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2010年12月 アーカイブ

2010年12月28日

明日があるさ

今年の新聞を整理していて気がついたことの一つは、
「希望をもって、諦めるな、明日があるさ」という、
生きることに執着する人間の強さだ。

例えば、「チリ落盤、33人全員生還」のニュース。
8月5日から69日間、700mもの地下に閉じ込められていた33人が、
全員救出された奇跡的な出来事には、感服した。
その団結力に世界が共感した、とも新聞は報じている。

一方、宇宙からの便りとしては、6月に地球に戻ってきた
日本の探査機「はやぶさ」が、3億kmも遠く離れた星から
小さな砂の粒を持ち帰った出来事。
月以外の星に着陸した人類が、「もの」を手に入れたのは初めてとか。
宇宙の謎に迫るための7年にわたる長い旅では、
何度もの大きなトラブルに見舞われたが、
持ち前の粘り強さに運までが味方をし、
偉業の達成となったと各紙は報じていた。

身近では、来春卒業予定の大学生の就職内定率は、57.6%で、
氷河期並みだと暗い報道が続く。
その大学生以上に、高校生が就職活動に苦しんでいる、
というニュースに接すると、新政府に期待するだけでなく、
社会全体の問題として考えないといけない大人の責任を痛感する。

ただ、生死の問題にくらべると、生活出来るだけでも、
先ずは幸とすべきでなのかもしれない。
この1月に亡くなった恩師の言葉を借りるなら、
「シベリア抑留のことを思えば、会社のどんな出来事も乗り越えられる」のだ。
彼は、私に生きる術を教えてくれ、脱サラして始めた私の小さな会社をも
支え続けてくれている。

「明日があるさ」と居直るぐらいの若さをもって、
来年も就職・転職に臨んでもらいたい。
私たちは、少しでもそのお手伝いが出来ればと思っている。
良いお年を。

(K.K.)


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2010年12月27日

デジカメ用撮影ライト

プロダクトデザイナーOBである友人の中には、
プロカメラマンぐらいの撮影の腕を持っている人たちがいる。
いや、日々、腕を磨いていると言ったほうが良いかもしれない。
彼らは、コンテストで良く賞を取ったりもしていて、
中には、今年、金賞30万円を射止めた凄い女性もいる。

そんな彼らには、このブログで『気になるデザイン』の
いかにも素人な写真を見てもらうのが、
なんとなく引け目を感じていた。

ところが、今回ご紹介する新製品、デジカメ用撮影ライト『フォトラ』は、
商品撮影をサポートしてくれるらしいので嬉しい。

実際に使ってみると、照明にうるさいプロの世界に入ったような錯覚をもち、
より見やすい写真とは何かも考えるようになった。

デジカメの普及とともに、このようなアクセサリーをも考える、
緻密な設計・デザイナーが、日本には沢山いることを再確認した。
やはり、技術立国日本だと改めて思い、安堵した。

(K.K.)


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2010年12月22日

電子書籍

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「電子書籍」です。


【意味】

電子化された書籍データ。
紙に印刷するのではなく、パソコンや携帯電話、
専用の表示装置などにデータを取り込んで閲覧する。
文字以外に、動画や音声を再生できるものもある。

来年こそ本当の電子書籍元年に。
日本のIT・出版業界で、そんな期待が高まっている。
12月にシャープとソニーが新型端末を発売することで、
日本でも電子書籍が普及する下地は整う。


【ひと言】

「これは活版印刷が発明されて以来の革命。
 私は革命家を好んで描いてきたけれど、
 生きているうちに革命に立ち会えるとは思わなかった」
と、作家の瀬戸内寂聴は、電子書籍の意義をこう位置付ける。

文字の大きさを変えられる、カーソルを合わせるだけで
辞書機能が働き意味が表示されるなど、便利な機能が付いている。
ただし、電子化された日本語の書籍が少なく、
ソフトの充実がなければ、電子端末は宝の持ち腐れ。
問題山積だが、やはり来年は、電子書籍元年となるだろう。

(K.K.)


