転職コラム
より良い転職のために(70)?晩学の夢
作家の黒井千次に教わることが多い。特にデザイナーを目指す諸君には、彼の観察力、発想力などを学ぶことを薦めたい。先日も夕刊に彼は書いている。なにかの折に「晩学」という言葉がふと目にはいったまま、頭に住みついて離れなくなった。その言葉に…
より良い転職のために(69)?「失敗学」に学べ
「失敗学」が社会に定着して久しい。工学院大学教授の畑村洋太郎さん(65)は、その創始者である。負のイメージが強い失敗学が世に受け入れられたのはなぜだろうか。「大学の講義中に、うまく物を作る方法を話してもつまらなさそうにしている学生が…
より良い転職のために(68)?芯を大事にしよう
最近、転職希望者の面接をしていても、「何をデザインしたいのか、彼らの意思がつかめない」と、いろんな面接官が言う。例えば、ディスプレイのベテランデザイナーが突然、電化製品を手がけるプロダクトデザイナーに転職したいと言い、音響デザイナー…
より良い転職のために(67)?外的報酬と内的報酬
『就職迷子の若者たち』という本が売れている。書評には「現在の就職状況を知らない大人たち」にもぜひ読んでほしい本、とあった。会社や仕事を選ぶ際、「給与はどのくらいか、会社の知名度やイメージはどうか、職業としての安定度は」といった「外的…
より良い転職のために(66)?研修制度の有無
「転職して想定外だったこと」のランキングが日本経済新聞に載っていた。トップは「社内研修が不十分」、そして「サービス残業が当たり前の職場だった」「ワンマン社長や親会社などの支配が強く、現場に決定権が無い」と続いていた。社内研修が不十分と…
より良い転職のために(65)?デザイナーとしての志を
転職とは高い山に登るようなもので、楽なものではない。ネットで見る限り、求人が無限にありそうに思えるが、では実際、その中の1社に入るとなると、事はそんなに簡単ではない。先日も、もう何社も受けているという若いデザイナーと話したが、いずれ…
より良い転職のために(64)?本から学ぶ
先日、『125歳まで、私は生きる!』という渡辺弥栄司さんの本を読んだ。『あと39年、「寿命の可能性」に挑戦する理由』という副題がついている。書かれたのが3年前、実に86歳の時であるから今年で89歳、日本の中高年に笑顔と自信を取り戻して…
より良い転職のために(63)?古巣を大事に
「就職が決まりました」と、明るいメールが飛び込んで来ると嬉しい。弊社が紹介した転職先に決まらなかったとしても、最終的に納まるところに納まってくれたという安堵感でほっとする。今回メールをくれたAさんの場合、40歳を過ぎていたこともあり、…
より良い転職のために(62)?フリーランス事務所も一考
何年ぶりかで旧知のフリーランスデザイナーに会った。彼等は30年ほど前、日本人と米国人の二人でデザイン事務所を立ち上げ、今日まで様々なデザインを世に送り出しているベテランデザイナーである。例えば、彼等にマーケットリサーチについて問えば、…
より良い転職のために(61)?「イケア」を見ましたか
スウェーデン家具の「イケア」1号店(船橋市)を見に行った。この4月に日本に再上陸したヨーロッパの超有名な家具メーカーだ。再上陸というのは、イケアは10数年前に店舗を出し、不良品の続出で閉めざるを得なかった苦い経験があるからだ。満を持…