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2010年01月 アーカイブ

2010年01月27日

フリーター

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「フリーター」です。


【意味】

「Free=フリー (英語=自由な)」 + 「Albeiter=アルバイター (ドイツ語=労働者)」
を省略した和製英語。


【ひと言】

日本の経済が好調だった1980年代後半に生まれた言葉で、
元々は、俳優やミュージシャンなどの職業を示す傍ら、
普段の生活費はアルバイトで賄う人達を指す言葉として使われていた。
バブル経済崩壊後、企業はコスト削減のために正社員の採用を絞り、
当時就職活動をしていた学生の多くが、フリーターになることを余儀なくされた。
しかし、本来は、自分なりの生活目標をもち、それを達成するまで、
生活費を稼ぐ手段としてパートタイムなどの就労形態を利用する、
企業に拘束されない自由な姿勢を貫く生き方だった。
ヨーロッパの有名なカーデザイナーなど、1車種デザインを終えると
1年や2年充電期間にあてるなど、今でもフリーターが憧れと
聞いたことがある。言葉の独り歩きに気をつけたい。

(K.K.)


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2010年01月26日

芸は身を助く

このところ、いつになったら景気が回復するのかと聞かれることが多い。
どこの新年会、賀詞交換会に出ても、明るい話が少ない。
景気とは、気の持ちようでもある。
気を良い方に傾ける努力をすべき時が、今のように思う。

ところで、「芸は身を助く」という諺がある。
一芸があれば、困窮した時も暮らしの助けになるという意味通り、
語学が堪能で、転職がスムースに決まったN君の例をご紹介したい。

先日、中国の実業家、トップ経営者が来日した折に、
アルバイトで通訳したことが縁で、彼は再就職が可能になった。
彼は米国生活が長く、英語が出来るのはもちろんだが、
中国語も学んでおり、英語と中国語、両方に堪能なところが見込まれ、
即、採用となったのだ。

デザイナーでも、1ヶ国語でも、2ヶ国語でも、語学が出来ると、鬼に金棒、
転職は、もっとスムースに出来るチャンスが増えるのは間違いない。
学ぶ事に、遅いということは無い。
思い切ってこの一月からでも、一芸の習得にチャレンジしたい。

(K.K.)


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2010年01月25日

LED電球のパッケージ

従来の白熱電球より、長寿命&省エネとして脚光を浴びているLED電球を
わが家でも取り入れつつある。
1日10時間以上の使用でも、10年以上の長寿命というから、すごい。
消費電力は、わずか7.5w。
「長時間使う部屋や取り替えにくい所におすすめ」とパッケージにある。

水銀レスなど、環境にも配慮してあるからか、価格も数千円する。
従って、各社化粧品並みのパッケージで、目を引くようデザイン競争をしている。
売り場には、豪華なパッケージばかりだ。

中味が高価なものだから、パッケージにも力を入れるのは分かるが、
これから、更なる普及が期待される商品であるだけに、
LED電球の効用をしっかりと明記し、一円でも安く販売する方向で、
パッケージ・デザインのあり方も、今後問われるだろうと思った。

パッケージも省エネ、環境に配慮したものにしたい。

(K.K.)


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2010年01月20日

Iターン、Uターン

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「Iターン、Uターン」です。

【意味】

Iターンは、出身地とは別の地方に移り住むこと、
その地の魅力を感じて、地縁のない所に移り住むこと。
地図上に示せば、アルファベットの「I」字状となることから、こう呼ばれる。
元々は、出身地への移住である「Uターン現象」が先に使われ、
これに倣う形で、「Iターン」「Jターン」という語が使われるようになった。


【ひと言】

和製英語であり、外国人には通じない言葉だ。
このような不況が続くと、Iターン、Uターンを含め、
さまざまな可能性を考えざるを得ない。
考えようによっては、可能性が広がる良い機会かもしれない。
インターネット社会だからこそ、「Iターン」「Jターン」情報を集められるし、
チャレンジ出来るのかもしれない。

(K.K.)


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2010年01月19日

続・柳宗理の薬缶


先週、グラフィックデザイナーの原研哉さんが、
今月号の岩波の『図書』で、「柳宗理の薬缶」について
すばらしいエッセイを書いているのを紹介した。
その続きは、『図書』でご確認いただくとして、
原さんが言いたかったこと、私なりの要点のみ記したい。

彼は、
「消費の欲求に駆られて、目を三角にして「新しさ」を
 追い求めてきた僕らのアタマが、少し平熱にもどって、
 まともに日常の周囲を見渡すゆとりができたということ
 ではないだろうか。」
と述べている。

私たちは、新興国の中国やインドと駆けっこすることなく、
いい製品を生む、育てる、それを愛でる時代に入って来た事を
彼は言いたかったのだろうと思う。

柳宗理(そうり、本名:むねみち)は、1915年生まれ、
日本における工業デザインのパイオニアである。
ユニークな形態と、意外な実用性を兼ね備えた作品が多く、
代表作に「バタフライ・スツール」がある。
実父は柳宗悦、祖父は柳楢悦。

昨日の、エントリーで紹介した、「日本民藝館」の創設者は、
彼の実父であり、柳宗理は私の大学の恩師でもある。
恩師の目は、日本の民芸の美を余すことなく吸収した目であった。
彼は、良いもの、きれいなものを常に見るように
我々を指導し続けたことを、ここでは記しておきたい。

(K.K.)


