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2011年08月 アーカイブ

2011年08月31日

急がば回れ

8月は、12日から16日まで夏休みを取り、金沢に帰省した。
今年も、新幹線や飛行機を使わず、往復とも青春18切符を使い、
行きは米原経由で10時間、帰りは直江津周りで11時間かけ、
鈍行での旅を楽しんだ。

13日には、夏休みの宿題として、以前ブログに書いた
東日本大震災 デザイナーは何が出来るか(3)
「黒四」建設3ルートの一つ、「黒部ルート」(他に大町ルート、立山ルート)を
半世紀ぶりにたずねた。

富山から宇奈月に入り、トロッコ電車で渓谷を縫うようにのぼり、
終点の欅平で2時間ばかり歩き周って考えた。
「黒四」建設は、太平洋戦争で敗北した日本が、
復興に向かって本格的な第一歩を踏み出すための時代の要望であり、
難工事を覚悟のうえで着手した、史上空前の大工事だった。
その大動脈である大町ルートの関電トンネルは、
ミフネと裕次郎の『黒部の太陽』で映画化された。

「黒四」の全工事に参加した労務者は延べ一千万人、
「黒四」建設は、日本人の持つ潜在可能性を開放し、
さらに将来への発展の基礎を作り、指標の役割を果たした。

それは、水資源に恵まれた日本の水力発電の歴史であり、
国産の技術力の高さをしめしていたが、如何せん、水力発電は
発電コストに占める初期の建設費の割合が非常に高い。
時代は高度経済成長期に移り、安全神話をつくりだし、
原発による電力の安定供給時代になっていった。

3.11から得た教訓の一つは、「急がば回れ」ではないが、
急ぐこと、効率ばかりを追求すると、ロクなことがないということだ。
そう反省しながら、鈍行で旅することも一興と思った。

(K.K.)

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2011年08月30日

ジグソーパズル

有名なディズニーのジグソーパズル「しあわせの丘」。
サイズは、30.5×43cm。
ピース数は、300。

子供たちが、誕生日プレゼントで戴いたそうで、
少しずづ絵ができあがっていく過程を楽しみながら、
完成までに、何と4時間かかったという。

ピース数300というのは、やはり、それだけの時間がかかるから、
忙しい大人には向かないかもしれないが、
子供の集中力を養うのには良いのだろう。

完成したら、のりづけして額に入れ、部屋に飾ることもできるし、
バラバラに戻して、繰り返し遊んだり、
友達にプレゼントしたりと、ひとつのパズルを何度も楽しめる。

この手の商品は、ギフト、プレゼント向きで、「長寿命」な
グッドデザインと呼べるようだ。

(K.K.)

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2011年08月25日

メジャー

日曜大工に欠かせないのが「メジャー」だ。
最近のものは、バネが外れると直せないものが多く、
先日も、ひとつ修理不可能になったので、
「大は小を兼ねる」とばかり、7.5mと長いものを購入してみた。

『ショックアブソーバー:テープ引き込み時のショックを吸収します』
『ヨンゴーゴーピッチ表示付:455mmのツーバイフォー、パネル工法に使えます』等、
特長が書かれている。

「メジャー」は、測るという単純な機能の製品だけに、デザインは難しいが、
例えば、高齢化社会が求める日曜大工ツールとは何か、といった
あともう一歩進んだ付加価値をオンするものがあって良いと思った。

「TAPE」部分は、Made in Japan、「OTHERS」は、Made in PRC。
PRCは、ご存知、中華人民共和国(People's Republic of China)である。
主だった部品は日本製で、組み立て梱包などが中国で行われている。

このテものは、こんな表示が普通だが、
「PRCとは何ですか」と売り場で聞く人がいるそうだ。
ずばり「Made in China」、日本語で「中国製」と書いてもよさそうに思うが、
PRCと表記することに、何か理由でもあるのだろうか。

(K.K.)

