2007年6月アーカイブ

すばらしい商売

【 コンサルタント日記 】

著名な某コンサルタントの講演を聴いた。
「デザイナー程すばらしい商売はない」と力説する彼と話す機会があった。

彼は、カメラなら、N社の一眼レフのシャッター音がたまらなく良いとか、
iPod nano の使い勝手、手触りがすばらしい、というように、
機器に惚れ込む独自の視点をもっている。

そして彼は、いつの日か、それらに負けないものを
世に出したいという夢を持っているから、
「デザイナー程すばらしい商売はない」と、
夢を追い求める職業に誇りを持っているのだ。

単純だといえばそれまでだが、自分の信じる世界に夢を持っていることは、
なんと幸せなことか。

彼と話しながら、「少年よ大志を抱け」のデザイナー版と受け止めて、
このしがない世相でも、夢が彼の若さを保っているのだと確信した。
そして、彼は東京マラソンを完走するなど、日頃の鍛錬・健康維持にも
手抜かりないのには驚かされた。

さらに彼と話すうち、趣味も友人もあり、少々のお金があれば、
「デザイナー程すばらしい商売はない」という彼の真意が伝わってきた。

(K.K.)


デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

JRの設備投資・デザイン

【 気になるデザイン 】

前もこのブログで「スイカの宣伝のやりすぎ」を書いた。
収入アップ、金儲けが出来ればいいというJRの経営感覚では、
毎日の通勤・通学は怖い。

先日も、停車位置誤り架線切断で、通勤時間帯に5時間不通、
宇都宮線・高崎線で、都心に向かう通勤・通学客ら18万5000人に影響が出た。
中でも、蒸し風呂状態の車内に閉じ込められた50人あまりの人は、
病院で手当てを受けた。

そして、直接の被害者18万5000人の裏には、心配している家族や会社の同僚がいて、
実際の影響は数倍、100万以上に及んだのではないか。
JRでは、再発防止を徹底し、簡単に架線が切れない設備の開発を進めるという。

しかし、今回の
「安全対策・設備投資にお金をかけていない」
というコメントには呆れた。
毎日、イヤでも通勤・通学に利用する電車の話であるから何とも心もとない。

国からの払い下げJRは、民営化して良くなったのだろうか。
国土交通省関東運輸局は、JRに文書で警告し、
原因と再発防止策を報告するよう求めたというが、これも他人事、
文書で警告するようなやさしい問題でないはずだ。

安全対策、設備投資、そしてデザインに全力投球するように、
経営感覚を改めるよう指導できない国土交通省の無力は、
政治の問題に発展するのだろうか。

車内の中刷りを見ながら、この広告収入を安全対策、設備投資、デザインに回し、
毎日安心して職場や学校に行ける社会を目指してこそ、公共の乗り物だろう。

(K.K.)


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騙されないために、歴史を学ぶ

【 コンサルタント日記 】

最近の企業犯罪を見ていると、日本人の弱いところ、
コンプレックスに目をつけて稼いでいるように思えて許せない。

架空の講師を擁して「駅前英会話教室」が金儲けに走り、
初めての介護など分からないことが多い立場の人が、
すがる思いで「専門スタッフのサービス」を求めると、
ここでも人間をモノ扱いにして企業が稼ぐ。

この二つに共通することは、語学を学ぶ歴史が無かったことや、
介護社会の経験が無かったことで、
つい専門ビジネスの名の下に騙されたのでは、という点だ。
その分野に歴史があれば、こんな騙され方はしないはずだ。

以前、上記のような世界から足を洗い(?)デザイナーに転職したい、
という相談を受けたことがあった。
その彼のことは、今も鮮明に覚えている。

彼の場合、業界を替える転職は難しくもあったが、
デザイン専門学校などで学びつつ、自分の信じる道に歩き出せたから、
私は胸をなで下ろした。

俗に、デザインの歴史は70年、建築は120年、医学は200年と言われる。
比して、語学や介護の歴史は、まだ取るに足らないほど、浅い。
今回、少し歴史を学んでおけば、騙されないですんだのではと思っている。

(K.K.)