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2010年01月18日

デザインの原点

誰が言い始めたかは知らないが、
日本は、「閉塞感」が充満している国だという。
マスコミもそう言い続けているから困った事だ。
デザイン界も仕事が無いというので、「閉塞感」が漂っている。

そんな中、少々目先を変える意味で、東京散策を試みて、
改めて、その存在を意識したのが、日本民藝館である。
渋谷駅から歩いて行ける閑静な住宅街、、
東大の駒場キャンパスの近くにある。

ご存知のように、日本民藝館の歴史は古い。
宗教哲学者、美術研究家で民芸運動の主唱者でもあった
柳 宗悦(やなぎ むねよし)が、1936(昭和11)年、
東京・駒場の自邸の隣に創設、第二次大戦でも焼け残り、
戦後の民芸運動の拠点として、地道に継続してきている。

日本の伝統とは何か、日本のデザインの原点を教えてくれるようで、
「閉塞感」が和らぐという意味でも、時には東京や
身近な地元の散策をオススメしたい。

(K.K.)


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2010年01月14日

EMS

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「EMS」です。

【意味】

EMS = Electronics Manufacturing Service。
他メーカーから受注した電子機器の受託生産を専門に行う企業のこと。
OEM(委託を受けた相手先のブランドで製品を生産・供給すること)と
似たような形態を取っているが、EMSでは製品の設計も
受注先に代わって行っている。
旧来の大手電機メーカーから、過剰設備となっている工場を安く購入し、
そのメーカー以外からも広く受注することで回転率を上げている。

パソコンなどの情報機器は共通部品が多いため、
同じ部品を大量購入することによるコストダウンも期待できる。
また、従業員ごと工場を金融機関に買い取らせ、
EMSはその金融機関から賃借して操業するなど、
自社工場を所持するリスクを回避して営業している企業もある。


【ひと言】

ソニーは、メキシコのテレビ工場を台湾のEMS大手に売却し、
米国で販売する液晶テレビを、売却した工場から調達することを決めた。
他の大手メーカーも、低価格のテレビなどでMSから調達している。
電機大手のEMSの活用は、今後も増える見通し。
米国で始まった業態が、全世界に波及している。

(K.K.)


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2010年01月13日

柳宗理の薬缶

グラフィックデザイナーの原研哉さんが、岩波の『図書』今月号で、
「柳宗理の薬缶」について、すばらしいエッセイを書いているので紹介したい。

『柳宗理のデザインした日常品が静かに注目されている。
 たとえば薬缶。
 何の変哲もない普通の薬缶である。しかし実に堂々として、
 薬缶はやっぱりこれに限る、とおもわせる説得力に満ちている。
 薬缶の用途は単純だ。水道の蛇口から水を注ぎ入れて
 加熱器にかける。ガスでも電磁調理器でも同じことだ。
 湯が沸くと、注ぎ口から湯気が立ち上がり、
 それを急須や保温ポットに移す。
 柳宗理の薬缶は、そんな日常の行為を無理なく自然に行なうための
 道具として、すばらしく良く出来ている。取手の握り心地やたっぷりした
 注ぎ口の造形はいい意味で鈍みがあり、安心感がある。
 ずんぐりと座りのいい胴や蓋の膨らみには、用の美に徹した設計者の
 誠意が張っているようだ。
 少しまえまではイタリア製の、幾何学的にエッジの立ったケトルが
 なにやら目を奪い、時代の先端を切り裂いてすすんでいるかのように
 感じられたものだ。しかし最近ではむしろそういうものの方が
 時代がかって見える。
 この感覚は決して懐古趣味の流行やリバイバルブームでない。
 消費の欲求に駆られて、目を三角にして「新しさ」を追い求めてきた
 僕らのアタマが、少し平熱にもどって、まともに日常の周囲を
 見渡すゆとりができたということではないだろうか。
 柳宗理の薬缶はアンティークでもないし、古き良き時代を象徴する
 ノスタルジーの産物でもない。ごく普通の工業製品として、
 日常の動作にきれいに寄り添っているということだ。』

(次回に続く)

(K.K.)