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2011年08月23日

迫られるグローバル化

ゲーム・アニメ等のキャラクター・コンテンツ業界の友人と久しぶりに会った。
聞けば、今、どこでも企画デザイナーが求められているという。
企画は日本、制作は人件費の安い台湾や中国などに依頼、
今は、それが主流とだという。

そういえば、グラフィックデザイナーの原研哉さんは、
今月号の『図書』で、次のように述べている。

『シンガポールあたりから日本を見ると、新興富裕層の家から
 「冷泉家」を眺めているような気分になる。
 シンガポールという場所は、中東からインド、東南アジア、中国、
 台湾、韓国、日本、そしてオーストラリアまで、クールな態度で
 アジア・環太平洋を見渡すことが出来る、見晴らしのいい場所である。
 だから、金融の中心として発展し、大きな富がここに集中し始めた。
 しかし、歴史は40年。人口の9割は中国人が占めるが、
 公用語は英語、北京語、マレー語、さらにタミル語の4言語をもっている。
 富はあるが伝統文化はこれからだ。
 そういう場所から眺めると、ひとつの国の中で千数百年にわたって
 守られてきた伝統は、独特の輝きを放っているのだ。
 今日、低成長の時代を迎えて、日本はようやく自らの歴史と伝統が、
 世界の文脈で価値を生み出す希有なソフト資源であることに
 気づき始めている。』
 (「北京から眺める」より抜粋)

ゲーム、アニメ、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン……
すべてのデザインが、迫られるグローバル化の波の中にあると再認識した。
そして、その波を乗り越えるために、
今、日本のデザイナーの知恵が求められている。

(K.K.)

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2011年08月03日

通過儀礼

朝4時前だったか、小鳥の声が異常に喧しい。地震である。
鳥達にも地震の怖さが分かるのであろう。
地震、津波、さらに各地の水害と、
立て続けに日本列島は災難つづきである。
誰を恨むわけにもいかない。自然というのは、やはり厳しい。

このところ、親類縁者の不幸が続き、
私は田舎に毎月のように行っている。
いつものように、JRの窓口で切符を買おうと、
「越後湯沢経由でお願いします」というと、
その線は不通で、開通の見込みは立っていないという。
新幹線で米原経由なら可能だとのこと。
水害の爪跡が、このように日常生活にも影を落としている。

通過儀礼。
誰もが一度はお世話になるお葬式だが、
その祭壇のデザインもまた、ユニークなものが目に付くようになった。
先日目にした、菊の花にウェーブをかけて並べた装飾などは、
芸術品だと感心した。
菊の花を蕾から開花したものまで何種類も並べて作るわけだから、
髪の毛にパーマをかける、あの技術にも似ていると思った。

現在、デザイナーがこうした装飾のデザインに
どれだけ関与しているかは定かではないが、
退屈させない儀式と併せて、
まだまだこの分野の新しいデザイン開発があっていいと思った。

(K.K.)

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2011年08月01日

剪定鋏

先週の地下足袋に続き、庭仕事で欠かせないモノのご紹介。
剪定鋏である。

先日、クラシックな剪定鋏を購入し、使い始めた。
先ず、黒色からして懐かしいし、刃物という感覚があるのだが、
実際使ってみると、庭いじりには、この黒色では、
どこに置いたか探すのに時間がかかることに気付いた。
やむなく柄の部分を赤く塗ることにした次第。
古いデザインは魅力的だが、時には自分流に手を加えて
使うことも必要になってくる。

ちなみに、趣味の庭いじり程度なら、
この手の本格的な剪定鋏までは要らないようだということも
使ってみて気付いた。

若い頃、ニューヨークで、お土産にテニスラケットを購入しようとしたら、
店員に「テニスを週に何回するのか」と聞かれたことを思い出した。
「日曜だけだ」と答えたら、安物のラケットで十分だと言われ、
安価なラケットを買うはめになった。
お土産という言葉が通じず、こちらの腕と技量を真面目に考えての
店員さんからの親切な推薦であった。

高いもの、本格的なものが、必ずしも「良い」とは限らない。
使う人の腕や使い方に合ったものが「良い」のだろう。

(K.K.)

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