プロダクトデザイナー転職ガイド 16)求人の募集期間の長さ、応募者の回答期限

先週の「企業からの返事が遅い理由」に続き、今回は求人募集開始からクローズまでの期間の長さや、応募者側の回答期限の目安についてご説明します。

プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載しています。
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求人募集開始からクローズまでの期間

弊社が得意とするプロダクトデザイナーの求人は、多くが決まるのに時間がかかります。
プロダクトデザイナーでは、1ヶ月以内に決まることはほとんどありません。大企業では面接1回で3週間程度かかります。通常の流れだと、書類審査、面接1(デザイン部門長)、面接2(最終:役員もしくは社長)となれば、ストレートに決まっても9週間、約2ヶ月です。その上、上記ブログでも書いたように他に候補がいて違うタイミングで書類審査に入ったりするとその方が最終面接になるまで待たされることもあります。

(なお、応募者が内定を受諾してから、現職を辞めるのにたいてい1ヶ月半から2ヶ月程度はかかります。合計すると、書類を応募してから実際の転職入社までは、すぐに決まっても半年はかかることが多いです。実際には働きながら1年、2年かける人もいます。)

規模の小さい会社だと面接回数が少ないこと場合もありますが、小さくても人気企業の場合、募集広告を出すとそれこそ数十人という単位で有力な人材を見なければいけなくなりますので、同様にかなり待たされる可能性があります。(特に、有名求人サイトなどにその企業が求人広告を出した際は書類審査だけでも相当待たされます)

なお、これはすぐに候補者が見つかった場合です。プロダクトデザイナーは少ないため、特に中堅レベルを募集しようとするとなかなか見つかりません。弊社でも、募集をいただいてから半年後に「良い方が見つかったのですがまだ募集していますか」と聞くケースもよくあります。

そして多くの場合、3ヶ月ならほとんどの場合が募集しています。半年だと半々程度。過去には、1年経ってから聞いて「実はいい人が見つからなくてまだ募集しています」という回答もありました。(これはプロダクト特有のことで、Webデザイナーならまずありえません。グラフィックは最近は人手不足なので、半年以上かかるケースもあるようです)

さらに、そのように募集をかけてもすぐに見つからないことを見越して、「いつでも良い人がいたら書類を送ってもらえれば審査しますよ」というスタンスの会社もあります。

応募者側の回答期限の目安:面接日程の回答

応募者側の回答スピードの基準をお伝えします。応募者側が回答を求められるシチュエーションは、例えば面接の日程決めの際です。

中途採用の場合メールでのやり取りが多いかと思いますが、一般常識として概ね24時間以内の回答というのが基準となります。すぐに回答すれば、それで好感をもたれる可能性がありますが、たいていの皆さんは働いているので日中に返事ができないケースも多く、24時間以内の回答であればマイナス印象を持たれることはありません。

もしそれ以上に時間がかかりそうであれば、とりあえず「メールいただきましてありがとうございます。検討して○日後に回答します」と回答しておくことをお勧めします。面接を設定する側はたいてい数人を同時に相手にしているので、こうした一言をいただけるだけでスムーズにやりとりができることは重要です。また、社内では部長クラスや最終面接では役員、社長のスケジュールを仮押さえしているので、日程調整では神経を使っています。

昨今はデザイナーと言えども必ず「コミュニケーション能力」は要件の一つに入っています。

「外部とのやりとりも多いのでコミュニケーション能力には自信があります」と履歴書に書いても、面接の日程を決めるのにメールの返事が滞り何日もかかるようでは、この人はコミュニケーションが下手だ、と判断されてしまいます。

応募者側の回答期限の目安:内定後の受諾するか断るか、の回答

もう一つ、重要なシチュエーションとして内定をいただいて受けるかどうかの回答期限があります。

会社によっては、その一歩手前で給与条件等が提示されて「この条件でよければ最終面接をお願いします」という段階で最終回答が求められる会社もあります。大企業でたまにあるのですが、最終面接は社長もしくは役員が確認をするだけなので、その前に100%来てくれる人だけを最終面接に通す、というやり方です。わざわざ社長に面接してもらって、内定を蹴られてしまうと人事部の立場がないので、その前に意思を確認しておく、ということです。

内定が出てからの回答にしても、そのような最終面接前の質問にしても、この段階では、1週間程度での回答が必要です。正直に他の会社も受けているのでその会社の回答が出るまで待ってくれ、というのが通じる場合もありますが、たいていの場合その「他の会社」は人気企業だったり外部広告を出していたりする状況なので、前述のようにいつになったら最終回答が出るのかわかりません。

だから、その内定を出してくれた会社から「どれぐらい待てばいい?」と聞かれても回答できず、だんだんと先方の熱が冷めてしまう可能性があります。

とはいえ、例えば先に内定を出してくれた企業は第2希望で、第1希望が今受けている別の企業で回答がいつになるかわからない、というのであれば、その企業の可能性と志望度、そして内定をくれた会社が「それなら別の人を探します」といわれてもいいかどうかで、判断するしかありません。

人生を大きく左右する決断ですので難しいかとは思いますが、熟考した上で「誠意を尽くして」、できるだけ早い回答をすることをお勧めします。

蛇足:弊社への回答の礼儀正しい人

蛇足ながら、弊社への回答が礼儀正しい人、回答が早い人は、転職が決まるのも早いです。弊社紹介に限らず、どこかしらに内定を取ります。

よく感じるのが、弊社紹介の案件がダメだったとご連絡した際の返信です。「○○社から回答があり、今回は見送らせていただくとのことです」という連絡をして、「ご連絡ありがとうございます。残念ですが、わざわざ面接のお時間をとっていただき、ありがとうございましたとお伝えください」等と礼儀正しい返信をいただける人は、だいたいその後、時間もかからずに他に転職が決まります。

逆にそうした連絡をしても「それじゃあもう用済み」とばかりに返信が無い方は、なかなか決まらないことが多いです。

一事が万事。弊社からの連絡に限らず、全てのご連絡に丁寧にやり取りをしていれば、そのようなクセがついて知らず知らずに好感をもたれます。ぜひ気をつけてみてください。

<来週はまた別のテーマです>(下村航)

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