2011年4月アーカイブ

福島県出身の後輩、N君がメールをくれた。

「ゴールデンウィークは、復興作業のため、実家に帰省する予定です。
 庭のガレキの撤去の見積もりだけで4万を超えているので、
 内部も片付けて撤去するには、かなりの気合がいりそうです。」

ガレキの撤去も大変だが、未だ身元が分かっていない遺体を
特定する手掛かりを得ようと、宮城県警は遺体の着衣の洗濯・保管を開始し、
26日には、報道陣に一部公開したと新聞が報じている。

また、遺体安置所には、行方不明者の手掛かりを得ようと、
震災以降、家族ら10万人が訪れているという。

着衣で手掛かり求めることは、ノルウエーやカナダなどで
行われていたと聞いたことがある。
漁師が遭難した際、手編みのオリジナルセーターなどが、
その役目を果たしていたのだ。
恋人のために愛情をこめた模様やデザインを考え、
手作りのセーターを編み続けた、
それが北欧やカナダの民芸の発祥、ルーツとなっているのである。

悲しみの中に、手掛かりを求め続ける遺族のことを思うと
手編みのオリジナルセーターも生活の知恵であったのだろう。
合掌。

(K.K.)


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「成田は静まり返っていて不気味なくらいです。
 店に聞くと、売り上げは半分以下だそうで、
 外国人はほとんどいません。
 地震の影響の重大さが身にしみてわかります。」
と、上海に出張する友人が、成田から携帯メールをくれた。

また、北京の友人からは、放射能が東京に及ぶようだが、
家族を連れて北京に避難してはどうか、とメールが来る。
やはり、風評は異常なくらい蔓延している。

千葉でDIYのアドバイザーをしているS君からは、
大震災後、防災ツールは売れに売れ、在庫が空になったが、
ようやく最近、現状復帰したと聞かされた。
願わくは、災害が起こってからではなく、
日頃から、用心に用心を重ねたいところだ。

DIYと言えば、私は、昨年暮れに日曜大工で本箱を作り、壁に固定、
天井まで本を隙間なく詰めていたので、今度の地震には耐えられた。
本箱の下に特殊なゴムの板を敷き、耐震を考慮したのが
功を奏したのだろうと思っている。
 
何はともあれ、マスコミも含め、皆で東京電力や政府を
追い詰めるだけでは、何も解決が出来ない。
多くの日本人は、日本を離れることはできないのだ。
日本再生しかないことを肝に銘じ、私は、加齢を自覚しながらも、
「デザイナーは何が出来るか」今日も問い続けている。

(K.K.)


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余震の後、必ず「大丈夫か」と北京の友人がメールをくれる。
もう、そろそろ一ヶ月だから、収束するだろうと返事を書いた途端に、
また大きな揺れが来た。余震である。

忘れもしない、東日本大震災は3月11日午後2時46分、
大きな余震が来たのは、4月11日午後5時16分、
まぎれもなく一ヵ月後に、追い討ちをかけるように、この余震。

自然とは、なんと無情なものか。
自然の脅威に、人間は手も足も出ないのだ。
さらに、震災から一ヶ月を経ても、
東京電力・福島原子力発電所の事故は、予断を許さない。
大量の汚染水を海に放出するなど、綱渡りが続き、
その深刻度は、史上最悪の「レベル7」になった。

懸命の復旧作業の一方、終わりの見えない不安が広がっている。
避難命令は30キロ圏内になっているのだが、
海外ではすでに、日本自体が危ないという風評が定着しつつあると聞く。

「人間、求めて苦労しようと思わぬ。
しかし求めてでも苦労しなければならぬ時もある。」
と誰かが書いていたが、まさに今回の東日本大震災は、
私たちデザイナーにとって何が出来るかを問うている。
今が、その「求めてでも苦労しなければならぬ時」なのかも知れない。

例えば、有識者による復興構想会議などの提言を具体化し、
グランドデザインするときなどには、デザイナーは積極的に参加し、
明るい未来を描くお手伝いなどが出来れば、と切に願う。

(K.K.)


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4月4日付東京新聞の夕刊に、哲学者・梅原猛は書いている。

  私は50年間、日本のことを研究してきて、
  最近「草木国士」と共生する日本の思想をもとにして
  「人類の哲学」を書く着想を得た。
  しかし人間に奴隷の如く酷使された自然の怒りという観念が
  私にはまったく欠如していた。
  この震災は私の哲学への厳しい批判でもあり、
  3月11日以来、私は悲しみの中にいた。

  テレビが伝える被災地の人々を懸命に救援・援助する自衛隊や
  ボランティアの人々の活動をみて、
  私も苦しむ被災地の人々を救いたいと思ったが、
  よぼよぼの老人が救いに行けるはずもない。
  しかし想像を絶する災害に遭いながら、生き延びたことを喜び、
  お互いに助け合いながら生きている人々の姿をみると、
  私のまた老残の身ながら、この震災の経験をもとにして、
  日本の人々ばかりか世界の人々を幸福にする哲学をつくらねば
  ならないと切に思うようになった。(文中抜粋)

同紙、社会面には、『孫社長100億円寄付 引退まで役員報酬分も』
という記事も載っていた。

  ソフトバンクは3日、孫正義社長が東日本大震災の被害者に向けて
  義援・支援金100億円を寄付する、と発表した。
  孫社長は2011年度から引退するまでの役員報酬の全額を寄付し、
  災害遺児らの支援に充てるとしている。(文中抜粋)

このふたりの大震災に対する対応には教えられることが多い。
振り返って、私たち、デザイナーには何が出来るのか。
再度、問いたい。

(K.K.)


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