2011年11月アーカイブ

ノベルティのデザイン

【 コンサルタント日記 】

先日、中国・シンセンで行われた電子部品等の展示会で、
ノベルティとして来場者に配られたという
LED懐中電灯付きボールペンを頂いた。

同じ人が何度も来場しては、このボールペンを受け取るなど、
大好評だったそうで、5日間で8,000個配ったそうだ。

早速、暗い中で使ってみたのだが、最初はスイッチの位置がわからず、
ようやく探し当てたスイッチは小さく、使い辛かった。
ユニバーサルデザインの考慮は、いまひとつ欠けているように思った。

そんな折、ノベルティ専門の女性デザイナーに会ったので、
ユニバーサルデザインついて聞いてみた。
タダで配るものだと、コストが安く、アイデアグッズでなければならず、
デザイナーはユニバーサルデザインまで考えない、とあっさりした解答。

なるほどと納得したが、それでもデザイナーはひと工夫し、
魅力的なノベルティでPRして、より上の商品を買ってもらえるよう
仕掛けるべきではないのか。

言い換えれば、8,000個の餌で魚が何匹釣れるのかを真剣に考えないと、
デザイナーも生き残れない時代になると、私は危惧している。

(喜多謙一)


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書評「デザインの骨格」 (山中俊治著)

【 コンサルタント日記 】

ビートップツーの取締役、木全(きまた)です。
木全は主に国内のデザインコンサルタントを担当しております。
これからたまに、デザイン書籍の紹介をしようと思います。

今回は、日経デザインの太田憲一郎さんから献本いただいた
「デザインの骨格」(山中俊治著)の書評です。

基本的には、いままで読んできたデザイン関連書籍の
書評をするつもりですが、献本していただければ、
書評を書かせていただきます。献本お待ちいたします(笑)。

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■「デザインの骨格」は品がいい

著名な工業デザイナーである山中俊治氏の著書
「デザインの骨格」は分厚い本である。
最初、献本していただいた本の厚さを見て、
読むのがしんどそうだと思ったのだが、
読み始めたらあっという間に読了していた。

読みやすかったのは、もともと、山中俊治氏のブログである
「山中俊治『デザインの骨格』」でのエッセイを
書籍にしたということもあるし、
項目ごとに掲載されている写真やスケッチが
きれいだということもある。

でも、それよりもこの本を読みやすくしているのは、
全体を通して感じられる「品のよさ」ではないかと思う。

デザイナーが書く本は、どうも説教臭い。
自分も含め、デザイナーの本は
「まだまだ日本でデザインをわかっている人が少ないから、
デザインの啓蒙をしなければならない」
という使命感に駆られて書いている場合が多い。
それはそれで、重要なことだと思うが、
それはある意味押し付けがましい。

そのような押し付けがましさが、
「デザインの骨格」にはほとんど見当たらない。
山中氏のこういう姿勢を「品がよい」というのだと思う。
だから、スラスラ読める。

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■稀有な人材

でも、デザイナーとして、言うべきことはしっかり盛り込まれている。

科学は世界を単純化して考える
なぜ上空から降ってくる雨が痛くないのか?
ポテンシャルエネルギー
フェルミ推定
インボリュートギア

など、工学の言葉を使い、
冷静な視線で世界を見る技術の重要性を伝えつつ、
しかし、頭でっかちになりすぎると、
「四本足のニワトリ」を描いてしまう現実を戒めている。

つまり、バランス感覚がいいのだろう。
品よく、嫌味なく、主張すべきことを伝えている。

そのバランスのよさは、山中氏の出自に関係がある。
山中氏は大学で工学を学びつつ、漫画家を目指して
スポ根マンガばかり描いていたそうだ。
彼のバランス感覚は、工学系の左脳的な感性と
スポ根マンガの右脳的な感性の
バランスよさから来ているのかも知れない。

そのようなバランスのよさは、たぶん、誰でもできることではない。

本書の中で、山中氏が目指していたマンガが、
大友克洋や士郎正宗ではないかと指摘される話が出てくるが、
たぶんその直感は間違っていない。

大友克洋や士郎正宗が、
漫画の世界の中でも稀有な存在であるのと同じく、
山中氏も稀有なデザイナーなのだろう。
(そういえば、士郎正宗もキャプション好きだし。)

これから、山中氏のような「品のよさ」と「バランス感覚」は
益々重要になってくるはずだ。

(木全賢)


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中国華南レポート(1) ?中国式披露宴?

