続・デザイナーよ、大志を抱け

10月のこの欄に「デザイナーよ、大志を抱け」と題し、
「世界が尊敬する日本人100人」というニューズウィークの記事と、
そこに名を連ねた川崎和男さんのことを書いた。
今日紹介するのは、先日見たNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」という番組だ。
これは、各界の第一線で活躍する一流のプロの仕事の秘密を解剖する
新しいドキュメント番組。
今回は工業デザイン界のヒットメーカー深澤直人さん。
縦型の斬新なデザインの携帯電話や、
換気扇のような型をしたCDプレーヤーなどで話題を集めた深澤さんは、
海外で30もの国際的なデザイン賞を受賞するなど、
工業デザイン界に旋風を巻き起こしている。
ひとの「無意識」からデザインを発想する独自の発想法など、
深澤直人の仕事の秘密に迫る、なかなか見応えのある番組だった。
中でも印象的だったのは、彼がデザイナーにあこがれたのは、
「夢を満たす仕事が工業デザイナーである」と知った時だというエピソードだ。
ひとの夢を満たす仕事は、自分の個性を出来るだけ出さないデザインがベストだ
と彼は言い切り、従来のデザイナーにはない個性を貫いている。
商品に例えるなら、「無印良品的な」、あるいは「ブランドが無い」商品。
といいながらも無印良品は、
「無印良品というブランド」が確立しているしたたかさが人をひきつけるのだが。
彼が言う「夢を満たす仕事」というのは、工業デザイナーのみならず、
デザインに関わるすべてに言えることだろう。
デザイン界は夢の持てる職業なのだ。
深澤直人さんに続く素晴らしいデザイナー輩出を期待し、
再び「デザイナーよ、大志を抱け」と言いたい。
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