<まとめ読み>ポートフォリオ作成のコツ

連載ブログより、「ポートフォリオのコツ」をまとめました。2026年版に更新中です。
その他のトピックは「デザイナー転職ガイド 目次」をご覧ください。

ポートフォリオ作成のコツ

はじめに

デザイナーが転職をする際に必要なのは、「ポートフォリオ」「職務経歴書」「履歴書」です。特に書類審査では、この順番で重視されます。ポートフォリオが無い方は、用意してください。大変だとは思いますが、学生の時を思い出しながら作成しましょう。

ポートフォリオを作りはじめたら完璧を目指してしまい、なかなか完成せずそのうちに熱が冷めて先延ばしにしてしまうことはよくあると思います。

しかし、転職活動は運と縁とタイミング。弊社に相談に来た方には、「まずは自己評価30点でいいから、一通り完成させてください」とお伝えしています。ポートフォリオさえあれば、求人が出たときにすぐに応募できるからです。選考する側もプロですので、30点のポートフォリオでもある程度は意図や実力をくみ取ってくれます。
転職を考えているのせあれば、まずはポートフォリオをざっくりでいいので完成させることを意識してください。

なお、弊社へ転職相談をお申し込みいただく際は、ポートフォリオは未完成でも構いません。むしろ未完成で面談をした方が、アドバイスを受けてから作成できるため、ムダが少ないかもしれません。

※例外もあります
自動車業界のモデラーでは、ポートフォリオがなくても、「この完成車のこの部分を担当した」とわかる写真資料や職務経歴書だけで内定に至った例や、経験やスキルが求人内容に明らかに合っていたため、ポートフォリオなしで面接に進めた例もあります。(この場合は、実技試験で審査されました)。

最も指摘する「説明不足」について

よくある残念なポートフォリオは、これまでにデザインした商品写真だけが掲載され、その製品名、「製品の説明」が書かれていてカタログみたいになってしまっているものです。しかし、転職面談で話を聞くと、ほとんどの作品には明確なデザイン意図があり、技術上の制約をデザインを崩さずにクリアした等、デザインスキルの高さを感じさせるエピソードが多々あります。

こういった内容は、完成デザインを見ただけではわかりません。むしろ、わからないようにデザインしているからこそ価値があることもあります。であれば、説明で補足するべきですが、多くの人はここがなかったり、足りなかったりします。
(弊社を通す場合は、そのあたりを補足した「推薦文」をつけるのである程度は伝わりますが、やはり自分の言葉で補足したほうが効果的です。)

説明が効果的な理由

転職する以上、今までと別の製品をデザインすることになります。採用担当者が知りたいのは「あなたがこれらの製品をデザインしてきたのはわかったが、弊社ではどんなデザインができるのか」ということです。
それに対して、例えば次のような説明があると効果的です

・1つ目の商品デザイン画像の下に「ターゲット:新興国のコンシューマ(20代―30代男性) デザインポイント:他社が派手なデザインだったため、あえてシンプルにして日本製らしさと高級感を表現した」
・取っ手の拡大写真の下に「取っ手が出っぱってしまうが、突起部をキーにして特徴的なキャラクターラインを作り、デザインのアクセントとした」
・「エンジニアからこういう要求があったが、ユーザーの使い勝手のために当初デザインを守るべきだと説得し、仕様に反映させることができた」

というような説明があれば、このような説明があれば、その作品に自分がどう関わり、何を良くし、どのような課題をどう乗り越えたのかが伝わり、
「うちに入社してもターゲットに合わせたデザインができそう」「マイナスポイントもうまく処理できそうだ」と期待してもらいやすくなります。

もちろん、これらの説明を簡潔に短く読みやすく表現し、美しくレイアウトすることも重要です。(文章で長く説明せず、引き出し線で場所を指定して一言で伝えたり、矢印や記号で文字を減らすこともできます)

ポートフォリオで最初に載せるべき作品は?

