新卒・学生の作品集ポイント1

専門学校 桑沢デザイン研究所にて作品集(ポートフォリオ)の作成ポイントについて講演を毎年しています。

そこで今回は、新卒の方が就職活動のための作品集を作るにあたってのポイントをお伝えしたいと思います。
 

新卒とはいえ、おおまかなポイントは中途採用の方と変わりません。詳しくは以下をご参照ください。
「作品集(ポートフォリオ)について1」
https://www.bt2.net/column_pd/877.html
 
「作品集(ポートフォリオ)について2」
https://www.bt2.net/column_pd/880.html
 
その上で、新卒ならではの相違点を以下にまとめます。
 
・「作品集の出来栄え」=「作品の質」X「説明・レイアウト」
掛け算であることがポイントです。つまり、作品の質がゼロ、もしくはマイナスでは、どんなに作品集のレイアウトや説明をがんばってもダメ、ということです。まずは授業に集中して、素晴らしい作品を作ることに注力してください。
 
すでに卒業している第二新卒の方や、過去の作品に直したい点がある場合は直してから掲載するのも良いかと思います。
 
・掲載順は、自信のあるものから
「作品集(ポートフォリオ)について2」にも書きましたが、この点は非常に重要です。特に学生の皆さんは成長過程にあるので、同じ方が作った作品でも、作成時期によって出来栄えに大きな差があります。
 
一つ目の作品で目を背けたくなるようなひどい作品が出てきてしまうと、それしか見ないで落とされる可能性もありますので、くれぐれもご注意ください。
 
・「授業の課題の内容」も記載する
これは意外かもしれませんが、うまく記載するとプラスポイントになります。 
 
「先生からの課題のテーマが何で、それに対してどう解釈して、どういう作品に仕上げたのか
 
 実は、これが知りたい内容です。
 
先生からの課題内容は、仕事に置き換えるとクライアントからの注文にあたります。クライアントからの注文をどう理解して、どういう考えのプロセスを得て、どのようなデザインにして返すのか。仕事はこれの繰り返しです。
 
ですから、課題の内容をよく理解して、そのうえでこのように考えてこの作品に至ったのか、それともただたんになんとなくこのデザイン、なのかでは同じ作品を掲載しても全く評価が異なります。
 
プロセスを重視する
これも間違えやすいところですが、特にプロダクトデザイナーの場合、最終的な製品を自分で手造りすることはありません。そのため、最終的なモデルだけを掲載するのでは、その方のデザイナーとしての実力がわかりません。
 
必ずプロセス、つまりラフスケッチや、途中段階の複数のデザイン案、模型を使った検証などの制作過程のことを記載しましょう。
 
また、最終的なCGレンダリングは見栄えがいいですが、審査する側はそれを職業にしているため、最近では簡単に質感が表現できることを知っています。
だから絵の美しさではなく、デザイン形状がきれいなのか、きちんと形状を理解してデザインしているか、安易に「3Dにしやすい形」に逃げていないか、などを見ています。
 
(下村航)
 

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