ポートフォリオⅡ構成の基本 デザイナー転職ガイド2026

当社は製造業メーカーのプロダクトデザイナー求人が多く、他グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナーと続きます。(アプリなどのデジタルプロダクトではなく、3D-CADを使うような物理プロダクトです。)
この連載ではプロダクトデザイナー向けの転職のポイントを掲載しますが、他デザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容をアップデートしたものです。一気に読みたい方はこちら

今回はポートフォリオについての2回目です。(全5回)

ポートフォリオで最初に載せるべき作品は?

作品は「自信のあるものから、なるべく新しい順」に載せるようお勧めしています。

新しい順ではなく年代順に並べる方がいますが、それだとまだスキルが幼い初期の作品が最初に並んでしまうので、最初の数ページだけを見て「このレベルではダメだな」と思われ、最後まで見てもらえずに書類審査で落とされる可能性があります。そのため、まずは自信のある作品を最初に掲載することをお勧めします。

また、古い作品ばかりが並んでしまうと「最近はデザインしていないのか?」と思われてしまうので、自信がある中でもなるべく新しい作品から載せましょう。

ただし、応募する会社の分野に近く、なおかつ自信がある作品があるならば、そちらを先に持ってくるのも有効です。

構成1. 最初の数作品は数ページかけて詳しく

以下はポートフォリオの掲載順とボリュームを示した図です。(クリックで拡大します)

ポートフォリオの最初の数作品には、自信のある作品を配置します。これらの作品は、1つの作品に対して数ページを使い、深く詳しく説明します。例えば、以下のような構成です。

・1ページ目・・・作品表紙(全体写真やレンダリング、製品名、担当)
・2ページ目以降・・・製品の企画内容、コンセプト、ラフスケッチなどのデザインプロセスを順に掲載
・最後に再びその製品の写真や部分拡大図を載せ、形状の理由などをポイントごとに説明

大切なポイントを簡潔に見やすく表現することも、デザイン能力の一つです。説明が上手であれば、それも評価されます。

構成2.最初の数点以降は、徐々に短く

最初の数点のあとに続く作品は、1ページ1作品程度でテンポよく載せます。
そして、ポートフォリオの終盤には、自分の経験やスキルの幅を見せるべく、たくさんの作品をコンパクトにまとめて載せます。場合によっては1ページに4-8点を載せることもあります。1つ1つは小さくなり詳細は見てもらえませんが、数を掲載することで、「このようなデザインの経験が多数あるな」と感じてもらえます。

また、パッケージや、操作パネルの版下、展示会ブースデザインなど「メイン業務ではないが経験がある」程度のものを載せる場合も、終盤にまとめて載せると良いです。

※注意!「説明を増やす」と「文章を増やす」は違います!

「説明が必要」といっても、ポートフォリオでは長文の説明は読んでもらえません。
大切なのは、「説明を増やすこと」と「文章を増やすこと」は別だということです。文章が少くても、矢印や囲みを使ったり、補足の写真を入れることで、説明を増やすことができます。

また、各作品の説明文を1カ所にまとめず、分散させるのも読みやすくする方法の一つです。それぞれの作品の下に、数文字から十数文字の説明をつけることで、ぱっと見で理解を補うことができます。全体の説明文を大幅に短縮できます。さらに、その文章にサブタイトル的に見出しをつけると、忙しい面接官でもその見出しを追うだけでおおよその内容を理解できます。

これは、構成1の場合では、1つの作品を深く説明しながらも、長文に頼らず見やすく整理するために活かせ、構成2の場合は、限られたスペースの中で複数の作品をテンポよく見せながら、必要な情報だけを短く伝えるために活かせます。

以下が説明文の配置における悪い例とよい例です。(クリックで拡大します)

      

現職と異なる分野に転職したい場合

現職と異なる分野に転職したい方は、最初に載せるべき作品の判断が難しいです。なぜなら、新しい作品を最初に持ってくると、希望する分野と異なる作品が先頭になってしまうからです。かといって希望する分野に近いプライベートで制作した作品や学生時代の作品が最初に来てしまうと、未熟な作品が先頭に来てスキルが低いと判断されてしまう可能性があります。

そのため、志望分野と異なる作品の場合でも、仕事で作成した作品の方が見栄えが良くスキル的にも優れていることが多いので、やはり自信のある作品から順に掲載し、後半で扉ページをつけて一区切りし「○○会社様向け ○○デザイン(自主制作)」等と掲載すると良いと思います。

また、次回ブログで紹介する「画像付インデックス」を最初につけることで、「後半に自社に関連する作品が載っているな、後で見てみよう」と意識してもらえ、見逃されることが少なくなります。

複数の会社で異なる分野を経験している場合

経歴が長く複数の会社でそれぞれ自信のある作品がある場合は、会社ごとに作品を分けて掲載するのも有効です。
例えば最近の会社の作品を上図のようにひとまとめにします。次に、前職で最も自信のある作品をもう一度深く説明し、そのあとは段階を追ってだんだん説明を浅くしていく、という流れです。つまり上図の構成を会社ごとに繰り返すイメージです。

ただし、この場合は1ページ全体を使った「扉ページ(中表紙)」を用意するなど、読みやすくする工夫が必要です。扉ページとは、内容の切り替わりを示すためのシンプルなページのことです。例えばそれまでがA社がプロダクトデザインの作品で、そこからB社で経験したUIデザインの作品に切り替わるのであれば、1ページの中央に「UIデザイン」とだけ書いたページを挟みます。
以下は扉ページの例です。(クリックで拡大します)

このような扉ページを用意することで、パラパラとめくっていても「あ、ここから内容が変わるんだな」と自然に理解してもらいやすくなります。

 

<次回の「ポートフォリオⅢ 画像付インデックス」につづきます>
(下村航)

ここまで読んで、
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