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2009年10月 アーカイブ

2009年10月28日

OECD [経済開発機構]

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「OECD」です。


【意味】

「経済開発機構」。
Organization for Economic Cooperationの略。
1961年、OEECを改組し、アメリカ、カナダなども参加して発足した、
西側の経済協力機構。
貿易・資本の自由化、発展途上国援助、経済政策の調整などを
目的とする。日本は64年に加盟。


【ひと言】

経済開発機構(OECD)は、加盟30ヶ国の年金資産の時価総額について、
2008年中に、5兆4千億ドル(約490兆円)減ったとの試算を発表した。
昨年秋からの金融危機が響き、株式や債券などの
運用資産が目減りした、などと新聞に報じられている。
経済ネタは苦手という方も少なくないだろうが、
なにごとも、密接に関連している。経済用語にも目を通したい。

(K.K.)


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2009年10月27日

自動車デザイナーの未来

2年に1度の自動車業界の祭典、東京モーターショーが開幕した。
スポットライトを浴びているのは、どこもエコ・カーだ。
各社が、ショーの目玉に据えているのは、
モーターとガソリンエンジンを併用するハイブリット車(HV)と、
電気モーターだけで走る電気自動車(EV)だ。

HVもEVも電気を主な動力源とする点は同じ。
エコ・カー競争は、クルマの「電化」を競う形で進み、
高性能の蓄電池さえあれば、いい車が作れる。
米国では、3大自動車メーカーの不振をよそに、
EVを製造するベンチャー企業が、数多く登場している。

日本の自動車デザイナーも、クルマの「電化」に特化し、
蓄電池とモーターの組み合わせで、環境に優しい居住性や安全性、
高齢者のためのエコ・カーなどをデザインして欲しい。
ベンチャー企業の参入で、造形的にも、夢のような形が望まれるだろうし、
その実現に、日本の自動車デザイナーは、応えられる力を持っている。
日本の自動車デザイナーも、再び脚光を浴びる日も近いはずだ。
頑張れ、自動車デザイナー。

(K.K.)


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2009年10月26日

カイロ(のようなもの)

急に寒くなったので、手にしたのがカイロ(のようなもの)。

以前、パソコンを購入した時のおまけでもらったものだが、
使い道がなく、ストックしてあった。

手でもむこと3分、ゲル状の液体が動いているだけで、温度に変化は無い。
摩擦で手を温めるものなのだろうか…。

この手の「おまけ」には、たいてい取扱説明書が無いから、
すべて常識の世界なのだろうが、時には使い方の説明はあっていい。
これなど、ユニバーサルデザインに、ほど遠い製品だ。

(K.K.)


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2009年10月23日

アシンメトリー(左右非対称) ~2~

前回、西洋のシンメトリー(左右対称)に対して、
日本人には縄文時代から受け継がれるアシンメトリー(左右非対称)を
愛する血が流れているという話をした。

縄文時代から時が流れ、三〇〇年間の鎖国が続き、
渡来文明から隔絶された江戸時代に、
アシンメトリーという日本人の美意識は再び花開き、
市民文化として洗練された。
浮世絵に代表される江戸時代中期以降の洗練された美意識が、
ジャポニズムとして十九世紀の西洋に受け入れられ、
アール・ヌーヴォーという美術運動を巻き起こすきっかけになった。

十九世紀のヨーロッパは、工業化社会の初期で、
単純な旋盤やフライス盤でできる、不細工でシンメトリカルな製品しかなく、
人々はシンメトリーな製品の退屈さや陳腐さに辟易していた。
アール・ヌーヴォーは、西欧で唯一、シンメトリーとアシンメトリーの
葛藤の時代だったと言っていいだろう。

その後、西洋は、モダンデザインの還元主義的な歴史分析により、
シンメトリーが失地回復を果たし、現在に至っているが、
工業デザイン大国となり、モダンデザインを信奉する日本は、
今でも、アシンメトリカルな美意識を堅持している。
スズキ「ジェンマ」の左右非対称なフロントライトのレイアウトや、
写真の日産「キューブ」のアシンメトリカルなリアウインドウの構成は、
間違いなく、日本のオリジナルデザインだ。

シンメトリーに対するアンチテーゼを発信し続ける日本だからこそ、
工業デザインで世界の注目を集めているのだろう。

(木全)


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2009年10月22日

『中小企業のデザイン戦略』

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『中小企業のデザイン戦略』
木全 賢・井上和世 共著
発行:PHP研究所 (定価:800円 +税)

日本の中小企業が、工業デザインを取り入れ、大きく羽ばたくための指南書。

この著者は、二人とも私の友人でもあるから、という訳ではなく、
随所に鋭いことが書いてある良書である。
例えば、悪徳デザイナーの見分け方のところには、
悪徳デザイナーの手口と、その見分け方が具体的に書かれてある。
「悪徳」の定義は、やはり、「最終成果物の出来」に比べて、
「法外な報酬」を要求してくるもので、「一種の詐欺行為です」と鋭い。

中小企業の社長さんや、デザイナーの皆さんにも、オススメの一冊。

(K.K.)


