ポートフォリオⅢ インデックス他 デザイナー転職ガイド2026

この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職ポイントを掲載していますが、他デザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら

今回はポートフォリオ編の3回目です。(全5回)

画像付きインデックス(目次ページ)の重要性

ポートフォリオはどうしてもページ数が多くなります。前回のブログで紹介した作品の掲載方法の工夫に加えてお勧めしたいのは、「カラー画像付きのインデックス(目次ページ)」をつけることです。表紙の次のページに掲載します。イメージとしては、以下のようになります(クリックで拡大)。

ポートフォリオの後半にはスキルの「幅」を示すため、前半とは違う種類のデザイン作品が掲載されます。前回のブログで書いたような作品の掲載順の工夫はできますが、忙しい担当者がポートフォリオを最後まですべて見てくれるかわかりません。
そこで、画像付きインデックスを入れることで、まず最初に「こういう商品をデザインしてきたのか。パッケージやカタログデザインなど経験豊富だな。」と一瞬で伝えることができます。また、通常なら見逃されがちな後半に掲載した作品も、「こういうテイストのデザインもできるのか、あとで見よう」と思ってくれます。インデックス1ページでキャリア全体を伝えることができるのです。

実際にこんなケースがありました

例えば、過去の登録者で、男性をターゲットにした製品を多くデザインしてきた方がいました。しかし、少ないながらも女性向けのかわいらしいデザインも経験していて、ポートフォリオの最後の方に掲載されていました。
この方の強みは、男性をターゲットにしたデザインだったので、順番はこれで良いのですが、女性向けのデザイン経験が見逃されてしまう可能性があります。

その点、最初に画像付きのインデックスがあれば、間違いなく確認してもらえるので、「男性向けばかりかと思ったが、女性向けデザインも経験している。幅広いデザインができる人だな」と評価が上がります。実際にこの方はきれいな見やすいインデックスをつけていたので、女性向けデザイン経験も認知してもらえていて、良い企業への転職につながりました。
(余談ながら、その方は社内で活躍して出世し、後日「採用側」としてお会いしました!)

<h1id=”section3>その他ポートフォリオの作成ポイント

1:ヨコ長16:9レイアウトがおすすめ

ポートフォリオのレイアウトをタテ長にするか、ヨコ長にするか。
以前は「作品が縦長に収まるものが多ければ縦長、自動車など横長に収まるものが多ければ横長」でした。しかし現在は、ほとんどの場合PDFでの提出です。PDFの場合、ディスプレイで見るためタテ長のポートフォリオは非常に見づらいので、ヨコ長で作成することをお勧めしています。
また、比率は16:9がおすすめ。紙の比率のままだと、画面上ではやや古い印象に見えることがあります。
 

2:作品件数が多い場合は2冊に分けるのもアリ

特にベテランの方は、作品数が膨大なのでページが多くなりがちです。しかしPDFだとサクサクページを進められるので、40~50ページあっても意外と苦になりません。
ただしその場合は、前回のブログで紹介した「扉ページ」で区切りをつけて読みやすくすることが必須です。

また、ダイジェスト版で10ページ程度の薄いポートフォリオを別で1冊用意する方法もありです。これまでの経歴が異分野にまたがるのであれば、領域で2冊に分けるのも良いです。例えば、「過去のA社、C社でデザインした消費者向けの製品」と、「B社でデザインした産業機器」と分けたり、または「家電系」と「雑貨系」で分けるなど、見た人が理解しやすい方法を考えてみてください。

3:仕事作品が少ないなら学生ポートフォリオもアリ

逆に若い方で、仕事でデザインした作品が少ない方は、学生時代に作った作品やポートフォリオも、参考資料として提出することをお勧めします。

過去にあったケースでは、作品実績が工場やBtoBの無機質な筐体デザインしかなく、希望するデザイン重視のメーカー企業には全くアピールできない状態でした。しかし、学生時代にはファッショナブルな製品や消費者向け製品もデザインしていました。ポートフォリオ全体もカラフルで、作品の幅が伝わる内容だったため、学生時代のポートフォリオもあわせて提出しました。現職の堅いデザインで仕事に対する実直さをアピールし、学生時代の柔らかいデザインで彼自身の『幅』を示すことができ、希望のメーカー企業に転職することができました。

※学生時代のポートフォリオを付ける場合、数ページを抜粋するか、そのまま何も手を付けずに「参考資料として」丸ごと提出することをお勧めします。手直ししようとすると膨大な時間がかかりますし、学生時代のつたない作品をいくら手直ししても、今の仕事の作品のクオリティには勝てません。その時間があれば今の仕事のポートフォリオをきれいにした方が良いです。 

4:何を担当したかを明確に

チームでデザインした作品は、自分が何をデザインしたのか、どこを担当したのかを明記してください。ごく一部しか参加していない作品を嘘や誤解を招くような書き方をした場合、面接でそれが判明した際に、必要以上にがっかりされて心象が悪くなります。

これを私は「余計な減点を喰らう」と表現しています。最初から担当箇所を明確に伝えていればプラスマイナスゼロなのに、上記のようにがっかりされてしまうとマイナス評価になってしまうからです。

5:商品の良さではなく「あなたがどうすごいのか」

商品自体の良い点を書く人もいますが、これは意味がありません。ポートフォリオは「あなたの強みや評価される点を伝える資料」です。私がデザインを担当したからこう良くなった、という点を伝えるよう意識しましょう。言い換えれば、「この商品のデザインにはこういう狙いがある」「この点を実現するのが難しかった」と伝えることで、自分の考え方や設計力、調整力を間接的に示すことができます。

例えば「商品の見た目のデザインはシンプルなものだが、実はこの薄さを実現するために、デザインでこういう工夫をした。設計部門と何度もやりとりした。」というようなことがあればぜひ記載しましょう。

6:「売れた」「社内賞」等は目立つようにPRする

盲点かもしれませんが、多くの方はデザインした商品がヒットしたことをポートフォリオに書いていません。例えば「初回ロット5,000個が完売」「レビューサイトで星4.5を獲得」「売上3000万円を獲得(通常の2.5倍)」など、見た人が「なにかすごいんだな」と伝わるような記述があると良いです。(応募した企業が他業界でその数字がわからなくても「完売!」など書き方によって伝わります)

こうした実績は「第三者の評価」であり、デザインの好き嫌いを超えて評価されます。また、自分では「この売上は社内では普通」と思っていても、「量販店での売上ランキングTOP5!」などと記載することで、「消費者のニーズをつかんだデザインなのかな」と感じてもらえます。

また、業種によっては商品化・量産化したこと自体が評価につながります。雑貨メーカーだと商品化は当たり前かもしれませんが、デザイン事務所の場合、提案どまりで結局商品化されないことがよくあります。「商品化」をアイコンやマークにしてインデックスと各作品のタイトル下あたりにつける方法もアリです。

7:誰かに見てもらう

なかなか難しいかもしれませんが、ポートフォリオを他の人に見てもらうことで、当たり前だと思って省略していたところがまったく伝わっていないことや、大したことないと思っていたことが実は価値があることだったという発見があります。見てもらえる人がいないのであれば、弊社では無料でご相談を承っています

<次回は「ポートフォリオⅣ 初めて作る方へ」です>
(下村航)

ここまで読んで、
少しでも「自分の状況に当てはまるかも」と感じた方へ

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