今回は、弊社で運営の補助業務を受託しております、川崎市主催の
かわさきデザインフォーラムについてご案内します。
(2014年 2月5日 15:30-17:00 入場無料）
今回のフォーラム講師は、「クールジャパン機構 太田社長」です。
クールジャパン機構とは何か、という話の前に、太田社長の経歴をご紹介します。
太田社長は、元々ファッション業界の方です。以下、太田社長の著書
「ファッションビジネスの魔力」からピックアップしました。
・父はテーラーで事業家。父親としても息子にテーラーを継がせたかったため、
大学では洋服づくりと英会話を学ぶよう指示。
・本人はマーケティングやマーチャンダイジングに興味を持ち、米国旅行した際に
みたショッピングセンターに衝撃を受けて、大学卒業後、渡米。
ニューヨークでファッションジャーナリストを生業とし、多くの著名デザイナー、
ファッション業界関係者と交流。
・同時期にニューヨークの学校でマーチャンダイジングの知識を習得。
・三宅一生氏の対談記事を読んで感動し手紙を送ったことが縁になり、
同氏と交流するようになる。
・共通の知人だった川久保玲氏、山本耀司氏、ワイズ専務の林吾一氏と
会食した際に当時日本にファッションデザイナーの組織がなかったため、
コレクションを企業主催でやっていたことを批判したことがきっかけで、
ファッションデザイナーの組織「CFD」の設立と「東京コレクション」の開催を
任される。
・1995年 念願だったマーチャンダイジングの仕事をすべく、10年勤めたCFD議長を
辞任し、株式会社 松屋 営業本部顧問 株式会社東京生活研究所 専務取締役所長に
就任。松屋の売場改革と人材育成に尽力する。
・2000年 株式会社イッセイミヤケ 社長を兼任。
（デパートの役員とそこに入る１ブランドの社長を兼任！
この事情はぜひ上記の太田社長の著書をお読みください！）
・2011年 株式会社松屋 常務執行役員
・2013年 株式会社海外需要開拓支援機構（クールジャパン機構）代表取締役社長
一般にプロダクトデザイナーは、製品が完成した後のこと、お客様に届くまでの
マーケティングやマーチャンダイジングの知識がありません。
これは別段悪いことでは無く、だからこそアメリカのファッションデザイナーは
優秀なマーチャンダイザー（MD）と組んで、二人三脚で仕事を進めます。
「デザインはデザイナーの仕事ですが、それを商品化してマーケットに
落とし込む作業はMDの権限」（同書より引用）
太田社長は、MDの側からファッションデザイン業界を見てきた方です。
一方で「クールジャパン機構」は、コンテンツ、ファッション、デザイン、
食、住まい、伝統文化、地域産品、観光など日本独特の文化を生み出す
日本企業の海外展開を、資金や経営戦略の面で支援することを目的とした
半官半民のファンドで、政府が300億円、百貨店など民間企業が75億円を
出資しています。
昨年11月に本格始動したこの機構に、上記のような経歴の太田氏が社長が就任。
今回のフォーラムはその太田社長に「地域発 世界へ ー身近な販路としての
海外マーケットー」と題して講演していただきます。
太田社長に本件のご依頼をした際、太田社長が「地域発 世界へ」の例として、
日本酒の「獺祭」の話をしました。山口の岩国というマイナーな地域の蔵元で
あったため酒問屋から相手にされず、奮起して世界に進出し評価されて
日本でも売れるようになったそうです。
いい商品を作り、勇気を持って世界に渡って行けば活路は開ける。
しかし、その際にはいろいろな売り方のコツや場が必要。そういった面から、
地方・地域の中小企業の後押しをしたい、と話していました。
デザイナーの皆様、また、商品企画や開発に携わる方々、中小企業経営にかかわる
皆様、ぜひともご参加ください。
画像をクリックすると、PDF版のパンフレットを表示します。
申し込み： 28sangyo1@city.kawasaki.jp に、
氏名（フリガナ）、会社名／学校名、TEL / FAX、E-Mailアドレスをお送りください。
（下村）
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