作家の黒井千次に教わることが多い。
特にデザイナーを目指す諸君には、彼の観察力、発想力などを
学ぶことを薦めたい。先日も夕刊に彼は書いている。
なにかの折に「晩学」という言葉がふと目にはいったまま、 頭に住みついて離れなくなった。その言葉にいたく惹かれ てしまったのである。「晩学」とは歳を取ってから学問を志 すことに他ならない。それなら、今からでもおそくないので ないか、と考えたのがその理由であったかも知れぬ。 「晩学」なる語にはどこか古風な響きがある。目指すのが 教養であるとか、より広い知識であるとかいった市民的 感覚のものでなく、学問であるためだろう。多くのものを 犠牲にしても目的に向けて営々と励むストイックで孤独な 影がそこにある。 低い目的に到達して喜ぶより、高きを目指して挫折する ほうがましでないか。 (2006.12.27日本経済新聞より抜粋)
デザインの世界は歴史が浅いからか、これといった学問が
体系づけられていない。
ユニバーサルデザインと騒いでも学問の体系が見えていないなら、
今からでも手をつけようではないか。
長い目で見れば転職の武器になるに違いない。