プロダクトデザイナー転職ガイド2020 5)ポートフォリオ(作品集)IV

当社の扱う求人案件はプロダクトデザイナーが最も多いです。グラフィックデザイナー、最近はUI/UXデザイナーも多いのですが、いずれも広告やIT企業ではなく、製造業メーカーのインハウス求人が多いのが特徴です。そこで、プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載していきます。多くの内容はメーカーを受ける際のUI/UXデザイナー、グラフィックデザイナーにも参考になるのではないかと思います。

※1年ほど前に掲載した内容を、その間の経験からアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら。https://www.bt2.net/oyaku

今回は、第一の関門となるポートフォリオ(作品集)についての最終回です。(全4回)小さなアドバイスをいくつか記載します。

・横長がおすすめ
作品集の紙の使い方を縦長づかいにするか、横長づかいにするか。以前には作品が縦長に収まるものが多ければ縦長で、自動車など横長に収まるものが多ければ横長で、と話していました。今でも、学生さんなど出力したものを持参する場合はそれでいいのですが、今の時代はほとんどの会社がPDFでの提出です。そうすると、縦長の作品集は非常に見にくい。そこで現在は、横長で作成することをお勧めしています。
 

・自分が何を担当したのかを明確に
グループでデザインしたものに関しては、自分がどこをデザインしたのかを明記してください。素晴らしい商品で、自分はごく一部しか参加していない、としても、嘘や誤解を招くような書き方をすると、面接などでそれが判明した際に、必要以上にがっかりされて心象が悪くなります。

また、その商品自体の良い点を書く人もいますが、これは意味がありません。作品集はあなたがどうすごいのか、を見せる資料です。私がデザインを担当したからこう良くなった、という点を伝えられるよう、意識しましょう。

 

・作品件数が多い場合は2冊に分ける

特にベテランの方は、デザインした作品の数が膨大で、ポートフォリオが厚くなりがちです。
そうした場合、ダイジェスト版で薄い(20ページ程度)ポートフォリオを1冊作り、その他詳細資料集として厚いポートフォリオを別に用意する、という形式もありです。
 
また、これまでの経歴が異分野にまたがるのであれば、例えば、過去のA社、C社でデザインした消費者向けの製品と、B社でデザインした産業機器を分けたり、または家電系と雑貨系で分けるなど、見た方が理解しやすい方法を考えてみてください。
 
・仕事で手掛けた物が少なければ、学生時代のポートフォリオも見せる
逆に若い方で、まだ自分がデザインしたものがあまりない状態の方もいるかと思います。その場合は、学生時代に作ったポートフォリオも参考資料として提出することをお勧めします。
 
過去にいらした若いデザイナーさんの話です。作品実績が工場やBtoBの四角いデザインしかなく、希望するデザイン重視の某家電企業には全くアピールできない状態でした。しかし学生時代にはファッショナブルな製品や消費者向けの製品などをデザインしていて、カラフルなポートフォリオがあったのでそれも合わせて提出しました。現職の堅いデザインで仕事に対する実直さをアピールし、学生時代の柔らかいデザインで彼自身の『幅』を示すことができ、見事希望の会社に転職することができました。
 
・「売れた」「社内賞をもらった」は目立つようにPRする
これも盲点なのかもしれませんが、多くの方はそのデザインした製品がヒットしたことをポートフォリオに書いていません。職務経歴書にあればいいほうで、実はそれなりのヒットをしているのにどこにも記載が無い方もいます。
 
例えば「初回ロット30,000個が完売」「レビューサイトで星4つを獲得」「この製品単品で売上3000万円を獲得(通常の2.5倍)」など、見た人が「なんかすごいんだな」と伝わるような記述があると良いです。こうした実績、評価は第三者の評価になるので、デザインの好みではない基準でポイントをもらえるためです。また、実際には「このぐらいの売上は社内では普通だったけど」と思っても、「量販店での売上ランキングTOP5!」などと記載すると、「良いデザインなのかな」と感じてもらえます。
業種によっては(先行提案ではなく)商品化・量産化したことも評価につながりますので、どこかに記載しておくといいと思います。(「製品化」とインデックスにアイコン的につける方法もアリです)
 
・誰かに見てもらう
なかなか難しいかもしれませんが、、、他の人に見てもらうことで、自分では当り前だと思って省略していたところが伝わらなかったり、逆に大したことないと思っていたことが実は価値がある、という発見があります。(誰も見てもらえる人がいないのであれば、ぜひ当社にご登録ください。無料でアドバイスいたします)
 
今回は以上です。あくまでも自分をPRするための資料ですので、その観点で作成すると良いと思います。
(来週は職務経歴書について書きます)
 
 (下村航)

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