説得力があって、すばらしく分りやすく出来ていた。

東京駅を中心として発展を続ける千代田区だけに、将来の東京、そして日本をシミュレーションしながら、歴史、文化を大切に、街のブランド価値を上げるためのしたたかな構想が込められていた。

そして、説得力あるプレゼンの重要なポイントの一つは、根拠となるしっかりしたデータがあり、実現可能な夢が、ビジュアルでうまく表現されている、その表現力にあると思った。

職務経歴書も、「過去」のデザイン歴をただ記載するだけではなく、ひとつでも、ふたつでも、デザインで成し遂げたい目標を掘り下げ、夢の持てるデザイナーに成長したいという、
「未来」への願望が込められていてもいいのではないか。

転職には、希望や夢が必須。
何度も書いているが、職務経歴書ひとつにも、デザイナーの「表現力」が見られていることを、くれぐれも忘れないで欲しい。

変化に対応しよう

求人側の企業も、日々変化している。
「何でもこなせるデザイナー」は敬遠、例えばGUIのような専門家を求むという年もあれば、昨今は、年齢・学歴不問、ソフト分野に強い「プランナー」を求むという企業も出てくる、といった具合だ。

そうなると、職務経歴書の書き方も少し工夫した方が良さそうだ。
特に、「プランナー」となると、具体的な内容は詳しく聞かないと分らないぐらい、広い分野を網羅する人を求めてくる。

求人側も、無いものねだりだと承知はしているらしいが、仕事の中身が、実にいろいろの分野に広がっているから、抽象的な「プランナー」という言葉に置き換えているのだ。

要は、時代を先取りし、企画提案できる人のことで、多様な分野に興味が有り、なんでもチャレンジしてゆくバイタリティのある人を求めている。
従って、こうした分野に進みたい人は、職務経歴書にも、その旨明記することだ。

「ミニデザイン史」作成

転職希望者にとっては、連休中は落ち着かないだろう。
面接の結果待ちという人は、その返答も連休明けになるだろうが、ここでは各自耐えるしかない。

しかし、ただ悶々とするのも勿体無い。連休はチャンスでもある。
ここで一つ提案がある。
職務経歴書の一つのアイデアとして、「自分のデザイン史」を作ってみよう。

デザイン歴が例えば10年あったら、立派なデザイン史になり、それが職務経歴書にもなる。
先日も、弊社にコンサルティングに来た、この道20年という相談者にミニデザイン史作成を勧めたら、「考えても見なかった。この連休に作成しよう」と喜んで帰っていった。

自分のことを客観的にまとめるのは、簡単ではないが、「経験年数」という要素だけでも、転職者の一つ武器であるから、あとはその中味の濃さは、自分で編集していくしかない。

転職を希望するなら、連休のようなまとまった時間を使い、5年分でも、10年分でも、自分史をつくる気持ちで「ミニデザイン史」作成を勧めたい。
その行為の積み重ねが、自分の基礎データになることが多い。

夢の欄

弊社を訪れる転職希望者の職務経歴書を見て、「挑戦」「夢」といった項目を加えるようアドバイスすることがある。
これまでの職務経歴が正直に書かれているのはいいが、さらにその先、自分の進みたい道まで表現してもいいのだ。

例えば、印刷会社でチラシ広告を担当してきたが、新しい職場では、会社案内のようなページものに取り組みたいという希望がある場合は、経験はゼロだが、やってみたい、と書いておけば良い。
ペラもののチラシも、ページものの会社案内も、仕事としては類似のところがある訳だから、十分、経験が生かされる。

1)これまで経験したこと
2)次のステップで挑戦したいこと
3)将来の夢はここにあり
というキャリア計画まで明記することで、会社側の理解を得られることも多い。

もちろん、何の計画性もなく、ただ夢ばかり語られても、現実の職場には通用しないが、何の夢も希望も持たないデザイナーを雇うはずがない。
夢は時間をかけて追い求めるもの。
夢のみで終わる場合があっても、夢のない人生よりマシ、というぐらいで臨みたい。


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