『野次喜多本』登場人物の新たな“ちょっといい話”(23)上原さんの奥方にアドバイス貰い、私も“バイク運転諦め”自転車に。

 

3月になると必ず上原さんのことを思い出す、と同時に、
松本にご仏前として“鎌倉の鳩サブレー”を贈る。
彼は美大卒業後、名古屋近くで自動車のデザイナーになったが、
直ぐに、脱サラし、郷里で研究所を創業、自動車ディーラー社長に。
(『野次喜多本』より抜粋)

先日、千葉県の勝浦で中古バイクを6年近く「下駄がわり」につかっていたが、
駅前の野ざらし・無料駐車場に置いていたこともあり、
椅子はスポンジが顔を出し、スピード、ガソリンメータも作動しなくなり、
最近はマフラーに穴が開いたらしく音が大きくなった。

バイク屋さんにはいずれ廃車にするからと言って、
動くように修理だけはお願いして来た。
先日、雨の中、サドルの中にキーを入れたまま、ロックしてしまった。
いずれは廃車を考えていたので合鍵はつくらず、そのつけが来たのだ。
ここで諦め、取りあえずその場でバイク屋さんに電話し廃車をお願いした。

中古バイクは廃車にしたが、今後どうすればいいか迷った挙句、
上記の上原さんの奥さん、自動車、バイクの知識は半端でないので、
私の加齢とバイクについてのアドバイスを求めたところ、
快く…自転車、歩くことを薦められ、同世代もバイク離れしていると・・・
自動車ディーラー“会長”の弁。
彼女のアドバイスで、私も、決断が出来た。

蛇足ながら、私の運転歴は昭和32年、1957年からだから実に62年になる。
年月だけは半端でない。

ぶどう農園で生まれた縁で、農繁期となれば猫の手も借りたいほどの忙しさ、
3つ上の兄についでオート三輪の免許取得、良く働いた、働かされた。
永く“免許書”にお世話になったことに感謝しつつ、今月から自転車、歩くことに。

私には、自動車ディーラー会長のアドバイスで決断ができ“ちょっといい話”になったが、
しばし、気持ち、ほろ苦さも残った。
これを克服するのも“加齢なるものの課題”と考えている。

(喜多謙一)
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