気 力(3)


(CG作品、出井保勝 画伯)
 
このところ、コロナ禍でも、図々しく“健康優良児“のごとく、毎日の散歩を楽しんでいた。
ところが、6月14日(月)突然、“倦怠感”に襲われ、散歩に出る気にもなれないが、
無理して、7000歩目標を1000歩で切り上げ帰宅した。

次の日15日(火)も、同じように倦怠感に襲われ、散歩に出ることを今度は諦めた。
3日目の16日(水)、週末には、友人と勝浦に行く約束もあり、キャンセルするか、
無理してでも出かけるか迷っていたが、何となく、倦怠感が収まりつつあるようで、
18日(金)、車に便乗させてもらえるから、大丈夫と思い出かけた。

勝浦で、友人に会い、新緑の道を歩き、海風に当たると、あの倦怠感が抜けているのに気が付いた。
やっと13日の日曜日に、2回目のワクチンを接種したことを思い出した。
月、火、水曜日は、2回目のワクチン接種の“副作用”だったのだ。

3週間前の5月20日(日)、1回目のワクチン接種後は、何もなく、
3週間後の2回目ワクチン接種の“副作用”が、こんな“倦怠感”が、日々、もたらすとは夢にも思わなかった。
友人のアドバイスもあり、ワクチンのせいだと判明すると、ホッとした。
副作用は一般的に2回目の方が強く出やすいとは、専門医の弁、
これから接種する人、くれぐれも気をつけて下さいとは、私の反省の弁。

思うに、散歩に出る「気力」もなくなった我が身は、呆けたのか、どう考えても情けなかったが、
2回目のワクチン接種の“副作用”だと分かると、すべて納得。
ワクチンは免疫記憶を人為的に作る。英国のジェンナーが見つけた天然痘の予防法を
フランスのパスツールがワクチンと名付け、予防接種概念をつくったと、学校で習ったことをやっと思い出した。
やはり歳は取りたくない。(喜多謙一)

※ 免疫記憶: 体内に侵入した病原体を免疫細胞が記憶し、再び侵入したときに排除する反応が起こる仕組み。

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