プロダクトデザイナー転職ガイド2020 2)ポートフォリオ(作品集) I

当社の扱う求人案件はプロダクトデザイナーが最も多いです。グラフィックデザイナー、最近はUI/UXデザイナーも多いのですが、いずれも王道の広告系、IT企業ではなく、製造業メーカーの求人が多いのが特徴です。そこで、プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載していきます。多くの内容はメーカーを受ける際のUI/UXデザイナー、グラフィックデザイナーにも参考になるのではないかと思います。

※1年ほど前に掲載した内容を、その間の経験からアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら。https://www.bt2.net/oyaku

今回は、第一の関門となるポートフォリオ(作品集)についてです。何回かに分けてお伝えします。

作品集は、デザイナーの顔となるものです。
多くの皆さまのポートフォリオを見ていますが、ほとんどの方は「もったいない」状態になっているので、よくするアドバイスを記載します。

・説明不足

よくあるポートフォリオは、これまでにデザインした商品写真もしくは最終レンダリングの画像が1ー数枚あり、その製品名、製品の説明が書かれているもの。

弊社のコンサルティングでは、それぞれの製品について順にお聞きします。
そうすると、ほとんどの製品には明確なデザイン意図があり、また技術上の制約があったのをデザインを崩さずにクリアしていたりと、デザインスキルの高さを感じさせるエピソードがあります。

こういった内容は求人担当者に伝えるべき内容ですが、ほとんどの方のポートフォリオにはこれが表現されていません

転職する以上、今までと別の製品をデザインすることになります。企業側は「この製品をデザインしたのはわかったが、この人は当社でどんなデザインができるのだろうか」と疑問を持っています。

それに対して例えば、

「1つ目のこの商品は、新興国のコンシューマ向け商品。他社が派手なデザインだったため、あえてシンプルにして日本製らしさと高級感を表現した」「この製品は取っ手部分がどうしても出っぱってしまうが、その突起部を使って特徴的なキャラクターラインを作り、デザインのアクセントとした」

などの説明があれば、自社の製品でもターゲットに合わせたデザインや、マイナスポイントをデザイン的にうまく処理できるのではないか、と期待してもらえます。もちろん、これらの説明をシンプルに読みやすく美しくレイアウトすることも重要です。

「下村さんは説明が必要というが文字はあまり入れたくない」という人がいますここには大きな勘違いがあります

説明と文字は同じではありません。補足の写真を数枚入れるだけで文字を全く入れなくても、意図が十分に伝わることもあります。1部の写真の下に数文字入れるだけでも、そのデザインの難しさ=スキルの高さが伝わることもあります。

その作品に自分が関わったためにどうよくなったのか、どのような困難なポイントがあり、それを克服したのか。例えばエンジニアからこういう要求があったが、ユーザーの使い勝手のために当初デザインを守るべきだと説得し、ここの部分がこのようになった、など。

ポートフォリオはその製品がどうすごいかではなく、あくまでもあなたがどうすごいかをアピールするためのものです。その点を強調してみてください。

<来週の「ポートフォリオ(作品集)II」につづきます>

(下村航)

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