作品は「自信のあるものから、なるべく新しい順」に載せるようお勧めしています。

新しい順ではなく年代順に並べる方がいますが、それだとまだスキルが幼い初期の作品が最初に並んでしまうので、最初の数ページだけを見て「このレベルではダメだな」と思われ、最後まで見てもらえずに書類審査で落とされる可能性があります。そのため、まずは自信のある作品を最初に掲載することをお勧めします。

また、古い作品ばかりが並んでしまうと「最近はデザインしていないのか?」と思われてしまうので、自信がある中でもなるべく新しい作品から載せましょう。

ただし、応募する会社の分野に近く、なおかつ自信がある作品があるならば、そちらを先に持ってくるのも有効です。

構成1. 最初の数作品は数ページかけて詳しく

以下はポートフォリオの掲載順とボリュームを示した図です。(クリックで拡大します)

ポートフォリオの最初の数作品には、自信のある作品を配置します。これらの作品は、1つの作品に対して数ページを使い、深く詳しく説明します。例えば、以下のような構成です。

・1ページ目・・・作品表紙(全体写真やレンダリング、製品名、担当)
・2ページ目以降・・・製品の企画内容、コンセプト、ラフスケッチなどのデザインプロセスを順に掲載
・最後に再びその製品の写真や部分拡大図を載せ、形状の理由などをポイントごとに説明

大切なポイントを簡潔に見やすく表現することも、デザイン能力の一つです。説明が上手であれば、それも評価されます。

構成2.最初の数点以降は、徐々に短く

最初の数点のあとに続く作品は、1ページ1作品程度でテンポよく載せます。
そして、ポートフォリオの終盤には、自分の経験やスキルの幅を見せるべく、たくさんの作品をコンパクトにまとめて載せます。場合によっては1ページに4-8点を載せることもあります。1つ1つは小さくなり詳細は見てもらえませんが、数を掲載することで、「このようなデザインの経験が多数あるな」と感じてもらえます。

また、パッケージや、操作パネルの版下、展示会ブースデザインなど「メイン業務ではないが経験がある」程度のものを載せる場合も、終盤にまとめて載せると良いです。

※注意!「説明を増やす」と「文章を増やす」は違います!

「説明が必要」といっても、ポートフォリオでは長文の説明は読んでもらえません。
大切なのは、「説明を増やすこと」と「文章を増やすこと」は別だということです。文章が少くても、矢印や囲みを使ったり、補足の写真を入れることで、説明を増やすことができます。

また、各作品の説明文を1カ所にまとめず、分散させるのも読みやすくする方法の一つです。それぞれの作品の下に、数文字から十数文字の説明をつけることで、ぱっと見で理解を補うことができます。全体の説明文を大幅に短縮できます。さらに、その文章にサブタイトル的に見出しをつけると、忙しい面接官でもその見出しを追うだけでおおよその内容を理解できます。

これは、構成1の場合では、1つの作品を深く説明しながらも、長文に頼らず見やすく整理するために活かせ、構成2の場合は、限られたスペースの中で複数の作品をテンポよく見せながら、必要な情報だけを短く伝えるために活かせます。

悪い例

良い例

      

現職と異なる分野に転職したい場合

現職と異なる分野に転職したい方は、最初に載せるべき作品の判断が難しいです。なぜなら、新しい作品を最初に持ってくると、希望する分野と異なる作品が先頭になってしまうからです。かといって希望する分野に近いプライベートで制作した作品や学生時代の作品が最初に来てしまうと、未熟な作品が先頭に来てスキルが低いと判断されてしまう可能性があります。

そのため、志望分野と異なる作品の場合でも、仕事で作成した作品の方が見栄えが良くスキル的にも優れていることが多いので、やはり自信のある作品から順に掲載し、後半で扉ページをつけて一区切りし「○○会社様向け ○○デザイン(自主制作)」等と掲載すると良いと思います。

また、次回ブログで紹介する「画像付インデックス」を最初につけることで、「後半に自社に関連する作品が載っているな、後で見てみよう」と意識してもらえ、見逃されることが少なくなります。

複数の会社で異なる分野を経験している場合

経歴が長く複数の会社でそれぞれ自信のある作品がある場合は、会社ごとに作品を分けて掲載するのも有効です。
例えば最近の会社の作品を上図のようにひとまとめにします。次に、前職で最も自信のある作品をもう一度深く説明し、そのあとは段階を追ってだんだん説明を浅くしていく、という流れです。つまり上図の構成を会社ごとに繰り返すイメージです。

ただし、この場合は1ページ全体を使った「扉ページ(中表紙)」を用意するなど、読みやすくする工夫が必要です。扉ページとは、内容の切り替わりを示すためのシンプルなページのことです。例えばそれまでがA社がプロダクトデザインの作品で、そこからB社で経験したUIデザインの作品に切り替わるのであれば、1ページの中央に「UIデザイン」とだけ書いたページを挟みます。
以下は扉ページの例です。(クリックで拡大します)

