今回の内容は、主に物理的なプロダクト(雑貨や家電、自動車など)のプロダクトデザイナー向けアドバイスです。他分野のデザイナーだと合わない点も多いですがご了承ください。
※過去に掲載した内容を加筆したものです。一気に読みたい方はこちら。
プロダクトデザイナーではグラフィックデザインが苦手な人も多いので、今回はポートフォリオで気をつけるグラフィック・レイアウトデザインの初級ポイントを記載します。ほんの少し気を使うだけで、ずいぶん印象が変わります。
なお、職務経歴書はただベタ打ちの人も多いので、少し気をつけるだけでぐっと読みやすくなります。
ごくごく初歩的なことのみなので、ある程度グラフィックデザインに自信のある方は不要です。
ただ、最後の参考サイトは要チェックです。
参考本「レイアウトデザイン ~レイアウト基本マニュアル~」 南雲 治嘉 (著)
こちらの本は非常にわかりやすくレイアウトデザインの初歩が記載されていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
よく伝えるポイントとして、
- 見えない線(ガイドライン)にそろえる
基本的なことですが、特に画像の多いレイアウトなら文字や写真の位置を揃えるだけで、きれいになります。 - 余白を確保する
一つ目と連動するのですが、見えない線にそろえることで、囲む四角形の線や、仕切りの線が不要になります。
あくまでも見せたいのは作品なので、余計な要素を減らすことで必要な内容が伝わりやすくなります。 - メリハリをつける
このブログのように、サブタイトル/項目を付ける、サブタイトルを太字にする、アクセントカラーを付けるだけで、
読みやすくなります。職務経歴書でも項目名を太字にするだけでずっと読みやすくなります。 - 文章は小分けにする
よくあるのが、写真があって、そのとなりに15から20行ほどの文章で説明している作品集です。これだと、まず読んでくれません。その文章を小分けにして、写真や図に1行か2行ずつ付ける。また、多少長くなりそうでもサブタイトルをつけて、3行程度にし分割する。これでずっと読んでくれる可能性があがります。
(左が読みづらい例、右が良い例です。)
※ただし、文章を削りすぎて説明が少ないのは損です。プロダクトデザイナーの場合、写真だけでは伝わらない情報がとても多いので、それを補足する文章が必要になります。
ついでながらレイアウト全体の話ですが、最近はPDFで提出することがほとんどなので、PCやMacの画面で見られます。従って、横レイアウトにすることが得策です。(ブログ:ポートフォリオ Ⅲインデックス他 参照)
参考サイトのご紹介
- ポートフォリオのデザイン参考
Adobeが運営するポートフォリオ投稿サイト「Behance」というものがあります。ここで、Product Design Portfolioと検索すると、世界中の学生、フリーランスのポートフォリオを見ることができます。閲覧数が多いものは、非常にきれいです。中途採用のプロダクトデザイナーの場合はここまで丁寧に作る必要はありませんが、レイアウトの仕方や説明の方法など参考になると思います。
他に、Pinterestでも同様の検索でたくさん出てきます。こちらは画像中心で、1ページごとになります。 - 桑沢の就職課のサイト
桑沢が学生向けに就職案内をしていますが、その中で優秀学生のポートフォリオを公開しています。 - レイアウトデザインの参考
「プレゼンデザイン」というX(twitter)もレイアウトデザインの参考になります。特に良いと思った項目を以下に記します。
-「囲みに頼りすぎない」プレゼン資料向けデザインのコツ
-タイトル・見出しデザインのノウハウ
-囲み×サブカラー×塗りを組み合わせて、図解の表現力を底上げする方法
「ノグチデザイン」という方です。こちらも参考になります。
-「脱 単調な箇条書き」
最後に、これもアドバイス時に必ず伝えているのですが、決して完璧を目指さないことです。「自己評価30点でいいのでまずは完成させましょう」と伝えています。ポートフォリオは、一次審査を通過するためのチケットでしかありません。また、見る側もプロなので、補完して評価してくれます。タイミングが大事なので、いざ受けたい求人があったら、提出できるようにしておくことが大切です。
以上、ご参考になれば幸いです。
(下村航)
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