人間は、若さもなければ老いもない

明けましておめでとうございます。年頭にあたり、
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
昨年の暮れ、大晦日の日から4日まで、「小さな旅」に
出ていました。

紅白歌合戦は、信州は蓼科温泉、娘の旦那の保養所で
孫たちと見て、お節料理は雪の舞うつららの世界の
温泉で頂きましたから、御神酒も格別の味がしました。
2日は朝、茅野から東京へ出て千葉県勝浦まで
青春切符で5時間強乗り継ぎ・・・途中、車窓から見る
「世界遺産の富士山」は、デジカメの出番でしたから、
退屈はしませんでした。
3日は勝浦の朝市を見ながらの帰り、懇意にして
いただいている漁師さん宅に年頭のご挨拶に伺い、
そこで御神酒と手作りのお節料理をごちそうになり、
生まれて初めて漁師料理を、堪能しました。
4日は御宿の温泉に入る予定でしたが、午後しか
やっていないというので,諦め、お昼のバスで
東京に出て、自宅に帰りました。
思えば、31日大晦日から2日まで、信州・蓼科の
雪の中で、温泉と、美味しいお節料理を頂き感激・・・
3日は、漁師さんの奥さまの、お節料理を堪能し、
勝浦の暖かい日差しを浴びての朝市、散歩三昧、
気候で言うと「地獄と天国の世界」が今年の私の
「小さな旅」でした。
まるで若い時に味わった厳寒のニューヨークから、
暖かいロサンゼルスへの飛行機の旅を思い出させて
くれました。日本列島もその気になれば大きいですね。
ふと、こんな詩を思い出しました。「人間は、若さも
なければ老いもない、あるはただこの二つながら夢想する、
いわば午睡の夢ばかり。」
エリオット・・・(大江健三郎・『図書』2013.10月号より抜粋)
私もこの詩が、ちょっぴり、わかるようになりました。
(2014年1月6日  喜多謙一)

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