このような扉ページを用意することで、パラパラとめくっていても「あ、ここから内容が変わるんだな」と自然に理解してもらいやすくなります。

 

 

画像付きインデックス(目次ページ)の重要性

ポートフォリオはどうしてもページ数が多くなります。前回のブログで紹介した作品の掲載方法の工夫に加えてお勧めしたいのは、「カラー画像付きのインデックス(目次ページ)」をつけることです。表紙の次のページに掲載します。イメージとしては、以下のようになります(クリックで拡大)。

ポートフォリオの後半にはスキルの「幅」を示すため、前半とは違う種類のデザイン作品が掲載されます。前回のブログで書いたような作品の掲載順の工夫はできますが、忙しい担当者がポートフォリオを最後まですべて見てくれるかわかりません。
そこで、画像付きインデックスを入れることで、まず最初に「こういう商品をデザインしてきたのか。パッケージやカタログデザインなど経験豊富だな。」と一瞬で伝えることができます。また、通常なら見逃されがちな後半に掲載した作品も、「こういうテイストのデザインもできるのか、あとで見よう」と思ってくれます。インデックス1ページでキャリア全体を伝えることができるのです。

実際にこんなケースがありました

例えば、過去の登録者で、男性をターゲットにした製品を多くデザインしてきた方がいました。しかし、少ないながらも女性向けのかわいらしいデザインも経験していて、ポートフォリオの最後の方に掲載されていました。
この方の強みは、男性をターゲットにしたデザインだったので、順番はこれで良いのですが、女性向けのデザイン経験が見逃されてしまう可能性があります。

その点、最初に画像付きのインデックスがあれば、間違いなく確認してもらえるので、「男性向けばかりかと思ったが、女性向けデザインも経験している。幅広いデザインができる人だな」と評価が上がります。実際にこの方はきれいな見やすいインデックスをつけていたので、女性向けデザイン経験も認知してもらえていて、良い企業への転職につながりました。
(余談ながら、その方は社内で活躍して出世し、後日「採用側」としてお会いしました!)


その他ポートフォリオの作成ポイント

1:ヨコ長16:9レイアウトがおすすめ

ポートフォリオのレイアウトをタテ長にするか、ヨコ長にするか。
以前は「作品が縦長に収まるものが多ければ縦長、自動車など横長に収まるものが多ければ横長」でした。しかし現在は、ほとんどの場合PDFでの提出です。PDFの場合、ディスプレイで見るためタテ長のポートフォリオは非常に見づらいので、ヨコ長で作成することをお勧めしています。
また、比率は16:9がおすすめ。紙の比率のままだと、画面上ではやや古い印象に見えることがあります。
 

2:作品件数が多い場合は2冊に分けるのもアリ

特にベテランの方は、作品数が膨大なのでページが多くなりがちです。しかしPDFだとサクサクページを進められるので、40~50ページあっても意外と苦になりません。
ただしその場合は、前回のブログで紹介した「扉ページ」で区切りをつけて読みやすくすることが必須です。

また、ダイジェスト版で10ページ程度の薄いポートフォリオを別で1冊用意する方法もありです。これまでの経歴が異分野にまたがるのであれば、領域で2冊に分けるのも良いです。例えば、「過去のA社、C社でデザインした消費者向けの製品」と、「B社でデザインした産業機器」と分けたり、または「家電系」と「雑貨系」で分けるなど、見た人が理解しやすい方法を考えてみてください。

3:仕事作品が少ないなら学生ポートフォリオもアリ

逆に若い方で、仕事でデザインした作品が少ない方は、学生時代に作った作品やポートフォリオも、参考資料として提出することをお勧めします。

過去にあったケースでは、作品実績が工場やBtoBの無機質な筐体デザインしかなく、希望するデザイン重視のメーカー企業には全くアピールできない状態でした。しかし、学生時代にはファッショナブルな製品や消費者向け製品もデザインしていました。ポートフォリオ全体もカラフルで、作品の幅が伝わる内容だったため、学生時代のポートフォリオもあわせて提出しました。現職の堅いデザインで仕事に対する実直さをアピールし、学生時代の柔らかいデザインで彼自身の『幅』を示すことができ、希望のメーカー企業に転職することができました。