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(12)意思表示をする

【 職務経歴書講座 】

転職活動の重要なツールの一つである「職務経歴書」。
その書き方のポイントを、毎回コンパクトにお届けしていきます。
第12回目は、「意思表示をする」です。

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先日、久しぶりに自分の部屋を掃除して分かったことがある。

読んでいない印刷物が多いことと、パソコン、デジカメ、携帯電話等の
アクセサリーが増えていることである。
それらをどう片付けるか迷いながら、持ち過ぎていることだけは分かった。

すべて捨てればいいのに、それも出来ない。
しかし、思い切って、今、自分に必要なものだけに絞って整理してみると、
意外に片付いた。

そのことを、先日、相談に訪れた転職希望者に話した。

そこで、職務経歴書だ。
派遣や契約社員として働いていると、意外にまとまった仕事はしていないし、
プロジェクトをまかされることもなく、職務経歴書に書きづらい。
そこで、ついつい全部並べてしまうと、見る側には何がなんだか分からない。

そこで、将来自分が進みたい分野に絞り込んで、
それに関する経歴だけを優先的に記すことを勧めた。
経歴を全て網羅するよりは、「この道に進みたい」という意思表示になる。

職歴が10年あれば、「まとめる」という感覚や、「自分史を作る」ことも可能だが、
派遣や契約という断続的な職歴では、それも難しい。
そこで、「自分の進みたい職歴の道順を明記する」という視点に絞って
意思表示するのがベターだろう。
無理にまとめるより、隙間があっても、あなたの意思表示が明確に出ていると、
好感を持たれること間違いない。

(K.K.)

デザイン哲学

【 気になるデザイン 】

現在ほど、ものを考えるための基軸が失われ、
したがってそういうものとして(哲学)が要求されながら、
(哲学)とはなにかという輪郭がはっきりしなくなった時代も
少ないだろうと言われて久しい。

安藤忠雄が、石川県西田幾多郎記念哲学館や、
司馬遼太郎文学館を設計したと耳にして初めて、
西田幾多郎って誰?あぁ、「善の研究」の西田哲学のことだな…、
司馬遼太郎って?あの有名な「坂の上の雲」の作家か…、
と思い出せれば、まあ、凡人の仲間入りはできるだろう。

毎週、「気になるデザイン」についてブログを書きながら、
今、デザイン界に何が欠けているのかを考えている。

ソフトの面からみると、やはり気になるのはデザイン哲学である。
『哲学』と言うと難しく聞こえるが、
簡単に言えば、「考えること」=「哲学」と解してもいいだろう。

哲学は言語で語るものであり、デザインは作品で表現するものだから、
つい言葉を略して「いいデザインだろう」と一方的に押し付けがちで、
この良さが分からないのは「デザイン音痴だ」などと言う
軽蔑的な言葉を発するデザイナーもいるが、
それは、とんでもないことである。

言葉足らずでは、作品の良さは伝わらないことを自覚し、
時には、言語で語る哲学を真似て、自前のデザインを言語で語る、
そんなトレーニングをする必然性を、ここでは強調しておきたい。

安藤忠雄のデザイン哲学は、
建築を言語で語れる強みも大いにあるように思う。

(K.K.)

アーチハンモック・ソックス

【 気になるデザイン 】

「次は何のデザインをしてみたいですか」と、問いかけると、
若いデザイナーは、
「身近なもの、雑貨等を手がけてみたい」という人が多い。

「ではちなみに、靴下などのデザインはどうですか」というと、首をかしげる。
そこで、最近目にした『アーチハンモック・ソックス』を見てもらい、
「こういうアイデア、思いつきますか」と質問することがある。

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『アーチハンモック・ソックス』は、足裏のアーチを支えて足への負担を減らす、
左右の足に応じた対称設計が快適性を高める、
ムレにくい独自の快適素材を採用、等という特徴があるそうだ。

従来の靴下のように、一本の糸から単純に編まれたものではなく、
足の大事な部分に、それ相当の材質を縫いこんだ複雑な形状をしていて、
右足には「R」、左足には「L」と明記されている。
当然、コストも従来のものの比ではない。

ただ単に、「雑貨が好き」だけでは、デザイナー務まらない。
この靴下のように、従来の機能の上に付加価値をつけて世に出す、
そんな事を考えるデザイナーを目指して欲しいと思う。

デザイナーの億万長者

【 コンサルタント日記 】

世界に影響を与えた人物100人を選ぶ、
米タイム誌の名物企画「The TIME 100」。
有力政治家、経営者など、錚々たるメンバーが並ぶ今年のリストのなかに、
一人の日本人ゲームクリエイターの名を発見し、
感無量な気分になったゲームファンも多いだろう。

宮本茂――。物心がつく前から、空気のように当たり前の存在として
テレビゲームがあったR25世代の男子なら、たとえその名を知らずとも、
彼が手掛けた「ドンキーコング」「マリオ」「ゼルダの伝説」シリーズといった
作品を知らない者はいないだろう。
任天堂代表取締役専務という要職に就きながら、いまも開発の現場で
新しい遊びを創造している筋入りのゲームクリエイターである。
(今週号「R25」 巻頭ページより抜粋)


「世界に影響を与えた」とは、すごい偉業だが、彼はもともとデザイナーであり、
学生時代「花札を作る名もない会社・任天堂」に就職した時などは、
同窓生は皆、驚いていたと、後輩から聞いたことがある。

その彼が、今や、日本のデザイナーの億万長者間違いなし。
ついでに世界を見てみると、「iPod」を手がけたデザイナーが
億万長者だろうというのが正解らしいから、
まだまだデザイナー職は、ドリームが持てる世界だ。

あなたも、夢は大きく、億万長者に挑戦してはどうか?