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2010年01月12日

年賀状に見る文化の違い

中国・上海でインテリアデザインの会社を経営している友人から
年賀状をもらった。「福」「拝年」と書かれている。

「福」は分かるが、「拝年」とは何かと思い、中国語の辞書で引いてみた。
 (1)新年の挨拶をする、年始回りをする
 (2)拝は敬意を表す接頭語
とある。拝のついた、「拝訪」、「拝会」は、「訪問すること」だそうだ。

年賀状の図案は、虎を描いた福の門、梅竹迎春満園春とあり、
日本だと門松の松が主役だが、中国では、梅竹なのだろうか。
いつの日か、友人に聞いてみよう。

それにしても、この真っ赤な年賀状は、目に痛いくらい強烈だ。
文字の周辺も金色で囲み、これでもかという色の組み合わせである。
わが国のシンプルな白い年賀状を、中国人は全く理解しない
ということを聞いてはいるが、文化の違いとはいえ、
こんな年中行事にも現れている感覚、五感の違いは、大きいと感じる。

ここまで違いが出てきたのは、なぜなのか、
今年は考えてみたいと思っている。

(K.K.)


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2010年01月06日

生物多様性

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「生物多様性」です。

【意味】

地球上の生物の種や生態系の多様さのことで、
1つの種の中の遺伝的な多様さなども含む概念。
長い時間をかけて進化してきた地球の生態系の
機能を保つには、豊かな生物多様性が重要だ
とされるが、人間活動の影響で、さまざまな形で
喪失が進んでいることが懸念されている。
1992年には、国際協力で多様性の保全と適切な
利用を進めるための生物多様性条約が採択された。
同条約の第10回締約国会議(COP10)が今年10月、
名古屋市で開かれる。


【ひと言】

友人のグラフィックデザイナーの年賀状に
『いのちのいろいろ いろいろな いのち
 あけましておめでとうございます』 とあった。

「生物多様性条約」をご存知だろうか。
1. 地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全すること
2. 生物資源を持続可能であるように利用すること
3. 遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること
を目的としており、日本も1993年5月に締結している。
今年開催の「COP10 AICHI」、注目したい。

(K.K.)


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2010年01月05日

「横棒は人生、縦棒は歴史」

昨年、暮れも押し詰まった日に京都出張があった。
これ幸いと早めに都入りし、久しぶりに嵯峨嵐山を訪れた。
何と、十数年ぶりのことで、地図もおぼつかない。
JR嵯峨嵐山駅でもらったパンフレット手に、歩き出した。
渡月橋、天竜寺を観て、嵯峨野・嵐山の代表的風景、竹林散策、
落柿舎あたりでデジカメの出番が多くなる。
まだ、このあたりで、このような田園風景が広がっているのに驚く。
日本の原風景なのだろう。何もかも忘れてほっとする。
青い目の外人さんからも、シャッター押しを頼まれたりして、
一人旅も結構楽しい。

その後、大晦日から年明け3日まで、群馬県高崎市の山間に居た。
読書三昧を試みての一冊目は、南鶴渓の『文字に聞く』。
その本の中で目にした「横棒は人生、縦棒は歴史」からの一節。

 『時、2010年、漢字では、二千十年。
  十という文字は、横棒をX軸、縦棒をY軸と見立ててもいい。
  そうすると、人類の長い歴史の中で、今生きているあなた自身の
  座標が見えてくる。すなわち縦棒(Y軸)が人類の歴史、
  横棒(X軸)があなた自身の自分史である。
  縦棒と横棒の交点が、現在のあなた自身がいる位置ということになる。
  有史以来、今日に至る大きな流れの中で、人類はさまざまな文化を
  創造してきた。身近な衣食住はもとより、思想、哲学、芸術などの
  すべてが、過去からの積み重ねである縦棒の上に成り立っている。
  その中でも、言葉と文字は最も重要なものである。』

と、考えさせられる箇所を紹介したところで、今年もよろしく。

(K.K.)


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2010年01月04日

門松

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

正月といえば、門松。
正月に歳神を家々に迎える、依代(よりしろ)として、門口に立てる松飾り。

この門松は、誰がデザインしたのだろうと思いながら、毎年何気なく見ていた。
多分、伝統が故に、特定の人の作ではなく、
民衆の思いが、松を中心に、竹や梅などを配する今の形になったのだろう。

景気を反映してか、今年は一般に、こじんまりしたサイズが多くなったようだ。
こんなところにも、世相は出る。
門松に使うには、松の芯を取ってしまうので、森林保護のため、
廃止運動が盛んになっているそうだが、大都市近郊の農村では、
門松用の小松を、別に栽培していると聞く。

エコ、環境、省資源と叫ばれているし、多様なニーズもある昨今、
門松をリ・デザインするデザイナーも出てきて欲しい。
デザイナーの知恵が今年も求められているように思う。

(K.K.)


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