2004年11月アーカイブ

先日、コンペで見事1,000万円を射止めたデザイナーに会い、話を聞いた。
ご存知(株)タニタが募集した「肥満予防シンボルマーク」の
最優秀賞受賞者・田嶋誠三さんである。

タニタの創立60周年記念行事の一つで、
21世紀の健康維持は「肥満防止」が最重要になるだろうと、
そのシンボルマークを募集したコンペだ。

田嶋さんは、重い脂肪を脱ぎ捨てて、
スリムで軽やかで健康的な身体に生まれ変わるイメージをシンプルに表現し、
国や民族を越えてピクトグラム(絵文字)で
「肥満防止」がすぐ分かるデザインにまとめあげたとの弁。

マーク中の人物のポーズは、
レオナルド・ダヴィンチの理想的な人体の比率を表した図を基本としたもの。
「美しい正しい体」の意味を込めてのデザインという。
聞けば聞くほど、よくよく考えられたアイデアに感心し、
なるほど1000万円に値すると思った。

こういったコンペに応募するなら、しっかりとしたストーリーで臨むべし
と田嶋さんから学んだ。

転職も人生の一部と考えれば、何がしたいのか、何ができるのか、
5年後、10年後は?…と、ストーリーは熟考に熟考を重ねたい。
年収と勤務年数を考えれば、転職は賞金1000万円のコンペ以上なのだから。


デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

最近の若いデザイナー志向の傾向を記そう。
「絵が描けない」「図面が描けない」「センスがない」の三要素を
見事に持ち合わせているケースが多いのだ。

パソコンの弊害という一言では済まない、
どこかに大きな落とし穴があるように思う。
学校でも学んでいないし、社会人3年経過しても
学ぶ機会が無いデザインセクションにいたというのには呆れる。
それで「デザイナー希望だ」と転職の相談に来られても、
デザイナーとしての経験が無いので売り込めない。

学校も学校、職場も職場、デザイナー教育を何と心得ているのかと、
ここで憤っても始まらないから、「再教育」のために
昔で言うところの丁稚奉公をしてでもと考えても、
一から学ばせてくれるような職場も今は無い。

新卒採用ではない「転職」には、
経験何年という求められるキャリアがついて回るのだ。
デザインの世界に近いところ、いや、少しぐらい外れてでも、
「絵を描く」「図面を描く」「センスを磨く」の
基本三要素を学べる職場でキャリアを積んで欲しい。

そして本末転倒とならぬよう改めて言おう。
パソコンは、道具の一種だから使えるに越したことは無いが、
デザイナーの世界は基本が出来て初めて、道具の出番だ。


デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

このブログについて

デザイナーの転職紹介を行う
株式会社ビートップツー
運営するブログです。

月別 アーカイブ