(K.K.)

第二新卒の落とし穴

【 コンサルタント日記 】

団塊世代の大量退職などで、企業側には人手不足感が漂う。
そんな中、「第二新卒」といわれる入社後3年前後の転職希望者に
熱い視線が注がれ、転職市場は活況だといわれている。

しかし、実際はどうか。デザイナーの場合を見てみたい。

例えば、メーカーに入社したデザイナーが2?3年で退職すると、
モノづくりのプロセスを全て経験することなく辞めていることになるから、
業界では、「経験ゼロ」として新卒と同じ評価をされてしまう。

大学生の頃の就職活動時に、自分がやりたい仕事がわからず、
いざ入社してみて、企業と自分の考え方の違いで辞めた例や、
エコノミックな経営者の考えについて行けないケースなど、
いろいろと不幸が重なったとしても、理由はどうあれ、2?3年では、
デザイナーの世界では、経験ゼロとみなされてしまうのだ。

学生時代にどこまでデザインを追及してきたか、
卒業制作にキラッと光るものを出せたか、など、
救われる可能性のあるポイントはあるが、
所詮、学校は社会と違うわけだから、評価は低くならざるを得ない。

不幸にして「第二新卒」になってしまったデザイナーは、
もう一度初心に帰って自分の将来を考え、
一年生からやり直す気構えで転職活動するくらいの覚悟があれば、
受け入れ先は見つかるかもしれない。

社会人経験が多少ありという程度では、デザイナーの場合は
売り物にならないことを肝に銘じておきたい。
せめて、まずは4?5年の経験を積んでから、
夢に向かって階段を駆け上がって欲しい。

3年程度の中途半端な経験で、
昇りかけた階段をみすみすゼロまで下りてしまうぐらいなら、
もう少し今の職場で辛抱し、「実務経験」を得ることだ。

「雑談の役割」

【 転職コラム 】

面接で聞かれることが多い項目の一つに「趣味」がある。

たまたま面接官と趣味が重なったりすると、思わぬところで
話が進むこともあるので、趣味の記入欄もおろそかにはできない。

哲学者の鶴見俊輔さんの言葉を借りるなら、”雑談の役割“だろう。

『「今日は暑いですね」というのは言語交際であって、
村八分を避けるための便法でもあるが、
信義の確認だけにつきる会話は、友人をつくらない。
「今日は暑いですね」が加わって初めて、友人といえるように思う。』
(「図書」2007.6 より抜粋)

履歴書の趣味欄が、”雑談の役割“を担い、
リラックスして面接官と話し合えたら、面接も楽しいものになる。

転職活動の何処で”雑談の役割“が効いてくるかは定かでないが、
趣味欄といえど、考えて、そう、よく考えて記入したい。
ただ単に、「趣味:読書」だけではいただけない。

(K.K.)

オリジナル・アイデア不要時代?

【 気になるデザイン 】

100円ショップでデジカメのケースを買った。

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少しデザインが違うが、偶然、知人の女性も100円ショップで
ケースを購入したことが分かり、二人で苦笑いした。

そこで、デジカメのケースの相場はいくらなのかと、カメラ店で覗いてみると、
3万円程度のデジカメのケースは、純正メーカー品で3,000円前後だが、
部品メーカー製で750円のものが、このクラスの売れ筋だという。

ということは、同じものをいれるケースでも100円、750円、3,000円と、
安いものと高いものでは30倍の違いがあることが分かり、驚いた。
もちろん、高いものにはファスナーが2つ付いたものや、本皮製品などもあり、
100円ショップとは違うのだが、実際使ってみると、
100円のもので十分だというのが二人の意見だった。

100円ショップでは、常に100円で売れるものを企画しているわけだから、
デジカメ・メーカーの3,000円のものを見ながら
原価50円程度のものを作る努力をしていることが分かる。

既に世にあるものを見て企画することが多いから、
オリジナルのアイデアを必要としないものが多いのだろうが、
値段に関しては、「安くすること」は容易でない。

そういえば、オリジナルのアイデア製品を並べていたショップ『王様のアイデア』が、
先月、42年の歴史に幕を下ろした聞き、時代の変化を感じた。
往年のデザイナーは、アイデアで困ると『王様のアイデア』を覗き、
密かにアイデアを練ったという逸話が遠いものとなり、
オリジナルのアイデアが必要無い時代になるのかと思うと胸が痛む。

デジカメのことで言うなら、例えば「ケースが要らない」という、
「オリジナル・アイデア製品」を、やはり私は期待してしまう。

(K.K.)

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