(36)日常を盛り込む ?作品集の編集(3)?

転職活動の重要なツールの一つである「職務経歴書」。
その書き方のポイントを、毎回コンパクトにお届けしていきます。
第36回目は、番外編:作品集についてです。
—————————————————————-
デザイナーの転職に必要な書類は、
1)職務経歴書 2)履歴書 3)作品集 の3点セットだ。
中でも作品集は、2冊は用意したい。
例えば、実務経験3年であれば、学校での卒業制作前後の作品集と
職場での実戦作品集の2つが望ましい。
もう一つ具体例を挙げよう。
A君の場合、2冊の作品集は、デザイナーらしく、しっかりと編集され、
見やすくできているという点では、好感がもてた。
しかし、逆にきれい過ぎて魅力に乏しく、
「ただの商品カタログ集」のようになっていたので、
アイデアスケッチやラフスケッチを、あいだに挿むことを勧めた。
なぜなら、アイデア発想時の追い詰められた頭の中のメモや、
手帳のアイデアスケッチなど、デザイナーの「日常」が作品集にあると、
この世界が現実味を帯び、見る人を惹きつけるからだ。
A君には、日常の出来事なくして作品は生まれないことを
ここで見せてもらいたいという意図でアドバイスをしたのだ。
数日後、彼の作品集は、見違えるほど変化に富んで、魅力的になり、
素人でも、デザインのプロセスが手に取るように分かる作品集になっていた。
これで、A君の「3点セット」が揃ったが、もう一つ「オマケ」に
彼のデザインしたパッケージがコンビ二に並んでいたので購入し、
作品集の付録とした。
デザイナーの日常が「3点セット」になることを、お忘れなく。
(K.K.)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

PAGE TOP