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2010年12月21日

大正時代人の凄さ

大正生まれの人達が、四季折々、銀座で集まり、
親睦を兼ねた飲み会をする「大正会」。
昭和35年に結成し、平成13年には、大正から昭和の人達に
バトンタッチするようにと、「友友会」と改名された。
私は、平成16年、銀座にある大手広告代理店のOさんに
入会を勧められ、会員となった。

その「友友会」が、諸般の事情により解散する?
との通知がきたのには驚いた。
総会を開き、皆で相談しようと付け加えられていた。

当日は、会員10数名の参加があり、協議の結果、
ひとまず解散することに決まった。
大正っ子が10名を切った「友友会」では、
昭和っ子の私たちの力およばずで、
運営が難しくなった事実に心が痛んだ。

記念に、Oさんから頂いた新聞記事によれば、
昭和36年、結成一周年記念は、東京・上野の本牧亭で開かれ、
司会は大正っ子「長老格」の森茂久彌。
講座にかけられただし物には、三島由紀夫、山口シズエ、
中曽根康弘、山田五十鈴…大正生まれの有名人の集まりで、
同窓会のようななごやかさだったそうだ。
「バカバカしいなんていう人は会員にしません」と、
大奮闘の森茂さんの弁と報じてあった。

映画「武士の家計簿」ではないが、「友友会」経理報告書には、
残高100万円以上残されていたのは、さすが、大正時代人。
倹約しながらも遊ぶ、遊びながらも倹約する、その凄さ。
「人の集まるところに文化あり」。
森茂久彌さんの遺産のひとつとして、
後世忘れてはならないと、私は肝に銘じている。

(K.K.)


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2010年12月20日

『武士の家計簿』みそ

故郷・金沢から、お歳暮に『武士の家計簿』お味噌が送られてきた。
映画『武士の家計簿』協賛企業の商品である。

この映画は、江戸時代から明治時代にかけて、37年以上の長きにわたり、
ほぼ絶え間なく書き付けられた、ある武家の家計簿に焦点を当てたものだ。
その古文書を神田の古書店で発見した著者・磯田道史によって、
そこから垣間見えてくる当時の一般的な武士の生活の様子や、
その一家のたどった歴史、伝統や因習、そして幕末の激動期に
武士の身分にある者たちが何を考え、どのような決断をし、
行動していったのかなど、加賀藩御算用者の幕末維新がつづられている。

鍋物のシーズン到来、鶏肉や白菜を入れての味噌鍋、
皆様で温まってくださいと、パッケージには書いてあった。

(K.K.)


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2010年12月16日

煎茶ティーバッグ

上海の友人へのお土産を買ったと、後輩から携帯にメールが入った。
成田空港で見つけ、数個買い求めたという缶入りの煎茶ティーバッグだ。
竹筒の形もきれいだし、珍しいパッケージだから、
上海のデザイナー仲間には受けるだろうとのこと。

この「気になるデザイン」の愛読者だからというのも、私には嬉しいニュース。
彼の帰国を待って、私もその成田のお土産を手にとってみた。

「孟宗竹」の切り株の写真から、精巧な印刷技術を駆使し、
ベンダーでスチールを加工して作られている。
蓋の部分には、「この竹缶は、光を吸収し、暗いところで、ほのかに光ります」と
蛍光色の印刷が施されている。
ここにも、付加価値をつけるデザイナーのアイデアが「光って」いた。
Made In Japanは、やはり素晴らしい。

(K.K.)


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2010年12月15日

ドキュメントスキャナー

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「ドキュメントスキャナー」です。


【意味】

原稿を読み取り、デジタル情報に変換する入力装置。
読み取れる原稿の種類は、印刷物、プリント写真といった反射原稿で、
A4サイズ位までの大きさの物。


【ひと言】

ドキュメントスキャナーでビジネス書類をデータ化すれば、
効率よく管理できる一方、データ化した情報は
持ち出しも、配布も、容易になるため、
企業では今後、こうしたサービスに
情報管理のルールづくりを進める必要がある。

また、特に個人レベルで、書籍などを電子化することを
俗に「自炊」と言っているが、これには著作権の問題がある。
私的利用の範囲であれば問題ないとされているが、
読み取ったデータを配布するなどの行為は違法。

情報管理はますます多様化し、
重要性は、ますます増してくる。

(K.K.)


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2010年12月14日

ノーベル賞受賞者の言葉

「疲れたら休め、友は遠くには行くまい」とは、
確かロシアのツルゲーネフの言葉だったと思うが、
今年のノーベル化学賞受賞・根岸英一氏の言葉、

「学問Aを考え詰めて疲れた場合は、Bの趣味のピアノを弾くなど、
頭を切り替えると新しいアイデアが出てくる。
その積み重ねが、ノーベル賞になった」

というのは面白いと思った。

疲れたら頭を休めて、ピアノなどで別の脳を動かす、
しばらくするとまた、学問Aに舞い戻り、研究に取り組む。
このコンビネーションが、ノーベル賞に値する研究になったとの話は、
やはり私のような凡人とは違うものだ。

私は、疲れたら休み、ボーッとするとか、散歩する程度で
頭や身体を休めることを考えていたが、
さすがノーベル賞受賞者は、ピアノなどを弾き、脳を動かし、
頭の別の部分を刺激しているのだ。

かつて、日本で研究職を得られず、やむなく渡米した根岸氏だが、
今後は日本での活躍は増えそうだとのこと。
早速、12月1日付で、ソニーのエグゼクティブ・リサーチ・アドバイザーに就任、
その他、母校の東京大学の総長顧問にも就き、
研究や国際化についての助言などをするそうだ。

グローバルな転職とみればすばらしいこと。
日本人も捨てたものでないと胸を熱くした。
今年の嬉しいニュースとして、記録に残る出来事になったと思った。

(K.K.)