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2009年10月21日

IEA [International Energy Agency]

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「IEA」です。

【意味】

国際エネルギー機関。
27の加盟国が、その国民に信頼できる、安価でクリーンなエネルギーを
提供する為の諮問機関。


【ひと言】

地球温暖化問題は、国際的な枠組みで取り組まなければならない、
非常に重大な問題で、経済成長とCO2排出抑制の両立という、
難しい舵取りを迫られることになる。
デザイン分野で何が出来るか、デザイナーの課題でもある。

(K.K.)


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2009年10月20日

読書の秋

今年は、所用で中国に行くことが多く、
日本を出たり入ったりすると、季節を忘れがちだ。
気がついたら、秋。
この土日、しっかりと本を読み、読書の秋をしばし堪能した。

といっても、新刊本を購入したわけでもなく、
専門書を手にしたわけでもない。
ただ、リサイクルの本を無料で数冊、図書館から頂いてきて、
目を通しただけである。
中には、数年前、ベストセラーになり、かなり読みこまれ、
人の匂いのするものもあった。
エコ社会を意識したわけでないが、リサイクル本の行方を考えると、
一文字一文字、一行一行がいとおしくもなった。
そして、読みながら、少しずつリッチな気分にもなった。

万年不況の出版界、その経営状況は、厳しいところばかりと聞く。
返品本ばかりを大量生産していると、厭味を言う人もいるが、
新刊書、リサイクル本、いずれの本でも、
一行一行の中に、それぞれの魅力を隠し持っている。
それを見つける楽しさを一番味わえるのは、やはり、秋かもしれない。
忘れかけていた読書の秋を、久しぶりに満喫。

忙しい日々を送る皆さんも、一日ゆっくり時間を取って、
読みたかった本を手にしてみてはいかがだろうか。

(K.K.)


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2009年10月19日

「ひょうたんごっこ」

タイのバンコクで買い求めた種から、
自宅の垣根で、今年も瓢箪(ひょうたん)を収穫した。
瓢箪の中身(種)を一日で溶解する「ひょうたんごっこ」というものがあると、
近所の人が、新聞の切り抜きを持ってきてくれた。

従来は、1ヶ月ぐらい水につけておかないと、
種を取り出すことが出来なかったことを思うと、
バイオ技術の進歩というのは、実にすばらしいと思った。
しかも無臭だという。
「ひょうたんごっこ」という、マニア心を揺さぶるネーミングも憎い。
早速、この週末、使ってみた。

ちなみに今年も、この瓢箪を何に使うかが未定で、
家族から冷ややかな目で見られている。
お酒を入れるのも芸が無いし、色をつけて飾るにも今一つだ。
使い道、アイデアを求む心境に達している。

(K.K.)


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2009年10月14日

VISTA [ヴィスタ]

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「VISTA」です。

【意味】

BRICs経済研究所のエコノミスト・門倉貴史氏が、
BRICsに続くグループとして、2006年11月に提唱した造語。
ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、
トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina)の頭文字。


【ひと言】

先回ご紹介した、経済成長著しい「BRICs」と並んで、
次の注目すべき国々の頭文字をとった、「VISTA」。
世界は広く、いろいろと注目すべき国があり、目が離せない。
それぞれの国のデザイン事情を調べてみるのもいいだろう。
思わぬ発見があるかもしれない。

(K.K.)


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2009年10月13日

中国のデザイン(6)

私の感じた生の中国、中国のデザイン・シリーズの6回目。

遅い夏休みを北京で過ごそう、と友人から誘われ、
10月の初め、再び中国へ旅立つことにした。
週末・金曜の夜に出発し、火曜の朝帰りというのだ。

折しも中国は、10月1日に建国(共産党政権)60年を迎え、
厳戒態勢の北京市中心部で、大規模な軍事パレードを実施、
1日から8日までが国民の祝日、というゴールデンウイークであった。

パレードでは、核弾頭搭載可能な中・長距離弾道ミサイルや
新型戦闘機が登場し、飛躍的な軍事力の向上を誇示した。
物騒なことだし、時代に逆行している。
中国軍備は「危険水位」だと内外から批判されたが、
テレビでは、朝から晩まで、10年ぶりの軍事パレードの賑わいを放映し続けていた。
それはまるで、毛沢東時代に、各家庭にポスター20数億枚を配り、
宣伝した時代の名残とも、私にはとれた。

時を同じくして、ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を
バラク・オバマ米大統領に授与すると発表。
「核兵器なき世界」の実現に向けた構想と努力を評価し、
「世界により良い将来への希望を与えた」事などが受賞理由とか。

オバマ大統領の「政治を変える」姿勢に倣い、
中国もそろそろ、軍事パレードという、その「習慣を変える」時代であると思う。
天安門広場での各地方の山車(各省の特徴を展示・PRするもの)を見るにつけ、
各地のデザイナーの知恵と、その感性は捨てたものでないと感じる。
大衆を魅了するのには、軍事力を誇示せずとも、
それに勝る、「デザイン」という素晴らしいものがあることを、改めてここで記したい。

(K.K.)


