この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職ポイントを掲載していますが、他のデザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら。
- 理由1:単純に担当者が見る時間がない
- 理由2:競合している応募者がいる
- 理由3:採用計画や給与条件の調整に時間がかかっている
- 転職エージェントなら選考状況を確認できる
- 回答が遅い企業は悪い会社か? 回答が遅いとあきらめた方が良いのか?
転職活動をされている皆様、特に前職を退職されて就職先を探している方にとっては、応募はしたもののなかなか返事がないのは不安だと思います。そこで今回は、弊社が経験した中での「企業からの返事が遅い理由」をお話しします。
理由1:単純に担当者が見る時間がない
最も単純なのは、選考に関わる担当者が多忙で確認できないケースです。判断者が一人であれば比較的早く進みますが、多くの場合は複数の人間で判断します。
大企業で総務部門や人事部門が窓口になっている場合、まず足切りの基準にひっかかるかを確認しますが、そこで上司の承認が必要になると、さらに時間がかかります。上司が出張中や終日会議でつかまらない場合、簡単に1日2日過ぎてしまいます。
そこからデザイン部門に回すのに1日、デザイン部門がみんなで議論しながらチェックしたい場合、その予定を合わせるので数日、デザイン部の部長が出張中だったりするとまた数日かかってしまいます。
見る側も人間なので、連休も取れば海外出張もあります。今年のゴールデンウィークでは、連休直前に回答があった会社と、連休を超えて数日して回答があった2パターンに分かれました。連休直前の方は、「たまった仕事を片付けてすっきりと休みを過ごそう」という心情でしょうし、連休を超えた方は、「連休前は忙しすぎて見てられない!連休明けにゆっくり見よう」という心情だと思います。これで2週間近く差が出ます。
また、時期によっても回答のスピードは変わります。例えば4月は、人事部が新入社員の受け入れ業務などで忙しく、選考の回答が非常に遅くなることがあります。
理由2:競合している応募者がいる
こちらもよくあるケースですが、「他にも応募を検討している人や、別のエージェントから紹介される予定の人がおり、その人のポートフォリオが数週間後に届くので、それを見てから判断したい」というものです。
また、「他の応募者が最終面接待ちなので、それがダメだったら再募集したいのでそれまでは回答を保留する」というケースもあります。この場合、他の応募者が現職で忙しかったり、最終面接の相手が社長だったりすると、面接のスケジュール調整だけで2週間、3週間と空いてしまうことも珍しくありません。その分、回答が遅れるわけです。
理由3:採用計画や給与条件の調整に時間がかかっている
これはたまにあるケースですが、「現場で活躍する若手デザイナーを検討していたがディレクターで良い方が求人に応募してきた。役員に承認を取った当初の採用計画とは異なり、予定給与も上がるので、採用計画を作り直し役員に承認を取りたい」というケースです。
また、応募者の希望給与が採用予算を上回っている場合も、その金額を出せるか人事部門への確認で時間がかかることがあります。例えば「役職をつけて手当を含めれば何とかその水準に行く」など厳密な計算をして返事をくれるからです。
転職エージェントなら選考状況を確認できる
以上のように、企業からの回答が遅くなる理由はさまざまです。しかし、応募者の立場からすると、理由がわからないまま待ち続けるのは不安なものです。そこで、手前みそながら・・・我々のような転職エージェントが間に入る場合、「企業に進捗を確認できる」のは非常に大きなメリットだと思います。
我々は、一般的な選考期間と比べて「かなり時間がかかっている」と判断した場合に企業へ確認します。たいていは先方も「時間がかかってしまっていて申し訳ないな」と感じているため、悪印象を持たれずに状況を聞くことができます。さらに、上記のような理由を聞ける場合もあり、それによってあとどれぐらい時間がかかりそうか、ある程度の見通しを立てることもできます。
回答が遅い企業は悪い会社か? 回答が遅いとあきらめた方が良いのか?
以前に、書類選考中の会社からなかなか回答がないので、「回答の早い遅いで、良い会社かどうかはわかりますか?」と聞かれたことがあります。答えは「まったくわかりません」というのが正直なところです。
大変しっかりした会社なのに、1ヶ月半以上待たされたことがあります。また、同様に良い会社で、即日回答があった場合もあります。ちなみに、回答の遅さと「受かっている可能性」の関係も、一概には言えません。ただし、1ヶ月半も待たされる場合は、企業側の採用意欲がそれほど高くない可能性もあります。もちろん、前述のように社内事情で時間がかかっているケースもあるため、回答が遅いというだけで不採用と判断することはできません。
※ちなみに最近では、人手不足を背景に、優秀な人材を逃さないよう選考スピードを重視する会社も増えているように感じます。一方、弊社が得意とする大企業では、前述のような事情から比較的回答に時間がかかる傾向があります。
1ヶ月程度待たされることも、たまにあります。すぐに回答が来ないからといって、諦めたり焦ったりしないようご注意ください。ただし、2週間程度経過しても返事がなければ、一度確認してもよいと思います。1ヶ月も経過していれば、遠慮する必要はないでしょう。その際、「まだでしょうか」と聞くといかにも催促している印象になるため、「その後いかがでしょうか」という聞き方をお勧めします。
<次回は 業界による違い です>
下村航
ここまで読んで、
少しでも「自分の状況に当てはまるかも」と感じた方へ
今すぐ転職を決める必要はありません。
デザイナー出身のコンサルタントが、あなたの状況や悩みを整理するところからお話を伺います。
※ 学生・未経験の方は対象外です。
転職相談をしてみる(無料) ※ 無理に求人を勧めることはありません

PAGE TOP