今回は、ポートフォリオの冒頭によくある「プロフィールページ」についてです。
※過去に掲載した内容を加筆したものです。一気に読みたい方はこちら。
プロフィールページは必要か?
学生のポートフォリオにはプロフィールページがありますが、中途採用の場合は必須ではありません。
・若手デザイナー・学生の場合:入れた方が良い
・中堅・ベテランデザイナーの場合:なくても良い
です。人によってはプロフィールで加点となることもあります。
若手デザイナー・学生の場合:プロフィールページを入れた方が良い
以前にも書きましたが、企業の選考者はデザイン部の部長や先輩です。彼らはスーパーデザイナーを募集しているのではなく、「一緒に働く後輩、仲間」を募集しています。
もちろんスキルも重要ですが、企業ごとに求めるスキルは違います。また、多くの業務では様々な人との連携が求められるので、デザインスキルと同時に円滑なコミュニケーション能力が不可欠です。極端な話、先輩を不快にさせるような人は先輩のパフォーマンスを下げてしまい、会社全体でマイナス効果をもたらしてしまいます。逆に、一緒に働きたいと思うような人であれば、先輩のパフォーマンスも上がるかもしれません。
このような点は面接でチェックされますが、ポートフォリオのプロフィールページに明るい笑顔の写真が掲載されていたり、趣味や部活・サークルの内容が興味深いものだった場合、好感が上がり後輩にするイメージが付きやすいと思います。
ただ必須ではないので、作品ページや画像付きインデックスなど他のページでで手いっぱいならば、作品ページを優先しましょう。あくまでもプラス材料であり、作品ページがいまいちでは本末転倒です。
中堅・ベテランデザイナーの場合:プロフィールページはなくてもよい
前述の理由でプロフィールページをを推薦しているので、中堅・ベテランデザイナーの場合は無くてもよいです。特に学生のポートフォリオのようにAdobeソフトの習熟度を円グラフや棒グラフで示したり、学歴や職経をきれいにビジュアライズして見せたりすることは不要です。職務経歴書で充分です。
「情報をビジュアライズして整理する業務」の求人に応募する場合は、スキルをアピールする意味で掲載してもよいかと思います。
また「一緒に働く後輩、仲間」を探しているので、プロフィールページを掲載してマイナスになるものではありません。余裕があるのであれば掲載しても良いかと思います。以前、プロフィールページに趣味のバイクのツーリングの写真を掲載している人いて、面接官もバイクが趣味だったこととのことで面接で盛り上がっていましたことがありました。
とはいえ、この程度の内容であれば履歴書や職務経歴書に一言書けば十分伝わりますので、その時間があれば作品ページや企業研究に力を入れた方がいいと思います。
以上です。
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(下村航)
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