【 コンサルタント日記 】

10月のブログでのお約束通り、今月は結婚式のレポートです。

披露宴開始時間は夕方5時、
日本人の習性?で会場には15分前に到着。
受付の人はいるものの、会場には、新郎新婦の身内と
日本人が4?5人ロビーにいる程度。
5分程して新郎新婦が到着。

皆、慌てる様子もなく、写真を撮ったり挨拶したり・・・
ホテルの係や披露宴担当の友人だけがせわしなく動くが、
まるで小中学生の集まりのように、バラバラで収拾が付かない状態。

何とか出席者が座り、それらしい雰囲気になったのは、
開始予定時間の2?30分後でした。
主役の二人は朝鮮族出身のため、
親戚筋はチマチョゴリを着込み、とても華やかです。

そのため司会者も中国語、韓国語、日本語と
3カ国語を巧みに操り司会進行。
来賓の挨拶、ケーキカット、内容は日本の結婚式と大差なく、
ケーキカット等は、皆前に出て写真撮影はするが、
来賓の挨拶等は聞く耳持たずで、
各テーブルで話に花を咲かせる状態。

司会者は司会者でマイクを離さず、中国、韓国、
はたまた、日本の演歌を歌いまくりのワンマンショーでした。
今回で、中国の結婚式に参加するのも3回目となりますが、
日本の結婚式や披露宴に比べ、
かなりくだけた感じの披露宴で驚かされます。

時間にはルーズですし、主役と親族は正装ですが
出席者はほとんどが普段着で、
工場関係は作業着で出席する事もあたりまえです。
いうなれば、新郎新婦を肴に宴会をする感じです。

この様な中国式披露宴ですが、二人の幸せそうな笑顔は
どこの国でも変わりなく、この二人の未来を祝わずにはいられません。

(井上和世)


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「シャルロット・ペリアンと日本」展

【 今週のオススメ 】

「シャルロット・ペリアンと日本」展が、
開館60周年を迎えた神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中。
多くのデザイン、建築関係者で賑わっている。

建築とインテリアに、数々の優れた作品を残した
フランスの女性デザイナー、シャルロット・ ペリアン(1903?1999)。
私が初めて名前を覚えた女性デザイナーがペリアンだった。

恩師の柳宗理が若き日、彼女の通訳として全国をまわり、
彼女は、素材の扱いやデザイン手法など、
ヨーロッパのモダン・デザインの実際を示したと、
毎回、講義の中で聴いたから、彼女に憧れるようになった。

彼女の96年の生涯は、モダン・デザインの歴史そのものである。
学生、若いデザイナーも必見。

■2011年10月22日(土)─2012年1月9日(月・祝)
■入場料 一般:900円
■詳細は、神奈川県立近代美術館 鎌倉

(喜多謙一)


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技術とアートの融合

【 コンサルタント日記 】

「技術とアート(芸術性)の両面で
 優れた製品づくりができる会社を目指していた。
 イノベーション(技術革新)と想像力を育てようと、
 不可能を可能にした社員を高く評価した。
 利益を生むことを目標とするほかの企業とは大きく異なる。
 自分の死後どころか、100年後も存在する企業に思っていた」

先日死去した、米アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏の
唯一の公認伝記に書かれている言葉だ。

また、後継者には、「最高の技術と最高のデザインをつなげることに
自分と同じように情熱を傾けていたクック氏が適任と判断した」とある。
最高の技術と最高のデザイン、「技術とアートの融合」、
さすがに一世を風靡したジョブズ氏の言葉は、
我々デザインにかかわる者としては、重く、嬉しい言葉だ。

昨年の暮れから、毎日2時間ばかり、通勤電車の中で
iPadで、版権の切れた文学作品を読んでいる。
これまでで、100冊ほど読んだだろうか。
しかし、音楽、映像、アートまでは、まだ手が伸ばせていない。
今のところ越年して、ジョブズ氏の目指したものを見つけることになりそうだ。

こうして毎日、iPadに接しているから、ジョブズ氏への親近感は倍増、
いつのまにかファンになっていたようだ。

(喜多謙一)


私の絵手紙をご紹介。

「久しぶりの絵手紙、金目鯛の傑作!美味しそう…
 赤の色が鮮やかで、鱗の光具合がみごとです」
とは、先輩である画家から頂いた言葉。
いくつになっても、褒められると嬉しいものだ。


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