プロダクトデザイナー転職ガイド2024  転職活動の第一歩

当社の求人はプロダクトデザイナーが最も多く、他グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナーと続きます。プロダクトデザイナーといってもアプリではなく、3D-CADを使うような立体製品のプロダクトデザインです。また、広告系、IT企業ではなく、製造業メーカーの求人が多いのが特徴です。
この連載ではプロダクトデザイナーが転職する際のポイントを掲載していきますが、多くの内容は他のデザイナーにも参考になると思います。
まず第一回目として、転職活動を始める際の第一歩についてお伝えします。

※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気読みはこちら

1)転職をするか迷っている方へ

転職をするか迷っている段階でも、専門の転職エージェントに登録して相談に乗ってもらうことをお勧めします。

弊社登録者でもそのような段階での相談も多いです。
「今の会社に何らかの不満がある」「不満はないけど周りが転職しているから焦ってきた」など、理由はさまざまですが、そういう方でもご相談は大歓迎です。

相談された方も、私のような転職専門家からの話を聞くことで発見がたくさんあるようです。

代表的なものは、中堅以上の人は、「意外と自分には転職できる先が少ないんだ」ということ。特に30代後半ぐらいからは、それまでにやってきた経歴を評価されて転職するので、なかなか他業界には行けません。同業他社に転職するのが一番有利ですが、そうすると今の仕事の不満点、業界の将来が不安、一通り経験したので別の仕事がしたい、という点は解消されません。
(もちろん、中堅以上の方でも他業界に転職していった方はいます)

若い人だと、募集している企業の例を聞いて、自分の可能性や年収レベルを知ることができます。自分の給料は安いのか、高いのか。世の中にはどのようなデザイナーの募集があるのか。ホームページの情報だけではわからないことまで知って、転職したい気持ちが強まる人もいますし、意外と今の仕事環境が恵まれている、と感じる人もいます。

できれば当社のような専門エージェントと、営業からエンジニアからなんでも扱っている大手エージェント、両方の話を聞くといいかと思います。大手はデザイナーに詳しくないのでポートフォリオや仕事内容の詳しい説明などは期待できませんが、その代わりたくさんの案件を持っています。

(※登録してあいまいな返事をすると、勝手に応募してしまうエージェントもいるようです。大手でも若手担当者にそのようなことをされた、という話を聞いたことがありますので、応募させないようご注意ください。資料不足で誤解されていたとしても、一度落ちてしまうとその企業にはその後何年かは応募できなくなります)

2)すでに転職を決めている方へ

これ以降は、すでに転職しようとほぼ決めている方向けの情報です。(もちろん、良い会社が見つかったら応募、見つからなければ待つ、という方も含みます)

プロダクトデザイナーが転職をする際に必要なのは、「ポートフォリオ」、「職務経歴書」、「履歴書」です。特に書類審査では、この順番で重視されます。

まずポートフォリオが無い方は、用意してください。この連載でも詳しく説明していますので、合わせて以下もご覧ください。

ポートフォリオⅠ全般 
ポートフォリオⅡ構成の基本 
ポートフォリオⅢインデックス他 
ポートフォリオⅣ初めて作成する方へ

とはいえ、作りはじめたら完璧を目指してしまい全然完成せず、そのうちに熱が冷めて先延ばしにしてしまうのはよくあると思います。

しかし、転職活動は運と縁とタイミング。当社に相談に来た方には、「まずは自己評価30点でいいから、一通り完成させてください」と伝えます。ポートフォリオさえあれば、求人がきたときに受けることができるからです。

自分がどの程度評価されるのか、他社からみたら自分の仕事はどう評価されるのかなど、まずは受けてみないとわからないところもあります。また「そもそも自分がどのような仕事を希望しているのか」も、いろいろな会社の求人を調べてみて初めて認識できる、ということもあります。
見る側もプロですので、30点のポートフォリオでもある程度は想像してくれます。

転職を考えているなら、「まずはポートフォリオを自己評価30点でいいから完成させる」。このことを意識してみてください。
なお、弊社へ登録する際は未完成でも構いません。むしろ未完成で面談をした方が、アドバイスを受けてから作成できるのでムダが少ないかもしれません。

※ポートフォリオなしでも応募可能なデザイナー案件は要注意です。人が来なくて困っているブラック企業だったり、デザイン軽視の職場である可能性が高いです。

追記:ポートフォリオについては例外もあります。たとえば自動車業界のモデラーでは、ポートフォリオ無しで、写真多数(この完成車のここを担当した、と示すだけのもの)と職務経歴書だけで受かった例もあります。また、ポートフォリオがなくても明らかに経験、スキルがマッチしているので、面接に進めた例もあります。(この場合、実技試験で審査されます)

<次回は上記の『ポートフォリオⅠ』です。>

(下村航)

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