少し間が空いてしまいましたが、6月の初めに訪問した
上海の様子を、引き続きブログに書きたいと思います。
今回は、田子坊(でんしぼう/たごぼう)について。

元々は古い集合住宅だった場所で、当時の建築が
そのまま残っているので、歩きながら建築にも注目して
楽しむことが出来ました。
路地が何本も通っていて、お店も密集しているため、
迷路のようです。観光地化が進んでいるため、
沢山の人で賑わっていました。

田子坊が、現在のような観光地になるまでの歴史も、
興味深いのでご紹介します。

 もともとこの地区は、租界時代の「石庫門」スタイルの老朽化した
集合住宅が密集していた。2000年代初め、上海出身の有名な画家、
陳逸飛(新天地のインテリアショップ「Layfe Home」のオーナー
として知られる)がアトリエを作ったことから、しだいに若い
クリエイターや外国人らが集まるようになった。
さらに、租界建築をテーマに数々の写真を撮り続けてきた写真家、
爾冬強もアトリエ兼ギャラリーをおいた。こうして田子坊は
「時尚創意地区(アートスポット)」として認知され、
変身するにいたる。
 上海の若いクリエイターたちの作る大量生産できないオリジナル
雑貨やアクセサリー、インテリアなどを置くギャラリーやショップも
現れ、この狭い路地に囲まれた空間はだんだんにぎわい始めた。
引用(「地球の歩き方 上海  杭州  蘇州  2015 2016年版」,
ダイヤモンド・ビッグ社,2015年,102ページ)

租界とは、1842年の南京条約により開港した上海に定められた
外国人居留地のことで、田子坊のあたりは旧フランス租界地でした。

民国19年(1930年)の文字が残る集合住宅の入口の写真。
この時期に建てられたのでしょうか。
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出典「地球の歩き方 上海  杭州  蘇州  2015 2016年版」,
ダイヤモンド・ビッグ社,2015年,103ページ)


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土曜の午後で、当前(=現在の)客流量(=利用者数)は3527人。

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このように、建物の下をくぐるように歩いていきます。

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1階はお店ですが、見上げると洗濯物が干してあったりして、2階は
人が生活していることがわかります。

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田子坊で最初にアトリエを開き、2005年に急逝した陳逸飛さんの名前。
閉まっているようでしたが、ここはアトリエの跡地でしょうか?

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日本人の方が経営する珈琲店。
美味しい珈琲に、とても癒されました。
突然訪問したにも関わらず、ご主人とお話しすることも出来て、
よい思い出ができました。

ここでは、今ほどの人気スポットになる前の田子坊のこと等を
お聞きしました。今のように店が増えたことで、離れていった
アーティストも多いのだとか。

一緒に案内してくれた上海人も、昔はオリジナルのモノが
多く売っていてよかったけれど、今はどの店も同じモノを売ってる、
と土産物店ばかりあることを嘆いていました。
私も、昔の田子坊を訪れてみたかったなぁと思いつつ、
この現状もまた変わっていくのかなぁと期待しています。

そして、こうした昔の建築が今も残り、さらに足を踏み入れる
ことが出来るのは貴重だと思うので、老朽化などの問題も
ありますが、今後も残っていってほしいと思いました。

(傍嶋)

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