『野次喜多本』登場人物の新たな“ちょっといい話”(17)下野憲吾さん

 

ブラザーのイベントカーの運転手だった下野憲吾さんは、
北海道から沖縄まで全国津々浦、
ひときわ目立つピンクカラーのイベントカー(名称:ナンダー21)を運転して廻る、
まさに“興行の主”の一人であった。
1984年のイベントカー誕生から、10年間、全国1000ヶ所以上安全運転。
ギネスものの記録の持ち主である。

その彼が、定年まで2年余り残し退職、
肝臓、腎臓、大腸癌の手術を受け、広島の実家で療養中、3回目の肝臓癌オペレーション中とか、
体調が良い時に少しずつパソコンに向き合い、今年のカレンダーを作成したと暮に送ってくれた。


    

表紙は彼が愛したイベントカーで、
1月からは『野次喜多本』100人似顔絵展での作品を選んで並べ、
6月からは、私の絵手紙が並べられていた。
病気見舞いを兼ねて彼に届けた私の絵手紙が、
こんなカレンダーに生まれ替わったのであるから、嬉しいやら恥ずかしいやら!!

彼は、病気と戦いながら、病気療養の一つとして、クリエイティブな頭を働かせ、
アイデアを練り、パソコンを操り、ここまで仕上げるとはさすが、
気骨ある“喜寿の男”と思い、 “ちよっといい話”として紹介した。全快を・・・祈る。

(喜多謙一)
 

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