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2009年10月09日

アシンメトリー(左右非対称) ~1~

欧米や中国に行くと、シンメトリー(左右対称)な建築物の多さに驚かされる。
日本にいると気づかないが、日本の建築物は
ほとんどアシンメトリー(左右非対称)な構成をしている。
日本で、完全にシンメトリーな建築物を探しても、古いものでは神社仏閣、
新しいものなら西洋由来のモダンデザインの建築物以外見かけない。
地方都市でまだ健在な伝統的和風住宅は、必ず左右非対称な構成をしている。

和風とシンメトリーは相容れない。
これには、歴史的な背景があるようだ。
縄文土器の美しさを再発見した、画家の岡本太郎が指摘したように、
日本の美意識の根底には、縄文土器の「おどろくほどはげしい」隆線紋の力強さと
アシンメトリーがある。

縄文時代の後、稲作を伝来した渡来文明による
シンメトリカルな土器を作る弥生時代になるが、
縄文時代の八〇〇〇年に較べれば、弥生時代はたった六〇〇年、
弥生時代から現代までも、たかだか二〇〇〇年程度の歴史しかない。
日本人には、縄文時代から受け継がれるアシンメトリー(左右非対称)を
愛する血が流れている。
弥生時代以降、渡来文明との衝突のたびに、
シンメトリーとアシンメトリーの葛藤が繰り返され、
日本では、渡来文明がもたらすシンメトリーは、
権威主義と分かちがたく結びついてしまった。

作家の池澤夏樹が、その著書「母なる自然のおっぱい」の中で、富士山を
「陳腐なほどのシンメトリーだから、これほど印象的な山はない」
と書いたのは、わが国の美意識では権威主義は陳腐であり、
権威主義的だから富士山は霊峰たりえたのだということだろう。

(木全)


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2009年10月07日

BRICs [ブリックス]

最近、よく聞くキーワード、
気になる、気にしたいキーワードをご紹介します。
今日は、「BRICs」です。

【意味】

経済発展が著しい、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)
の頭文字を合わせた、4ヶ国の総称。


【ひと言】

先日決定した、2016年のオリンピック開催地。
私は、偶然、観光に訪れていた中国・北京の五輪会場で、
このニュースを知った。
ブラジルでの「南米初」の五輪には、やはり説得力がある。

日本も、戦後荒廃から立ち上がり、先進国の仲間入りを目指し、
国民が心をひとつにして勝ち取った、1964年の東京オリンピックと、
どこか類似しているので、諸手を挙げて応援したいと思う。

これから続々と登場するであろう、関連のグラフィックデザインや、
メインスタジアムなど、建築物などにも注目だ。

(K.K.)


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2009年10月06日

身近な比較文化論

以前、このブログで、「気になるデザイン」として、
シンガポールのジャイアント観覧車について書いた。
高さ165mの「シンガポール・フライヤー」は、観光立国のシンボルだ。

先週は、グラフィックデザイナー・原研哉さんの
『美意識は資源である』からの引用で、
「繊細」、「丁寧」、「緻密」、「簡潔」が日本人のプロダクト魂だと紹介した。

そして先日、商用で立ち寄った横浜で、
いまや横浜の典型的風景として欠かせないシンボルの1つ、
大観覧車「コスモクロック21」を見て、思うことがあった。

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横浜の観覧車は、夜空を彩る日没後のイルミネーションが素晴らしい。
時計機能のほか、毎時15分毎に、直径100mの観覧車を使って、
夜空にあがる大輪の花火を連想させるイルミネーションが現れる。
春はグリーン、夏はブルー、秋はゴールド、そして冬にはピンクレッドの
照明の美しさに感動する。

原研哉さんの言葉「美意識は資源である」、その意味を、
この大観覧車を見て納得した。
横浜の美しさ、日本の美が、ここにありというふうに私には思えたのだ。
シンガポールと横浜、時には、観覧車ひとつでも「比較文化論的」に見ると
面白いものがみえてくる。
異国の旅も良し、身近な景色もまた良し、と思った。

(K.K.)


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2009年10月05日

日本のデザインの魅力

先日の日曜日、久しぶりに銀座をブラブラした。
銀座で一番賑わっているのは、何と言っても今は、ユニクロだろう。

秋冬物を求めて、押すな押すなの人出で、
女性の集団の多さにはびっくりした。
中でも、中国人女性の多いのには驚いた。
彼女達の買い物は半端でなく、セーターなどはまとめて
色違いで10着ぐらい買うというスタイルには、恐れ入った。

日本の銀座でのお土産は、国に帰れば、最高の話題になるのだろう。
日本のファッションは、皆に喜ばれることを彼女達は熟知しているのだ。

建国60周年を迎えた中国は、
隣国・日本のデザイン力にあこがれているのだ。
それだけの魅力を、日本のデザインが持っている。
そのことを改めて肌で感じた、今年の銀ブラであった。

(K.K.)


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