※学生時代のポートフォリオを付ける場合、数ページを抜粋するか、そのまま何も手を付けずに「参考資料として」丸ごと提出することをお勧めします。手直ししようとすると膨大な時間がかかりますし、学生時代のつたない作品をいくら手直ししても、今の仕事の作品のクオリティには勝てません。その時間があれば今の仕事のポートフォリオをきれいにした方が良いです。 

4:何を担当したかを明確に

チームでデザインした作品は、自分が何をデザインしたのか、どこを担当したのかを明記してください。ごく一部しか参加していない作品を嘘や誤解を招くような書き方をした場合、面接でそれが判明した際に、必要以上にがっかりされて心象が悪くなります。

これを私は「余計な減点を喰らう」と表現しています。最初から担当箇所を明確に伝えていればプラスマイナスゼロなのに、上記のようにがっかりされてしまうとマイナス評価になってしまうからです。

5:商品の良さではなく「あなたがどうすごいのか」

商品自体の良い点を書く人もいますが、これは意味がありません。ポートフォリオは「あなたの強みや評価される点を伝える資料」です。私がデザインを担当したからこう良くなった、という点を伝えるよう意識しましょう。言い換えれば、「この商品のデザインにはこういう狙いがある」「この点を実現するのが難しかった」と伝えることで、自分の考え方や設計力、調整力を間接的に示すことができます。

例えば「商品の見た目のデザインはシンプルなものだが、実はこの薄さを実現するために、デザインでこういう工夫をした。設計部門と何度もやりとりした。」というようなことがあればぜひ記載しましょう。

6:「売れた」「社内賞」等は目立つようにPRする

盲点かもしれませんが、多くの方はデザインした商品がヒットしたことをポートフォリオに書いていません。例えば「初回ロット5,000個が完売」「レビューサイトで星4.5を獲得」「売上3000万円を獲得(通常の2.5倍)」など、見た人が「なにかすごいんだな」と伝わるような記述があると良いです。(応募した企業が他業界でその数字がわからなくても「完売!」など書き方によって伝わります)

こうした実績は「第三者の評価」であり、デザインの好き嫌いを超えて評価されます。また、自分では「この売上は社内では普通」と思っていても、「量販店での売上ランキングTOP5!」などと記載することで、「消費者のニーズをつかんだデザインなのかな」と感じてもらえます。

また、業種によっては商品化・量産化したこと自体が評価につながります。雑貨メーカーだと商品化は当たり前かもしれませんが、デザイン事務所の場合、提案どまりで結局商品化されないことがよくあります。「商品化」をアイコンやマークにしてインデックスと各作品のタイトル下あたりにつける方法もアリです。

7:誰かに見てもらう

なかなか難しいかもしれませんが、ポートフォリオを他の人に見てもらうことで、当たり前だと思って省略していたところがまったく伝わっていないことや、大したことないと思っていたことが実は価値があることだったという発見があります。見てもらえる人がいないのであれば、弊社では無料でご相談を承っています


ポートフォリオを初めて作成する方へ

1.作品のリストアップ

初めてポートフォリオを作成する際は、まずこれまで自分が手掛けてきた作品や業務内容をリストアップしましょう。

上図のように簡単で構いません。転職経験がある人は、会社ごとに分けて整理するとわかりやすいです。人によっては膨大な量になると思いますが、その場合はポートフォリオに掲載する可能性があるものに絞りましょう。あくまでポートフォリオ作成のための準備段階なので、手書きでもパソコンで作成しても構いませんが、後から見直したり再作成したりしやすいよう、データで残しておくことをおすすめします。

2.掲載順・掲載量を決める

次はポートフォリオの構成のために分類と選別をします。上図では「自己評価」として◎や△で表現しています。それも参考にしながら、ポートフォリオに掲載する順番や量を考えます。

掲載順については、本ブログの「ポートフォリオⅡ構成の基本」で書いたように、自信がある順から掲載します。また、自信がある作品は1作品につき数ページを使って詳しく掲載し、後半に掲載するあまり自信がない作品や専門ではない作品は1ページに数点まとめて掲載するなど、サクサク読み進められるようにします。
前述のリストアップ図はプロダクトデザイナーの例ですので、グラフィックデザインのパンフやパッケージは後半に掲載し、それらの作品で「専門ではありませんがこんなこともできますよ」と、スキルの幅を見せるイメージです。

