当社は製造業メーカーのプロダクトデザイナー求人が多く、他グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナーと続きます。(アプリなどのデジタルプロダクトではなく、3D-CADを使うような物理プロダクトです。)
この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職のポイントを掲載しますが、他デザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら。
まず、第一の関門となるポートフォリオについてです。5回に分けてお伝えします。
2.構成について
3.インデックス他について
4.初めて作成する方へのアドバイス
5.補足:コンペや仕事以外の作品掲載ついて
中途採用の場合、ポートフォリオの提出が必須です。逆にポートフォリオ不要の求人は、デザイン以外の仕事が多いと思ったほうがいいです。※現在は、PDF提出が一般的です。ポートフォリオサイトなどのWEBでも可です。
「説明不足」
よくある残念なポートフォリオは、これまでにデザインした商品写真だけが掲載され、その製品名、「製品の説明」が書かれていてカタログみたいになってしまっているものです。しかし、転職面談で話を聞くと、ほとんどの作品には明確なデザイン意図があり、技術上の制約をデザインを崩さずにクリアした等、デザインスキルの高さを感じさせるエピソードが多々あります。
こういった内容は、完成デザインを見ただけではわかりません。むしろ、わからないようにデザインしているからこそ価値があることもあります。であれば、説明で補足するべきですが、多くの人はここがなかったり、足りなかったりします。
(当社を通す場合は、そのあたりを補足した「推薦文」をつけるのである程度は伝わりますが、やはり自分の言葉で補足したほうが効果的です。)
説明が効果的な理由
転職する以上、今までと別の製品をデザインすることになります。採用担当者が知りたいのは「あなたがこれらの製品をデザインしてきたのはわかったが、当社ではどんなデザインができるのか」ということです。
それに対して、例えば次のような説明があると効果的です
・1つ目の商品デザイン画像の下に「ターゲット:新興国のコンシューマ(20代―30代男性) デザインポイント:他社が派手なデザインだったため、あえてシンプルにして日本製らしさと高級感を表現した」
・取っ手の拡大写真の下に「取っ手が出っぱってしまうが、突起部をキーにして特徴的なキャラクターラインを作り、デザインのアクセントとした」
・「エンジニアからこういう要求があったが、ユーザーの使い勝手のために当初デザインを守るべきだと説得し、仕様に反映させることができた」
というような説明があれば、このような説明があれば、その作品に自分がどう関わり、何を良くし、どのような課題をどう乗り越えたのかが伝わり、
「うちに入社してもターゲットに合わせたデザインができそう」「マイナスポイントもうまく処理できそうだ」と期待してもらいやすくなります。
もちろん、これらの説明を簡潔に短く読みやすく表現し、美しくレイアウトすることも重要です。(文章で長く説明せず、引き出し線で場所を指定して一言で伝えたり、矢印や記号で文字を減らすこともできます)
“ポートフォリオは製品の良さではなく、あくまでもあなたの良さを説明する資料”です。
その点を強調してみてください。
<次回「ポートフォリオⅡ 構成の基本」につづきます>
(下村航)
ここまで読んで、
少しでも「自分の状況に当てはまるかも」と感じた方へ
今すぐ転職を決める必要はありません。
デザイナー出身のコンサルタントが、あなたの状況や悩みを整理するところからお話を伺います。
※ 学生・未経験の方は対象外です。
転職相談をしてみる(無料) ※ 無理に求人を勧めることはありません

PAGE TOP