師走を迎えると、弊社近くの増上寺の前には「大晦日法要、浄焚会」の名札が
目につき、新しい年の足音が近づいている。
お寺も神社も、区別なく手を合わす日本人を、不思議がる外国人は増え続けて
いるとか?こちらは日常茶飯事のお正月、お寺も神社もどこでもお参り自由
ですからね、と疑問ひとつ持たない国民?だから、宗教戦争は成り立たない。
どこかの国民に教えてあげたいですね。
“ちょっといい話”は、2?3日前、先輩の上條康彦さんから
素晴らしい俳画集を頂いたこと。その名も「ともだち」。
彼の65年来の親友、堤 俊裕さんが俳句を、彼が絵を描いた
二人の共作である。
動物嫌いで、猫も鹿も始めて描いたというが、どれも素晴らしい出来で
彼の長年の筆力は鋭く、またもや心が打たれた。
堤さんの俳句、表紙の句 「春愁や 父口遊(くちずさ)みいし 愛の歌」や、
「寒紅の唇もて祝う 齢百」 など素晴らしい句で感激。
堤さんが転勤で名古屋在住の時に碁を習っていた島村俊廣先生と、
私がお世話になった社長も同じ島村俊廣先生門下生。
名古屋でのご縁に、それがどこかで結びついているところが
世の中のなんともいえない不思議さ。
面識ない堤さんによろしくお伝えくださいと、彼に礼状を書いた。
何はともあれ、80歳を超えた熟年男2人の友情が、65年ぶりの共作として
世に出たことを祝福したい。ただ、非売品とあるのがとても残念に思った。
では、皆さま、良い年をお迎えください。
(喜多謙一)

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