3.「台割」を作る

掲載作品と順番が決まったら、簡単な「台割」を作成し全体を見える形にしましょう。台割というのは、どのページに何を載せるかを整理した設計図のようなものです。例えば以下のように四角を並べて、それぞれの作品を何ページ使うかを書き込んでいきます。簡単な手書きで構いません。こうしておくと、ポートフォリオ全体の構成が把握しやすくなり、どの作品を厚めに見せるか、どこをコンパクトにまとめるかも考えやすくなります。

4.ラフを書く

ここまで準備ができたら、いよいよポートフォリオの作成に入ります。とはいえ、いきなりIllustratorで作り始めるのではなく、まずは簡単なラフを書いてみましょう。汚くて恐縮ですが、以下のような手書きの簡単なメモ程度で十分です。先に大まかなレイアウトを考えておくことで、全体の方向性が見えやすくなり、作業もスムーズに進みます。結果的に、そのまま作り始めるより早く仕上がることが多いです。

5.ポートフォリオデザインの参考サイト

ポートフォリオデザインの参考として、Adobeのポートフォリオ投稿サイト「Behance」があります。ここで、「Product Design Portfolio」と検索すると、学生の作品から海外デザイナーのポートフォリオまで、さまざまな事例を見ることができます。特に「いいね」が多いものは、構成や見せ方の参考になります。

※掲載されている作品はグラフィックデザインの完成度が非常に高いものも多いですが、必ずしもそこまで作り込む必要はありません。大切なのは、自分のスキルや実績がきちんと伝わることです。レイアウトのパーツや構成、情報の見せ方などを参考にするとよいでしょう。

とはいえ、普段の仕事でも、社内向けやクライアント向けのプレゼン資料はある程度きれいに作っているはずです。ポートフォリオについても、少なくともそのレベルは意識してほしいと思います。

過去には、掲載しているプレゼン資料自体はとても見やすく整っているのに、ポートフォリオ全体のレイアウトは「PowerPointでとりあえずまとめた」ように見えてしまう方もいました。グラフィックデザイナー職の応募でなくても、デザイン部門では他部門や経営層、クライアントに向けて資料を作成する場面があります。

そのため、ポートフォリオの見せ方が粗いと、「転職という大事な場面でも、この程度のレイアウトでまとめてしまう人なのか」と受け取られる可能性があります。レイアウトに苦手意識がある方も、ぜひ自分なりのベストを目指して作成してみてください。

補足1:プロフィールページ

学生のポートフォリオではプロフィールページを作成することをおすすめしています。出身地や高校・大学名、使えるソフト、趣味、笑顔の写真などを掲載する形です。写真は、友人と過ごしているときの自然なものや、学生時代に打ち込んだスポーツをしているときの写真などでも構いません。

学生には、「後輩として迎えたいと思える人を見ていることが多いです。プロフィールページで趣味やスポーツがわかると親近感がわきやすいので、載せたほうがよいですよ」とお伝えしています。

中途採用でも、20代前半~半ばくらいまでで、まだ実務経験が浅い方であれば、学生と同様にプロフィールページを載せるのは有効な場合があります。スキルや実績だけで差がつきにくい段階では、人柄や雰囲気が伝わることがプラスに働くこともあるからです。掲載して損はないと思います。

一方で、20代後半になり、ある程度実務経験を積んでいる場合は、プロフィールページは必要ありません。プロフィールページに時間を割くのであれば、その分、作品内容や実績の見せ方を充実させるほうをおすすめします。


このくらいの経験年数になると、まずはデザインスキルや実績で差がついてくるため、人柄が伝わらなくても書類選考は通過しやすくなります。人柄については、面接でも十分に判断できます。

補足2:適切なページ数

ポートフォリオのページ数は、人によってかなり差があります。


ダイジェスト的にまとめて10ページ以下にする方もいれば、細かい実績までしっかり載せて100ページを超える方もいます。
現在はほとんどがPDF提出ですので、以前に比べると、ページ数が多くても見てもらいやすくなっています。

ただ、あまりにページ数が多いと、読む側が疲れてしまったり、途中から流し見になったりすることもあります。最後までしっかり見てもらうことを考えると、20~40ページ程度が比較的見やすく、まとまりやすいボリュームではないかと思います。実際にも、このくらいのページ数にまとめている方が多いです。

 


ここまで読んで、
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