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2010年12月08日

ICタグ

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「ICタグ」です。


【意味】

シールラベル、タグ、コイン、キー、カプセルなど、
様々な形状のものにICチップと小型のアンテナを埋め込み、
そこに記憶された情報を、電波によって
直接触れずに読み取る技術のこと。


【ひと言】

歩道に埋め込まれたICタグから、携帯電話を通じて、
正しい道順を知らせてくれる。
そんな視覚障害者のための道案内システムの実証実験が、
全国で初めて、東京都新宿区で始まった。
誰でもが、楽しく、安心して歩ける
ユニバーサル社会の実現が待たれる。

(K.K.)


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2010年12月07日

人工心臓から海洋開発まで

人工心臓のデザインといえば、川崎和男。
それだけ世界的に有名になった彼が、
最近では、海洋開発のデザインを手がけている
ということを新聞で知った。
(日経産業新聞の連載「仕事人秘録」欄)

先日の忘年会で、後輩のN君から、川崎先生の最近の消息を聞かれたが、
彼が大阪大学に赴任してから4年、
セミナー会場で1、2回会っただけで、詳しく知る由も無い。
そんな折の今度の新聞連載で、13回にわたっているので、
参考になればと、その切り抜きを後輩N君に送った。

川崎和男は語る。

「今、教育の現場で力を入れているのが海洋デザインだ。
 阪大、大阪府立大学、神戸大学の関西海事アライアンスという協定により、
 デザイン戦略論を教えている。
 学生からは、洋上に構築するメガフロートなどの提案が出てくる。
 日本は海を通じ、外に向かって発展してきた貿易立国だ。
 ところが最近は、内向きで元気のない日本人の姿が目立つ。
 私は、日本が国連の常任理事国になる必要があると思っている。
 それぐらいの発言力を持たないと、国際社会で存在感を示せない。
 資源に乏しい国だからこそ、貿易立国の志を忘れてはいけない。
 貿易の競争力の源は製造業にある。
 製品の質や価値を高める工業デザインの力を
 これから多くの人に感じ取ってもらいたいと願っている。」

彼ほど、工業デザインの領域を広げて活躍しているデザイナーを知らない。
彼の柔軟性に富んだアイデア構築は、天性のものだろうが、
身近に見る限り、彼は、努力の塊でもある。

(K.K.)


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2010年12月06日

郵便ポスト

写真は、JR品川駅構内の郵便ポストである。
何とも郵便ポストらしくない郵便ポストだが、愛嬌がある。
しかし、これを見つけるのには、駅構内をかなり探し回らないといけない。
記念ポストという意味では面白い試みだが、
赤いポストの色に慣らされている身には、違和感を持つし、
ポストと気付きにくい。

日本の郵便制度の導入元であるイギリスが赤色だから、
日本も赤色のポストに決めたのだとか。
確か、フランスやドイツなど、ヨーロッパ大陸では黄色が主流、
アメリカは青色と、国によって異なる。

昨今の郵政制度の改革などを見ても、配達・サービスについては、
民間の宅急便には追いつけていない。
ここらで、郵便制度の原点に返って、昔ながらのスタイルを投入し、
街角に赤いポストがある風情にした方がましに思える。
ここにも、今、デザインの斬新な発想・知恵が求められている。

(K.K.)


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2010年12月01日

小惑星探査機・はやぶさ

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「小惑星探査機・はやぶさ」です。


【意味】

地球以外の天体から岩石などを回収する技術を実証するために計画され、
本体は新型軽自動車の半分程度の大きさ。
新型電気推進エンジンにより航行、画像などを使った自立航行と
小惑星への接近、着陸、ほとんど重力がない環境での試料採取、
カプセルを大気圏に突入させての回収など、
人類初の技術をいくつも実証した。


【ひと言】

多くのトラブルを克服し、7年間にわたる長い旅から帰った「はやぶさ」は
「不死鳥」とも呼ばれ、世界初の快挙。
日本の技術は、やっぱりまだまだ捨てたものではない。

(K.K.)


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